第17回Ai学会開催のご案内

目次

大会概要

テーマ 「Ai改革~検案活動とAi」
大会長 川口英敏(医療法人 川口会 川口病院)
開催日時
2019年8月24日(土)・25日(日)の2日間
※第1日目の24(土)は12時30分開場・受付開始予定
会場 熊本県医師会館(熊本市中央区花畑町1-13)
http://www.kumamoto.med.or.jp/hall/ishikai_guide.pdf
参加費 一般5,000円(事前参加登録4,000円)
警察・消防・学生は無料
情報交換会 1日目の学会終了後、19:00より熊本ホテルキャッスルにて開催予定
ポスター 第17回オートプシー・イメージング(Ai)学会学術総会 ポスター

大会長あいさつ

医療法人 川口会 川口病院
川口英敏

この度、第17回オートプシー・イメージング(Ai)学会学術総会大会長を拝命いたしました川口英敏でございます。

第17回Ai学会学術総会は2019年8月24日(土)~25日(日)の2日間の日程で、熊本県医師会館を会場として開催致します。今回は異状死体の検案活動に焦点を当てて、総会テーマは「Ai改革~検案活動とAi~」とさせていただきました。

日本では東京都などの一部の地域にしか監察医制度がないために、ほとんどの都道府県でいわゆる“警察医”と呼ばれている一般臨床医(検案医)が警察の要請を受けて異状死の死体検案を行っています。死体検案によって死因、死亡時刻、死因の種類などを明らかにして正確な死体検案書を作成することは死者の権利を守るとともに、犯罪の発見や犯罪の見逃し防止のために極めて重要です。ほとんどの検案医は法医学を専門としている訳ではありませんが、異状死体を最初に診る医師として大きな社会的責任を担っています。

以前は、死体検案の基本は外表検査と既往歴などの捜査情報および現場で実施できる後頭下穿刺による髄液検査などの簡単な医学的検査のみでした。しかし、死因究明2法案の成立後、死体検案にも数多くの医学的検査が導入され、その中でAiは最も重要な検査として広く普及し始めています。ちなみに、熊本県警が取り扱う異状死体のCT検査率は、2007年では14.9%でしたが2017年は61.6%に上昇しています。

今回の総会ではAiがこれまでの検案活動や死因究明制度をどの様に変え、また今後どう変わっていくかという視点で、シンポジウム「日本における検案活動の現状(仮題)」を企画して、各方面の先生方よりご講演・討論いただきます。また、特別講演では、福岡大学医学部法医学教室教授久保真一先生より「死因究明における薬毒物分析の意義(仮題)」と題して、Aiとは異なる視点から死因究明についてご講演頂きます。

今回、臨床医である私が警察医(検案医)の立場でAi学会学術総会の会長を務めさせていただくことで、死因究明に携わる一般臨床医の先生方にも多数ご参加いただき、Aiが更に普及していくことを期待しています。

現在、熊本大学法医学分野教授西谷陽子先生、准教授米満孝聖先生、本学会理事阿部一之先生をはじめ九州Ai研究会の皆様、Ai学会事務局の皆様および各関係機関の皆様より多大なるご支援・ご協力のもと、開催準備を進めています。

本学術総会が実り多く、Aiの更なる発展につながりますよう、皆様方からの多数の演題とご参加を心よりお待ち申し上げます。熊本地震から2年が経過し、熊本県のシンボルでもある熊本城のように被災地の復旧、復興も着実に前進しました。活気溢れる元気な熊本に是非お越し下さいますように重ねてお願い申し上げます。

プログラム

【1日目】 2019年8月24日(土)

12:30受付開始・開場 (理事会)
13:30開会挨拶
13:40

一般口演 セッション1 『 マネージメント 』

座長:
髙橋直也 新潟大学大学院保健学研究科
萩田智明 社会医療法人財団池友会新小文字病院医療技術部放射線科

S1-1 アンケート調査による九州Ai研究会の評価と今後の課題
酒井友貴 ほか 九州大学病院
S1-2 Ai検案の課題解決にむけた取り組み
兵頭秀樹 ほか 北海道大学医学研究院 法医学教室
S1-3 死後の画像データの管理について
阿部一之 ほか 九州Ai研究会
S1-4 当院のAi実施状況と問題点
椎名文哉 ほか 株式会社日立製作所 ひたちなか総合病院 放射線技術科
S1-5 警察から依頼されたAiの現状と取り組み
國塚久法 雄勝中央病院 脳神経外科
S1-6 Autopsy imaging読影に関する現状と問題点
-放射線科診断専門医による読影の重要性について-
田尻 宏之 ほか 大船中央病院 放射線診断科
14:40 休憩
14:50

