受診案内

臓器移植に向き合うということは、たくさんの不安や迷い、疑問を抱えることでもあります。
私たち東京大学医学部附属病院 臓器移植医療センターは、患者さんとご家族が安心して治療に向き合えるよう、医療と心の両面からサポートいたします。

受診のご案内

臓器移植に関する診療は紹介予約制です。
初診をご希望の方は、かかりつけの医療機関からの「紹介状(診療情報提供書)」をご用意ください。

初診予約・お問い合わせ

電話番号
03-5800-8630(予約センター)
受付時間
平日 10:00~17:00(土日祝を除く)

よくあるご相談例

  • 他の病院で移植を勧められたが不安がある
  • 家族がドナーになれるのか知りたい
  • 治療費・保険のことが心配

どんなことでもお気軽にご相談ください。

対応可能な移植医療

臓器 主な疾患例 特徴
心臓 拡張型心筋症やその他の心筋症/心疾患による重症心不全 移植待機中に補助人工心臓を要する場合が多い
間質性肺炎、肺高血圧症 生体・脳死のどちらにも対応可能
肝臓 肝硬変、劇症肝炎、小児肝疾患 生体肝移植が主流
腎臓 末期腎不全、透析依存 生体・献腎ともに実績豊富

肺移植の実績

東大病院では、2015年4月に最初の肺移植を実施して以来、2025年11月17日までに271名の患者さんに肺移植(生体肺移植34名、脳死肺移植237名)を実施しました。症例数は脳死ドナーの増加とともに増加傾向で、2025年には年間50例に到達し、2020年以降は国内で最も多くの肺移植を実施しています。また心肺同時移植実施施設でもあり、2025年には国内で9年ぶりの心肺同時移植を実施しました。当院では、人工呼吸器やECMO装着中の患者さんなど、リスクの高い症例にも積極的に対応しています。また生体肺移植の施設内基準を、レシピエントは原則65歳以下、ドナーは20歳以上原則60歳以下と定めており、比較的高齢の方にも肺移植を受ける機会、また提供する機会を積極的に提供しています。

図1)2025年11月17日までの肺移植症例数
図2)当院で行われた肺移植200例の対象疾患の内訳

移植までの流れ

STEP01

初診・説明
病状や生活状況をお伺いし、移植の選択肢についてご説明します。

STEP02

適応評価・検査
各診療科が連携して、移植の適応を多面的に判断します。

STEP03

登録・準備
臓器移植ネットワークへの登録(脳死移植の場合)、または生体ドナーの準備・評価。

STEP04

移植手術・入院
状況に応じて速やかに手術を実施。術後は集中治療室を経て病棟に移ります。

STEP05

退院・生活支援
安心して在宅療養できるよう、服薬・食事・リハビリ・復学・就労などを支援します。

移植後の生活支援

術後の生活は、
医療チーム全体で支えます。

薬剤管理
免疫抑制剤の正しい服薬と副作用管理を支援
食事指導
食中毒の予防、栄養バランスを考慮したプラン作成
心理サポート
臨床心理士によるカウンセリングを実施
社会復帰支援
学校・職場への復帰、就労相談など

よくあるご質問(FAQ)

Q
術後は普通の生活ができますか?
A
多くの方が移植後に社会復帰され、仕事や学校にも戻られています。感染症予防や服薬管理などには注意が必要です。
Q
家族がドナーになれますか?
A
生体移植の場合、ご家族や近親者がドナーになることがあります。詳細な検査と面談で慎重に判断します。
Q
医療費や助成制度について知りたい
A
高額療養費制度、移植医療助成、身体障害者手帳の申請など、医療ソーシャルワーカーがご案内します。

私たちは、一緒に歩みます

臓器移植は、単なる医療ではありません。
患者さん、ドナー、そしてご家族全員で乗り越える人生の転機でもあります。
「わからない」「こわい」「不安」
── そんな気持ちも、私たちと一緒に話してください。
いつでも、支える準備ができています。

東京大学医学部附属病院 臓器移植医療センター