初めてのセックスのやり方や流れは？初体験・初エッチの心得を解説

初めてセックスをするときは、セックスのやり方がわからず不安になるものです。とくに初めてのセックスとなると、彼に引かれたり嫌われたりしないか気になります。

そこで、初めてのセックスのやり方・流れ、注意点を解説します。初エッチの前に準備しておきたいこと、揃えておきたいアイテムも紹介。

セックスが初めてだと緊張しますが、事前にセックスの仕方や流れを把握しておけば、不安も軽減し、カップルでより楽しく過ごすことができます。

［女性1653人にアンケート調査］初めてのセックスは何歳のときですか？

初めてのセックスは何歳か調査したところ、「19歳33.5%（554人）」がもっとも多く、次いで「18歳15.3%（253人）」「20歳12.3%（203人）」が多かったです。

上のグラフを見ると19歳前後で初めてのセックスを経験する女性が多いとわかります。

なお「初めてのセックスはまだ」は8.8%（146人）でした。よって18歳以上55歳以下の女性では、残りの91.2%（1,507人）がセックス経験済みとわかります。

上のグラフを見ると多少のバラツキがあり、初めてのセックスの年齢や経験の有無は人それぞれとわかります。人と比べて遅いからと焦ったり、早いからと恥じたりする必要はありません。

女性1507人に「初体験はどんな印象だった？」とアンケート調査した結果

「初めてのセックスは何歳のときですか？」の質問で、「初めてのセックスはまだ」以外を選択した1,507人に、初体験の満足度と感想をお聞きしました。

初体験の満足度は、「ふつう30.7%（462人）」がもっとも多く、次いで「不満15.1%（227人）」「満足12.8%（193人）」が多かったです。

「満足12.8%（193人）」と「とても満足11.0%（166人）」は合計23.8%（359人）、「不満15.1%（227人）」と「とても不満12.3%（185人）」は合計27.3%（412人）となり、不満は満足の3.5%（53人）多かったです。初体験は不安や緊張もあり、楽しめなかったことが、不満の原因のひとつと考えます。

アンケート調査に回答いただいた方に、初体験の感想を書いてもらったのでいくつか紹介します。

初体験の感想を見ると、「セックスの際何をすればいいかわからない」「毛の処理忘れ」「勝負下着ではなかった」「デリケートゾーンにトラブルがあった」などのネガティブな声が多くみられました。初めてのセックスの満足度を高めるには、事前にセックスの知識を知ること、準備をすることが大切と考えます。

初めてセックスをする前に｜そもそもセックスとは？

セックスとは、男性器を女性器に挿入する腟性交のみをさすわけではありません。セックスには、口や舌で性器を刺激する口腔性交や、肛門に男性器を挿入する肛門性交も含まれます。

また、挿入をともなわないふれあいも、セックスとして位置づけられる場合もあります。同性愛者は膣性交以外でセックスを楽しみ、異性愛者も膣性交以外の方法でセックスを楽しむことができます。

ちなみにイギリスの動物学者デズモンド=モリスは、人間の求愛方法を段階的に示した「ふれあい12段階」を提唱しました。ふれあい12段階を知っておけば、その都度次の段階にすすんでよいか確認でき、セックスが初めての方でも心の準備ができます。

ふれあい12段階の段階がすすむことが愛の証と勘違いしやすい点に注意し、二人ですすんだ段階以前にとどまるには理性と決断が必要となることも覚えておいてください。

初めてのセックスでいきなり挿入ではなく、お互いに心地よいと思えるやり方を選んだり、段階をすすめたりすることが大切です。

また初めてセックスをする前に、あなたがセックスをしたい理由も考えてみてください。ふれあい・コミュニケーション、愛情表現、快楽、子どもがほしいなど、セックスをする理由は人それぞれです。なかには支配・独占が理由でセックスをする方もいるため、その点は注意してください。

初めてのセックスの流れとやり方

初めてセックスをする際に、セックスの流れとやり方を知っておけば、予期せぬ彼の行動に驚いた、自分が何をすればいいのかわからず楽しめなかったなどの問題を回避できます。

セックスの流れは、愛撫・挿入・後戯が基本です。挿入することだけがセックスではありませんが、この見出しでは挿入する場合のセックスの流れとやり方を解説します。

STEP1．愛撫

愛撫（前戯）は挿入前の準備であり、キスやハグ、手や口を使用し性感帯を刺激するなどの行為をいいます。愛撫に決まったやり方はなく、カップルでお互いに気持ちいい場所を確認しながら触れ合うとよいです。