一般口演 セッション2 『 Aiの有用性・個人識別 』

座長:
塩谷清司 聖隷富士病院放射線科
井手口大地 国立病院機構九州医療センター放射線部

S2-1 生前のCT画像とMR画像を用いて身元確認を行った2症例
藤本秀子 ほか 京都法医歯科解析センター
S2-2 心臓マッサージによるペースメーカーリード穿孔の可能性について
:Ai-CT所見での検討
萩田智明 ほか 社会医療法人財団池友会新小文字病院医療技術部放射線科
S2-3 来院時心肺停止事例におけるAiによる死因診断についての検討
吉宮元応 ほか 鳥取大学医学部法医学分野
S2-4 死体検案における超音波検査
陶山芳一 陶山医院・京都北警察警察医
S2-5 死体検案における上部消化管内視鏡検査の試み
真橋尚吾 ほか 福井大学 医学部 Aiセンター
15:40 休憩
15:45 総会 発表 理事長 高野英行
16:00 特別講演 『 死因究明における薬毒物分析の意義 』
久保真一 福岡大学 医学部法医学教室 教授
座長: 飯野守男 鳥取大学医学部社会医学講座法医学分野
17:00 休憩
17:10

一般口演 セッション3『 症例報告 』

座長:
山本正二 Ai情報センター代表理事
中川太樹 保利病院 放射線科

S3-1 突然死した小児に対してAi-CTを施行した1例
東峰智史 ほか 茨城県厚生農業協同組合連合会 JAとりで総合医療センター放射線部
S3-2 死後CT画像により交通事故死が判明した独居在宅死亡の1症例
倉田浩充 ほか 中洲八木病院
S3-3 高度腐敗死体における死後造影の一例
ダワ ザンポ ほか 鳥取大学医学部法医学分野
S3-4 剖検前にAi-CTで予期せぬ肝出血を確認できた稀な血管炎症例
伊藤知美 ほか 福井大学医学部附属病院
S3-5 死後CTにて胸部大動脈瘤の食道憩室への穿破が疑われた稀な1剖検例
渡 潤 ほか 社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス座間総合病院
19:00 情報交換会 熊本ホテルキャッスル(熊本県医師会館より徒歩約10分)

【2日目】2019年8月25日(日)

8:00 受付開始・開場
9:00

一般口演 セッション4『 画像・技術 』

座長:
樋口清孝 国際医療福祉大学 放射線・情報科学科
酒井友貴 九州大学病院 医療技術部 放射線部門

S4-1 Ai-CTにおける逐次近似応用再構成を用いた上肢アーチファクトの低減
井手口大地 ほか 国立病院機構 九州医療センター 放射線部 (臨床研究センター)
S4-2 CT装置間における実効エネルギーの評価
江端清和 ほか 福井大学医学部附属病院 放射線部
S4-3 Autopsy imagingにおける逐次近似応用再構成法に対する基礎検討
①-ファントムを用いた物理評価-
田北諭 ほか 佐賀大学医学部附属病院放射線部
S4-4 Autopsy imagingにおける逐次近似応用再構成法に対する基礎検討
②-視覚的な評価と実際の運用について-
尾形学 ほか 佐賀大学医学部附属病院放射線部
S4-5 Ai-CTの新たな撮影法の考案〜加算CTがAi-CTの常識を変える〜
小林智哉 筑波メディカルセンター病院 放射線技術科
S4-6 加算CTにおける物理評価の検討
吉田昌弘 筑波メディカルセンター病院
10:00 休憩
10:10

