理事長ご挨拶
この度 、Ai 学会理事長に就任いたしました、山本正二です。
微力ではございますが Ai 発展の一助たるべく誠心誠意努力いたす所存でございますので何卒一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
振り返ってみると、私が前回、Ai 学会理事長を務めさせていただいたのは、2009年でした。
その当時は、まだ死因関連2法案などもなく、現場での Ai 実施が模索されていたような状態でした。
それから10年以上の歳月が流れ、日本医師会との Ai 研修会の実施、各先生方の論文執筆、活発な学会活動などのおかげをもち、社会での Ai の認知もかなり進んできたと感じております。
第73回 診療放射線技師国家試験には、「CTによる Autopsy Imaging〈死亡時画像診断〉について正しいのはどれか。」という形で、Ai が取り上げられています( Iが大文字なのが、まだまだ認知が足りないところでしょうか)。
また、2021年3月12日には、総務省から「死因究明等の推進に関する政策評価」が公表され、この中で、評価の結果及び意見として、「死体の解剖、死亡時画像診断等の実施体制の充実」が提案されています。これは、厚生労働省だけではなく、総務省などその他の官庁も死因究明には解剖だけではなく、Ai の活用が必要であるとの認識が一般化し、各県の死因究明等推進協議会での活用を促すものになると思われます。
今後、Ai 学会会員の皆様の活躍が、死因不明社会を少しでも改善するための適切なツールである Ai の発展つながるものと考えています。
2021年3月の段階で、まだコロナ禍は収束していません。おそらく今後も、このような状況が続き、活動も制約されることが多いかと思います。Ai 学会なども、総会をオンラインでの開催が中心となっていくと思います。幸いなことに、先日九州 Ai 研究会の実行委員の皆様と共に開催したオンライン研究会は、300名を超す参加者があり、盛会のうちに無事終了しました。遠隔地で、普段なかなかAiの実際の情報や各医療施設での状況などに接することの出来ない方々にとっては、オンラインでの開催は、逆に新しい知見を得るチャンスが増える可能性があります。
今後も新たに加わっていただいた理事の先生方ともに、前を向いて Ai の普及に努めていきたいと思います。
末筆ではございますが 皆様のますますのご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、略儀ながらご挨拶申し上げます。
オートプシー・イメージング学会
理事長 山本 正二