初めてのセックスで愛撫はとくに重要で、メリットは以下のとおりです。

とくに緊張しやすい初めてのセックスでは、リラックスするためにも愛撫を十分におこなうことが大切です。

STEP2．挿入

挿入のSTEPは、以下3つが揃ったらすすんでください。

妊娠をのぞまない方は、挿入前にゴム（避妊具）をつけてください。感染症リスクがなくピルを服用している方は、ゴムを使用しない場合があります。

初めてのセックスでは女性がリラックスしやすい正常位という体位がおすすめです。正常位は仰向けになった女性の脚の間に、覆いかぶさるように男性が入り男性器を女性器に挿入する体位です。

ゴムをつけたら男性器を膣口にあて、ゆっくりと挿入します。挿入時に痛みをともなわないよう、女性は力を抜くことが大切です。挿入中にキスやハグをしてもらうと緊張の緩和につながります。

挿入中も会話を通して、お互いに気持ちいいと思えるやり方を確認しあってください。

初めてのセックスで挿入がうまくいかないときは？

初めてのセックスでは膣口にはっている膜が破れたり、膣内がほぐれていなかったりで、痛みや出血をともないやすいです。

いきなり激しいピストンをせず、挿入時に痛みを感じたら、一旦ストップしなじませてから、再度ピストンを開始してください。挿入が痛くて中断しても気にする必要はありません。挿入できたことを喜んだり、ふれあうことを楽しんだりしてください。

ローションを使い、滑りをよくして痛みを軽減する方法もあります。

※挿入が困難・挿入時に痛みがある場合は、病気の可能性もあるため、気になることがあれば婦人科の受診を推奨します。

STEP3．後戯

後戯とはセックスの後におこなう行為全般のことで、おもにキスやハグ、スキンシップ、会話をすることが多いです。

後戯があるとセックス後の精神的な充足感を得ることができます。とくに不安が多い初めてのセックスでも後戯は重要ですので、彼にセックスの後にしてほしいことを伝えてみるとよいです。

例えば彼が先に射精し賢者タイムに入ったときに、あなたは寂しさを感じる可能性があります。彼が賢者タイムのときに、あなたは手や口で最後までイカせてほしいのか、何もしなくていいかなども、伝えられるとなおよしです。

初めてのセックスの後あなたからも、「ありがとう」「気持ちよかった」などと素直な感想を伝えてみてください。

［知らないと大失敗するかもしれない］初セックスのときの5つの注意点

初セックスで知識がないため間違った方法でセックスをおこなうと、のぞまない妊娠や感染症、性暴力のリスクが発生します。初めてのセックスでイヤな思いをしないためにも、以下の初セックスのときの5つの注意点を解説します。

初セックスの注意点1．避妊について知ること

初セックスでは、のぞまない妊娠を防ぐためにカップルで避妊について考えることが大切です。初セックスでも使用しやすい、避妊具のゴム（避妊具）と低用量ピルの特徴を以下にまとめます。

避妊具の種類	ゴム（避妊具）	低用量ピル（経口避妊薬）
使用方法	挿入前に男性器に 避妊具を装着する	女性が1日1回21日間 避妊薬を服用する
正しく使用した 場合の避妊率	約98.0％	約99.7％
購入場所	ドラッグストア・ コンビニ・スーパー・ ネット通販など	婦人科
値段	5～6個入り： 400～1,400円程度	1シート28日分： 2,500～3,000円
注意点	正しい使用法で 装着しないと 避妊率が下がる	飲み忘れると 避妊率が下がる。 感染症は予防できない

他にもセックスする前に女性の膣内に挿入する殺精子剤や、婦人科で子宮の中に避妊具を装着してもらう子宮内避妊用具（IUDリング）、あまり売っていませんが女性用のゴムなどもあります。

高校生におすすめの避妊方法はドラッグストアやコンビニなどで、安価に買えるゴム（避妊具）です。ただ、ゴム（避妊具）は100%避妊できるわけではないため、ゴムとピルの併用がおすすめです。

高校生のため婦人科に行けずピルの服用が難しい場合、女性もゴムの装着方法を覚えたり費用を負担したりし、ふたりで避妊に協力するとよいです。

避妊方法に不安がある場合は、初めてのセックスで挿入せず、手や口を使ったセックスまでにする方法もあります。

初セックスで避妊に失敗したら？

初セックスでゴムが破れるなどで避妊に失敗した場合は、緊急避妊薬の服用で妊娠を防ぐ方法があります。緊急避妊薬は、セックスをしてから72時間以内に服用します。

医師による処方が必要なため、事前に病院を調べたり値段を調べたりすることも大切です。緊急避妊に係る診療が可能な産婦人科医療機関等一覧は、厚生労働省の「緊急避妊に係る取組について（別ページを開く）」のページにて確認することができます。

初セックスの注意点2．性感染症について知ること

セックスは感染症リスクをともなうことも、初セックスの注意点です。

ゴム（避妊具）を装着すれば、感染症を防ぐことができます。しかし病原体に感染した体液・血液を介して、皮膚や粘膜の小さな傷から侵入し感染するため、性器と性器の他にも、性器と口の接触でも感染するのです。

