第40回日本がん看護学会学術集会

患者・家族参画プログラム

1. 理事長・学術集会長挨拶

 PPI (Patient and Public Involvement=患者・市民参画)とは、「患者やその家族、市民の方々の経験や知見・想いを積極的に将来の治療やケアの研究開発、医療の運営などのために活かしていこうとする取り組み」(PPI-Japan)のことを言います。2023年第4期がん対策推進基本計画の中で、初めて「患者・市民参画の推進」が盛り込まれ、現在、がん関連の専門学会においてPPIの積極的導入が進められています。
 本学会では、がん看護に関する研究、教育、実践のさらなる質向上ならびに発展に向けて、がん患者さんやご家族とのパートナーシップのもと有機的な学会活動を推し進めていくために、2024年度よりPPIの第一歩として「患者・家族参画プログラム」を開始しました。
 本学会の念願であったPPIの取り組みがより拡がり発展していくことに努力を重ねますとともに、この企画にご賛同・ご尽力いただいている関係者の皆様には心より感謝申し上げます。
 本プログラムが、一人でも多くのがん患者さんやご家族の学び、そして患者・家族の支援活動や学会活動の活性化につながることを願っております。

日本がん看護学会 理事長 藤田 佐和


 第40回という節目を迎える日本がん看護学会学術集会を、大阪にて開催する運びとなりました。テーマは「サイエンスとアートで紡ぐがん看護 ―継承と発展―」です。
 がん看護には、エビデンス(根拠)に基づいた「サイエンス」の側面があります。しかし、それを患者さん一人ひとりに適用していく際には、患者さんの状況や思いに寄り添い、共に歩んでいくといった、看護師が経験の中で培ってきた「アート」の側面が欠かせません。 このアートの部分は、これまで十分に言語化されてきませんでしたが、がん看護専門看護師や認定看護師をはじめとする専門家の実践や研究によって、少しずつ明らかにされつつあります。本学術集会では、このようながん看護のサイエンスとアートを共有し、議論するためのセッションを設けています。
 がん看護をさらに発展させるためには、患者さんやご家族の視点を取り入れ、対話を深めていくことが不可欠です。そのためにも、ぜひがんを経験された方やご家族の皆さまにもご参加いただき、がん看護の「今」を共に分かち合えればと願っております。 関西万博の熱気をそのままに、大阪での学術集会にて皆さまとお会いできることを、心より楽しみにしております。

第40回日本がん看護学会学術集会 学術集会長 荒尾 晴惠


2. はじめに

日本がん看護学会は、がん看護に関する研究、教育及び実践の発展と向上に努め、人々の健康と福祉に貢献することを目的とする学術団体です。学術集会は、看護師などの学会員が研究・実践の成果を発表し、議論する場であり、がん看護の更なる向上を目的として開催される年次大会です。
第39回日本がん看護学会学術集会から「患者・家族参画プログラム」を設置しており、今回は、2回目の開催となります。この募集要項をよく読んだ上でご参加いただきますよう、お願い申し上げます。

3. 「患者・家族参画プログラム」の目的

がん患者・家族と看護師等が、がん看護・医療に関する情報や課題を共有、議論しつつ、共に学び、がん看護・医療や患者・家族支援の発展に貢献することを目的としています。

4. 応募資格

以下のすべてを満たす、がん体験者(患者さん・ご家族)。

  1. 開催趣旨を理解し、注意事項を遵守いただけること。
  2. 現在、医療機関、ヘルスケア関係企業等に勤務し主たる収入を得ていないこと。
  3. 特定の医療機関・医師の推奨、またそれらの助成を受けていないこと。
  4. 承認・未承認にかかわらず、特定の治療法を支持・推奨していないこと。
  5. 特定の健康食品・健康器具等を推奨・販売していないこと。
  6. 特定の政治団体・宗教等を推奨していないこと。
  7. 反社会勢力との関わりがないこと。
※ 上記は、個人の信教の自由、及び政治活動の自由を妨げるものではありません。

医療機関、ヘルスケア関係企業等にご勤務の方の参加について

看護師、保健師、助産師などとして医療機関、ヘルスケア関係企業にご勤務の方につきましては、「患者・家族参画プログラム」枠ではなく、 一般枠での参加登録となります。
恐れ入りますが、参加登録ページよりご登録ください。

取材等をご希望の方の参加について

取材をご希望の方につきましては、恐れ入りますが、問合せ、各種申し込み(準備中)ページをご確認ください。

※ 上記の応募資格をお守りいただけない場合には、選考後であっても参加取り消しや、次年度以降の参加をお断りする場合がありますので、ご了承ください。
5. 「患者・家族参画プログラム」の概要
日  時 第40回日本がん看護学会学術集会開催日
2026年2月21日(土)・22日(日)
会  場 大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)
参加条件 応募資格を満たすがん体験者(患者さん・ご家族)
参加方法 現地参加のみ
参 加 費 3,000円
・ 当日受付にて現金支払いとなります。
・ 2日間のいずれか1日の参加も可能ですが、参加費は変わりません。
定  員 60名程度
募集期間 2025年10月15日(水)10:00 ~2026年1月6日(火)17:00
※定員に達し次第、申込を締切ります。

※諸事情により、スケジュール、テーマ、演者などを予告なく変更することがありますので、ご了承ください。

プログラム(準備中)

6. 「患者・家族参画プログラム」の参加にあたっての注意事項
  • 事前申込、会場での参加のみとなります。
  • 「患者・家族参画プログラム」参加者は、「オリジナルプログラム」の他に、「第40回日本がん看護学会学術集会」の一部指定プログラムの聴講が可能です。指定プログラム以外(一般演題、交流集会、また、広告の制限から企業が関わる展示や教育セミナーなど)にはご参加いただけません。
  • 「第40回日本がん看護学会学術集会」の指定プログラムの聴講時には、質問・発言はできません。
  • 「患者・家族参画プログラムオリエンテーション」動画を必ず視聴した上でご参加ください。
  • プログラム中の写真撮影や録画、録音は禁止されています。
  • その他、主催者・運営事務局・座長などの指示に従ってください。
  • 昼食は、各自ご準備いただくか、お弁当の購入をご希望の場合は応募時にお申し込みください。
7. 「患者・家族参画プログラム」への応募方法

応募期間

  募集期間 選考結果
通知
第1期 2025年10月15日(水)~
11月14日(金)
2025年11月下旬(予定)
第2期 2025年11月15日(土)~
12月14日(日)
2025年12月下旬(予定)
第3期 2025年12月15日(月)~
2026年1月6日(火)17:00
2026年1月中旬(予定)
※選考は、応募資格を満たしていることを条件として行います。
※定員に達した場合、お断りさせていただくことがあります。
※オンラインで登録された内容や個人情報は、選考および運営事務局からの連絡にのみ使用いたします。
8. 「患者・家族参画プログラム」の企画・運営

日本がん看護学会 社会連携委員会
井沢知子、花出正美、市原香織、大内紗也子、髙尾鮎美、濵本千春
天野慎介、桜井なおみ、轟浩美(全国がん患者団体連合会)、濱本満紀(NPO法人がんと共に生きる会)

9.お問合せ先

第40回日本がん看護学会学術集会 運営事務局(あゆみコーポレーション内)
TEL:06-6131-6605 E-mail :