まずは
「通しの身体診察」を実現,継続しよう! より
詳細は北野 夕佳先生著の 「Hospitalist(ホスピタリスト)2022年1号」ですが、その中から無料公開ページの内容を紹介しています。原著のページでは、Pemberton徴候・Dennison徴候等の動画や血管心雑音の音声コンテンツ等も公開されています。
「身体診察総論」では、医療従事者が患者と対面する際の自己紹介の重要性から始まり、患者確認、手指消毒、プライバシーへの配慮といった基本的ながらも極めて重要な診察の心得を解説しています。特に、患者誤認を防ぐための患者確認の徹底や、感染管理としての手指衛生の重要性が強調されています。
また、バイタルサインの把握の重要性や、重症度に応じた診察アプローチ(H&P症例 vs. ABC症例)の判断基準が示されています。時間がない中でも「通しの身体診察」を実践するための具体的な流れとして、頭部から始まり、頸部、胸部(呼吸音、心音)、腹部、背部、四肢、そしておおまかな神経診察に至るまでのポイントが詳細に解説されています。各部位の診察における所見の意義や、カルテ記載の具体例も示されており、実臨床での活用が期待される内容です。
さらに、副鼻腔の診察が敗血症性ショックの原因特定に繋がった事例や、腹部診察のコツ、DVT(深部静脈血栓症)予防のための下肢診察の重要性など、具体的な臨床メモが豊富に盛り込まれており、実践的なスキル習得に役立つでしょう。神経診察についても、効率的な進め方が紹介され、総合内科や救急医療で遭遇する機会の多いParkinson徴候の整理など、多岐にわたる情報が提供されています。
※AI音声の漢字の読み間違いが多い点はご了承ください
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