MuseScoreで影譜(ガイド譜)を作成
影譜とガイド譜
「フィナーレ」のホームページによりますと以下のような説明があります。
- 「ガイド音符」とは楽譜上に置かれた縮小サイズの音符のことで、通常は演奏されません。一般的には、他の楽器で演奏される内容を示したり、休符が続いている場合などに譜面上の位置確認をするための補助として使用されます。また、本来演奏すべき楽器が演奏できない、あるいは本来演奏すべき奏者が演奏できない場合などに、そのパートの奏者が演奏する内容を指定するものとして使用する場合もあります。
「フィナーレ」の説明は、私が理解していたのと大体同じ。【「影譜」は代理で演奏しても良い音符で、「ガイド譜」は休符が続くときに迷子にならないように位置を示すだけで演奏しないものである】と使い分けるような記載もあります。譜面上は小さく書くということは共通しています。
MuseScore3.6で音符を小さくするには
これを調べたのですがすぐにはわからなかったので、その方法を忘備録的に残します。実はMuseScoreのホームページで解説してあるのですが、淡々と書かれていて見落としていました。難しかった理由は、音符を小さくする方法がMuseScoreのバージョンごとに異なるらしく、古い情報を拾ってしまい、自分のバージョン3.6だとできないような方法を試していたというのがあります。
ここでは、影譜・ガイド譜として使用したい音符はすでに入力してあるものとして、その音符を小さくする方法を記載します。次の図の緑の音符を小さくしようとしています。
インスペクタウインドウを表示させる
デフォルトでは表示されていない「インスペクタ」ウインドウを表示させます。メニューから【「表示」ー「インスペクタ」】を選択します。
インスペクタウインドウ
下の図の、画面右側がインスペクタのウインドウです。音符の選択状況で中身が違うのですが、ウインドウの名前が「インスペクタ」であれば正解です。
・ 図の左のように音頭サイズを小さくしたい範囲を選択します。
・ 図の右赤で囲ってある「音符ボタン」をクリックします、そうするとインスペクタウインドウの中身が、一段下に掲載した図のようになります。
・ 下図の右ウインドウの赤で囲った「小音頭」のチェックボックスをチェック
・ 下図の左ウインドウのように音頭が小さくなります