一般口演 セッション5『 研究 ・教育 』

座長:
髙野英行 千葉県がんセンター 画像診断部
尾形学 佐賀大学医学部附属病院 放射線部

S5-1 法医学分野で有用であったAi‐CTの再構成画像
武井宏行 ほか 群馬大学医学部附属病院 放射線部
S5-2  Dual energy CTを用いたAiにおける、胃内容物の検討
阿部智也 ほか 新潟大学医学部保健学科
S5-3 死因別寛骨CT値の研究
安谷屋里沙 ほか 新潟大学医学部保健学科
S5-4 剖検摘出立体固定肺のAi (Ai-organ)を活用した医用画像研究
稲井邦博 ほか 福井大学
10:50 休憩
11:00 休憩 ランチョンセミナー軽食配布
11:25 ランチョンセミナー 『 私のA iと熊本地震 』
川口英敏 医療法人川口会 川口病院
座長: 小林智哉 筑波メディカルセンター病院 放射線技術科
12:10

シンポジウム 『 日本における検案活動の現状とA i 』

座長:
西谷陽子 熊本大学大学院生命科学研究部法医学講座
阿部一之 九州Ai研究会

Sy-1  シンポジスト 『 日本医師会の立場から 』
長島公之 公益社団法人日本医師会 常任理事
Sy-2 シンポジスト 『 救急医療の立場から 』
山家純一 熊本赤十字病院 第三救急科部長
Sy-3 シンポジスト 『 警察の立場から 』
髙橋太 熊本県警察本部刑事捜査第一課検視官警視
Sy-4 シンポジスト 『 Ai情報センターの立場から 』
山本正二 一般財団法人Ai情報センター代表理事
13:30 休憩
13:40 表彰式
13:50 次期大会長挨拶 藤本秀子 京都法医歯科解析センター
14:00 閉会の挨拶

【 発表者へのお願い 】

一般口演

発表前には前方左側の次演者席で待機ください。
発表時間は7分、討論は3分です。時間厳守でお願いします。
スライドの操作は発表者ご自身で行ってください。
発表に使用するPCはWindows, Microsoft PowerPoint です。
発表データは、1日目13:30までに、2日目8:45までに、試写を行ってください。
お預かりしたデータは、学会終了後に事務局が責任を持って消去します。
Macで発表スライドを作成されている場合は、ご自身のパソコンを必ずご持参下さい。
セッションごとに優秀演題を選出します。

シンポジウム

シンポジウム開始10分前までに2階大ホール控室にお集まりください。
おひとりあたりの発表時間は15分です。時間厳守でお願いします。
全演者のご講演終了後、ステージ上で総合討論の時間を設けます。
スライドの操作は発表者ご自身で行ってください。
発表に使用するPCはWindows, Microsoft PowerPoint です。
お預かりしたデータは、学会終了後に事務局が責任を持って消去します。
Macで発表スライドを作成されている場合は、ご自身のパソコンを必ずご持参下さい。

【 座長へのお願い 】

一般口演

担当セッション前に前方右方の次座長席で待機ください。
発表時間は7分、討論は3分です。時間厳守で円滑な進行をお願いします。

シンポジウム

発表時間はお一人あたり15分です。
発表、総合討論を含め、円滑な進行をお願いします。

アクセス

会場へのアクセスは アクセス詳細(PDF) をご確認ください。

事前参加登録について

1. 学術総会

(1)お申込み方法

下のボタンから申し込みをお願いします。

第17回Ai学会申し込みフォーム

※申し込み内容に変更が生じた場合はメールにてご連絡ください。
(事務局: aigakkaijimu@gmail.com)

(2)参加費
  1. 事前参加申し込み者: 4,000円
  2. 当日参加申し込み者: 5,000円
  3. 警察・消防・学生:無料(※)
    ※当日、受付にて身分証明書(学生の場合は学生証をご提示ください。)

2. 情報交換会

(1)開催日時 2019年8月24日(土)19:00~(予定)
(2)場所

熊本ホテルキャッスル
https://www.hotel-castle.co.jp/

(3)会費
  • 一般: 5,000円
  • 警察・消防・学生: 4,000円
    ※当日、受付にて身分証明書(学生の場合は学生証)をご提示ください。

演題登録について

お陰様をもちまして締め切らせていただきました。多数のご応募ありがとうございました。