開催御礼のご挨拶
第19回オートプシー・イメージング(Ai)学会学術総会(ウェブ富士・沼津大会)開催記
大会長 塩谷清司
2021年9月25日(土曜日)、第19回オートプシー・イメージング学会(Ai)学術総会を昨年に引き続きウェブ開催致しました。当日は240名のご参加頂き(高校生もいらっしゃいました)、盛会のうちに無事終了することができました。
2019年Ai学会学術総会(熊本で実地開催)で私は、「2021年夏、Ai学会総会は沼津にあるプラサヴェルデ・ふじのくに千本松フォーラムのコンベンションホールAで開催します。」と発表しました。2020年Ai学会学術総会(京都からウェブ開催)の時点では、‘1年後にはコロナ禍が収束して、実地開催できるかもしれない’という淡い希望を持っていましたが、実際には状況は悪化し、緊急事態宣言下での今回ウェブ開催となりました(皆様には現地で美味しい海鮮をお召し上がり下さり、富士山麓で観光していただきたかったです)。
本学術総会では、“Ai実践をエビデンスへ”をテーマとして、一般口演では、「救急関連」、「血管、造影関連」、「技術、運営関連」、「検体、検査関連」の4セッション19演題が発表され、チャット上(9/28~10/4のアーカイブ配信ではメール上)で質疑応答されました。これらの発表内容はすぐに論文化可能または論文発表直後の最新情報ばかりで、非常に実践的でした。
特別講演では、福井大学病理学教室の稲井邦博先生より「AiからAIに向けての必然的な研究の進展」を、警察庁科学警察研究所の今泉和彦先生より「遺体の個人識別におけるAi画像の役割」をご講演頂きました。人工知能AIは画像との親和性が高いため、現在、放射線科、病理の診断領域に猛烈な勢いで導入されてきています。両先生は、ビッグデータとしてのAi画像をどのようにして研究、実務に活用しているかを具体的にお話し下さいました。
Ai学会学術総会のウェブ開催は2回目です。前回初めて導入されたことを発展させたり、前回指摘されたウェブ開催上の問題点のいくつかは改善できました。ウェブ配信担当はテレビ局の現役スタッフで、会場となった聖隷富士病院5階はミニテレビ局のようでした(下図)。しかし、ウェブ開催のノウハウが開催者側にまだ十分に蓄積されていないため、学会前~開催期間中は配慮不足により参加者の皆様にご迷惑をお掛けした点もありました。これらの反省は次回以降の大会に必ず活かすように致します。
本学術総会にご参加頂きました皆様、開催に際して多大なるご支援・ご協力を賜わりました全ての皆様に深く感謝致します。来年、第20回学術総会(ウェブ千葉大会)にも是非ご参加下さいますようお願い申し上げます。
2021年10月04日