立候補所信
法木 左近

Ai学会理事の改選につきまして、まことに僭越でありますが、立候補させていただきます。

私は、第11回Ai学会学術集会の会長をお引き受けし「Aiの新たな広がり」のテーマでAiの普及に努めてまいりました。しかし、まだ、道半ばであり、理事に当選した際には、以下の2点につきまして推進していく所存です。

一つは、Ai学というものの確立です。Aiを単に遺体の画像診断に終わらせるのではなく、一つの学問分野として確立を目指していきたいと考えております。多くのAi画像が撮影され読影されていますが、それだけにとどまらず、新しい撮影方法、読影結果からの新しい発見や所見、画像解析の方法論など、多面的なアプローチにより今までない価値の創造のための学会であることを目指したいと思います。

そのためのひとつの手段として、学会誌の発行があろうかと思います。Ai学会の経営状態と関係しますが、発刊する以上は継続性を考えて、誰が理事であっても継続していける体制を整えたいと思っております。本学会単独での発刊でなくても、海外の共通する対象の学会との共同刊行でもよいのではとも思っております。この件につきましては、今後も、是非を含めて広く議論してまいりたいと思っております。

もう一つは、病理学会内でのAiの普及です。2014年の第103回日本病理学会総会依頼、当初は「病理解剖と死後画像 研究会」という名前でしたが、昨年から「病理解剖とAi 研究会」としてコンパニオンミーティングを開催してまいりました。厚労省の報告書にありますように、Ai画像と剖検結果との対比検証は継続して検討されるべき課題であり、これに病理医も積極的に関与することが重要と考えます。今後も、Aiに理解のある病理医を病理学会内に増やしていきたいと考えております。

以上、学会員皆さまのご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

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