今月は2件のガリプルーフのチェックを行いました。ないときは何か月もないのですが、集中する時は近いタイミングで発生します。2件のうち1件は非常に短い(語数が少ない)ので、確認は楽勝でしたが、もう1件は、自分自身が非専門領域の専門誌で、全体で3000語弱の英文のフルペーパーでしたので神経を使います。このジャーナルはaccept前のレビューも若干長めで時間がかかっていましたし、レビューワーのコメントもデータの解釈の方向や議論の主張の仕方など細かい指示が多かったように思います。一方、多くのジャーナルで指摘される「英語が読みにくい」「専門の英文校閲会社を利用しなさい」といった指摘はありませんでした。私が急に英作文が上手くなったはずはなく、その専門領域の先生方の特性を反映しているものではないかと思います。
今回イラついたのは、出版社が組版に際して手を加えてきたことでした。a や theを入れ替えたり、文法が間違ったりしているのを修正すると言うのは他の出版社でもあります。しかし、今回は1つのテーブルを2つに分割して、新たにテーブル番号を振ってきました。テーブルは本文で参照する際に紐付しているのですが、紐付が間違っていて、本文中で参照するテーブル番号が当初意図していたのとは別のテーブルを指しています。これを修正するのは神経を使います。そして、出来上がってみたら、参照する順に番号が1, 2, 5, 3, 4になって、途中で参照するTable 5が最後のページに来るといった仕上がりになります。間違って紐付するよりはましだけど、なんか不愉快な感じです。