開催御礼のご挨拶

第20回オートプシー・イメージング (Ai) 学会学術大会
大会長 伊藤憲佐

 2022年8月27日 (土) に第20回オートプシー・イメージング (Ai) 学会学術大会を川崎市医師会館とウェブ上でのハイブリッド形式で開催いたしました。 学会当日は現地およびweb 上で計134名にご参加頂き、盛会のうちに無事終了することができました。

 2019年に発生した新型コロナウイルス感染症は4年目となりましたが、未だに終息のめどが立ちません。感染者数の増加により、医療関係の皆様は日々の業務に忙殺されていることと思います。 そのような中、幸いにも行動制限がなく現地での開催を行うことができました。 これもひとえに演者の皆様、座長の皆様、川崎市医師会会館の皆様のご支援・ご協力の賜物と大会スタッフ一同、心より厚く御礼申し上げます。

 本学術大会では「経験と苦労を語ろう」をテーマとして川崎市医師会、会長である岡野敏明先生から「川崎市における死因究明の現状と警察医活動について」について特別講演をいただきました。 警察医として川崎市内で発生する異常死、孤独死などに対応するためにご苦労なさっている事を中心として、一般臨床医の個人情報保護法への誤解、死亡診断書・検案書の記載に対する誤解、遺体搬送と解剖の費用が遺族負担になっている現状、川崎市にAi 撮影ができるAi センター構想などについてお話いただきました。

 また、帝京大学冲永総合研究所、教授であられる杉本真樹先生からは「AiとVRの新展開:ミイラ・救命救急・メタバース」という演題で特別講演をいただきました。 最新の画像処理技術としてVR, AR, MRといった画像の応用について、またミイラをCT 撮影することにより、非破壊的に内部の詳細を画像化することについてお話いただきました。

 一般口演では「撮影技術」「画像診断」「画像解析」に関して全11の演題をご発表いただきました。参加いただきました皆様にAi に関する最新情報・日常に直結した役立つ情報が得られたことと思います。 日々の診療にお忙しい中、本学術集会へのご発表、ご参加いただきましたことを大会スタッフ一同大変感謝しております。 学会期間中は至らぬ点、配慮不足によりご迷惑をおかけしたことも多々あったかと思いますが、なにとぞ、ご容赦下さいますようお願いいたします。

 最後に本学術大会にご参加いただきました皆様、開催に際して多大なるご支援・ご協力を賜りましたAi 学会理事長、Ai 情報センター代表理事山本正二先生、Ai 学会理事の皆様、日本オートプシー・イメージング (Ai) 技術研究会会長阿部一之先生をはじめとする九州Ai 研究会、茨城Ai 研究会、Ai 学会事務局並びに各関係機関の皆様、皆様のこれからの益々のご活躍とご多幸を祈念してお礼の挨拶とさせていただきます。
 来年、第21回大会で皆様にお会いできる日を楽しみにお待ちしております。

2022年8月28日


岡野敏明先生の特別講演
第20回Ai学会スタッフ一同