開催報告および御礼

第22回 オートプシー・イメージング(Ai)学会学術大会
大会長 樋口清孝

 2024年8月17日、栃木県宇都宮市にある交流拠点施設、ライトキューブ宇都宮(中ホール)にて、第22回 オートプシー・イメージング(Ai)学会学術大会を開催いたしました。
 今大会の参加者は事前登録および当日参加を合わせて125名であり、当学会としては久々の会場型のみでの開催となりました。しかし、前日に非常に強い台風7号が関東に上陸する恐れがあるとして、東海道新幹線の終日全線運休をはじめ、各交通機関が乱れました。その影響もあって、急遽参加を断念された方々がいたことについては残念でなりません。結果的には台風は東へそれ、宇都宮の当日は晴天に恵まれました。

 一般演題は13演題の登録があり、当日は演者の都合により1演題が取下げとなりましたが、各演題とも参加から積極的な質問が相次ぎ、大いに盛り上がりました。また、台風の影響で会場に駆けつけることができなった演者もおりましたが、ビデオ録画された動画ファイルを上映することで対応できました。演者、スタッフ共に臨機応変に対処できたことに感謝申しあげます。

 そして、今回の特別講演は市民公開講演として開催し、作家で医師の海堂尊先生に「Ai四半世紀」と題してご高話いただきました。Ai誕生からの四半世紀を振り返る形で、これまでのAiを取り巻く苦難と葛藤、そして今後への期待について、貴重なお話を拝聴することができました。まさに、大会テーマである「不易流行」に相応しく、Aiにおける“不易” (時代を通じて変わらないこと)について、あらためて肝に銘じることができた時間でした。さらに、講演後には書籍販売とサイン会が開催され、大行列ができるほどの大盛況でした。

 学術大会終了後は会場型ならではの情報交換会も久々に開催することができました。宇都宮は「ナベサダ」の愛称で知られるサクソフォン奏者、渡辺貞夫さんなど有名なジャズミュージシャンを輩出してきた「ジャズの街」でもあります。それにちなんで、国際医療福祉大学JAZZ研究会によるジャズ演奏のアトラクションを催しました。学生のアマチュア演奏ではありましたが、少しでも開催地である宇都宮を感じていただけたかと思います。

 大会長という大役を終え、安堵したと同時に、貴重な経験ができたことに対し、関係各位の皆さまに感謝申し上げます。そして、岡野員人実行委員長をはじめ、当日は本学の学生ボランティアが大活躍してくれたことは、本当に頼もしい限りです。
 次回の学術大会は鳥取大学医学部法医学分野 教授の飯野守男先生が大会長を務め、米子コンベンションセンターで開催されます。そこでまた皆さまと再会できますことを楽しみにしております。

 以上、開催報告ならびに皆さまへの御礼の言葉とさせていただきます。ありがとうございました。

追伸:
 学術大会の詳細な開催内容につきましては、「Rad Fan」 2025年3月号Vol.23 No.3 特集「オートプシー・イメージング2025」に掲載予定です。

2024年12月16日


会場の様子
第22回Ai学会スタッフ一同