第5回Ai学術総会 プログラム
日時: | 2008年2月2日(土) 午後1時30分 総会 午後2時00分 学術総会 |
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場所: | 東京・船堀「コラボ産学官」 |
大会会長挨拶
群馬大学大学院医学系研究科・応用腫瘍病理学
中島 孝
今回、Ai学会を主催することになり、皆様へのご挨拶と参加ご依頼をさせていただきたいと思います。Ai学会も今回で、5回目となりますが、「Ai」に対する医学界の動きはまだまだ鈍く、更なる強力な学会活動が必要と思われます。しかし、実際に多くの医療現場ではCPAOAなどの死因究明のために、「Ai」が既に自然発生的に行われているのが現状で、既に千葉大学では「Ai(死亡時画像病理診断)」をシステムとして医療ないし法医学の分野で活用し始めております。世界のCTの約半数が日本で稼働している現状を考えると、この資源を有効に活用することは我々日本の医療界の責務ではないかと考えております。
最近、政府与党が検討していた医療版「事故調査委員会」制度の原案が提示され、今後医療事故調査のシステムが確立することになり、死因究明がますます重要になってくると考えられます。「力士の死亡事件」に象徴されるように、医療事故以外の異状死体における死因解明においても、日本の社会システムの脆弱性が露呈してしまった現在、この方面でも新しいシステムの確立が急務となっています。今こそ、「Ai(死亡時画像病理診断)」を死因究明の社会システムに組み込む好機であり、我々学会員に課せられた使命ではないでしょうか?
今回の学会での熱い議論を期待しておりますので、皆様、是非ご参加下さるようお待ち申し上げております。
スケジュール
第1部 Aiの実際
座長 塩谷清司(筑波メディカルセンター病院放射線科部長)
- 01.当院入院中に院内で突然死を起こしAiおよび病理解剖を施行した2症例の検討
- 桂 義久(社会保険横浜中央病院 病理部)
- 02.関東中央病院で経験したAi2症例の呈示
- 岡 輝明、他(関東中央病院病理科、放射線科)
- 03.鼻咽喉ファイバースコープの活用-剖検前診断としての有用性
- 渡邊智、他(旭川医科大学法医学講座、北海道大学医学研究科法医学分野)
- 04.死後CT画像に及ぼす死後変化の影響
- 早川秀幸、他(筑波剖検センター、筑波メディカルセンター病院)
第2部 社会制度としてのAi
座長:海堂尊 (医師、作家)
- 05.Autopsy imaging学会がこれから果たすべき役割について(法医学者の立場から)
- 内ヶ崎西作 他(日本大学医学部社会医学系法医学分野)
- 06.医療安全管理とAutopsy imaging
- 兼児敏浩 他(三重大学医学部附属病院安全管理部)
- 07.Autopsy imagingと医療メディエーション
- 長谷川剛、他(自治医科大学医療安全対策部、早稲田大学大学院法務研究科)
- 08.エーアイセンターと司法解剖の完全分離による医療事故調査委員会の創設
- 海堂尊 (医師、作家)
特別講演
- 『Aiセンターが拓く医療社会の未来』
- 千葉大学医学部放射線科講師 山本正二
- 追加発言
「日本医師会におけるAi活用に関する検討委員会の試みと報告」 - 中島孝
閉会の辞
- 第6回エーアイ学会大会会長 張ヶ谷健一
- (千葉大学腫瘍病理学教室・千葉大学医学部エーアイセンター・センター長)