第4回 Ai学会夏期症例検討会

症例呈示

症例1
鹿児島厚生連病院 (放射線科 鐘撞一郎 先生)
自損事故での死亡症例で、ショック死と検死され病院に搬入された症例。
症例2
宮崎大学医学部付属病院 (放射線科 新川慶明 先生)
水死症例
症例3
関東中央病院 (病理 岡輝明 先生)
入院死亡症例。死因不明
症例4
筑波メディカルセンター病院 (放射線科 塩谷清司 先生)
統合失調症

症例1に関しては、CTにて所見がなかったことが、外傷性ショック死という診断 を行わせず、解剖まで持って行けた、という症例です。同時に鹿児島県におけるAi実 施の実情が発表されました。

症例2に関しては、水死として搬入された症例ですが、CTにて水死と確定できた ということと、水死の画像診断所見の知見がまだ確立されていない部分が多いことを 再確認しました。また、宮崎県の救急現場でのAiの取り組みとシステムについて提示 がありました。なお、症例1,2に関しては、1000字提言で発表していただく予定です。

症例3に関しては、関東中央病院では、死亡時にMRIとCTを撮像しているのですが、画像診断医の診断がなされず、CPCの場での検討を行うシステムだということで、 画像診断医によるレポートなどの提示もなく、Aiに関する新たな知見の発表はありませんでした。また、関東中央病院においては、死亡時画像診断のシステムが未樹立で あることが明瞭になりました。また、個人的な印象であるが、と断った上で、「解剖を行っても死因がわからない 症例は三割程度という印象を持っている」という追加発言が印象的でした。

症例4に関しては、統合失調症におけるMRI 所見に関し、討議が行われました。 MRIにおける新たな可能性が提示されました。

最後に、桂大会実行委員長、高橋大会会長からの謝辞があり、事務局より、Aiが医 療安全調査委員会に導入決定されたという新聞報道がなされたことが発表されました。