そのため、口が性器に触れる際は、男性器にゴム（避妊具）をつける、女性器にデンタルダムという専用のゴムやラップをかぶるなどで感染を防いでください。

初セックスの注意点3．性的同意をとること

初セックスもそれ以降もセックスをする前には、性的同意をとることも忘れないでください。性的同意がないままセックスをおこなうと性暴力になるためです。

ちなみに相手からの同意を得ずに、ゴム（避妊具）をはずしたり、ゴムを損傷させる行為は性暴力でありステルシングといいます。

ふれあい12段階（このページの見出しにスクロールで移動）で紹介したように、各段階にすすむごとに「手つなぐ？」「キスしていい？」などと確認をとるとよいです。相手が断りやすい聞き方をすることも大切です。

相手がお酒に酔っている場合や寝ている場合は、冷静な判断ができないため強引にセックスをしてはいけません。

そして答える側はイエス・ノーをはっきりと伝えてください。毎回イエス・ノーを答えるのが大変であれば、ノーのときだけ伝えることをカップルのルールにするのもひとつの方法です。

初セックスはわからないことも多く不安がつきものです。初セックスの際に、気が変わった場合は途中で中断しても問題ありません。

初セックスの注意点4．排泄を済ませておくこと

セックスの前後は、尿・便の排泄を済ませておくことが大切です。

セックスの際、パートナーの手や舌が性器に触れたときに、ウイルスが付着するおそれがあるためです。排尿を済まさずセックスをすると、尿道から雑菌が侵入し膀胱炎になるおそれもあります。

性器付近を清潔にしてセックスをするのであれば、以下の順でセックスにすすめてください。

セックスの後も尿道への雑菌侵入を防ぐために排泄を済まし、シャワーをあびることが大切です。キスや口腔性交をおこなった場合は歯磨きもお忘れなく。

初セックスの注意点5．性器を傷つけないようにすること

初セックスでは無理やりセックスをすすめて、性器を傷つけるおそれがあります。女性の膣内は傷がつきやすく性器に傷がつくと、そこからウイルスが侵入し感染したり、子宮頚管や膀胱にも感染が広がったりするおそれがあります。

初セックスで緊張していて膣からの分泌物が少ない場合、男性器を挿入した際に摩擦で痛みを感じたり、傷ついたりする場合もあるのです。

性器に触れるため手を清潔にすることも大切です。爪が伸びていると性器を傷つけるおそれがあるため短く切っておきます。

セルフプレジャーグッズを使用する際も、セルフプレジャーグッズにゴム（避妊具）を装着しやさしく動かしてください。

初エッチの前に準備しておきたいこと

初エッチのときに怖い・恥ずかしい・不安などのマイナス感情はなるべく感じたくないものです。初エッチの後にカップルの関係も良好でいられるよう、以下の初エッチの前に準備しておきたいことを解説します。

1．初エッチで必要なアイテムを揃える

初エッチのときは、緊張や不安で膣の分泌物がうまく出にくくなるため、潤滑ジェルを使用し摩擦を減らすとスムーズに挿入しやすくなります。潤滑ジェルには、ベタつかずいい香りがするものや、抗炎症成分配合のものなどがあります。

またゴム（避妊具）もゼリーつきタイプを選ぶと、挿入時の摩擦軽減がのぞめます。あたたかさを感じるものや、ティーン向けにつくられたものなどがあります。

せひデートのときにカップルで楽しみながら、初エッチで必要なアイテムを選んでみてください。

2．デリケートゾーンケア・膣ケアをする

初エッチを楽しむためには、デリケートゾーンを清潔にすることや、気持ちよく感じられるようトレーニングすることも大切です。初エッチの前もそれ以降も、以下のデリケートゾーンケア・膣ケアをおこなうことをおすすめします。

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3．初エッチをしてもいいかカップルで確認する

セックスは胸や性器、お尻などのプライベートゾーンを相手に見せるため、親密度が高くリスクも高い行為です。また妊娠や性感染症のリスクもともなうことも忘れてはなりません。

カップルの初エッチ後に以下の感情を抱いたとしても、ふたりの関係は壊れないか、お互いに尊重しあえる関係でいられるか、などを考えてみてください。

また、一般社団法人 日本家族計画協会が公開している「つながるBOOK」には、カップルで初エッチをする前に、ふたりで以下について話しあうことを推奨しています。

初エッチは重大な決断でもあるため、計画しておこなってください。カップルの愛情とはセックスや挿入ではなく、お互いを思いやることのため、初エッチにこだわる必要はありません。

初めてのセックスに関するQ&A

初めてのセックスに関するやり方や流れ、注意点、準備しておきたいことなどを解説しました。他にも初めてのセックスに関するよくある質問に回答します。

Q．ゴム（避妊具）をつけるタイミングはいつ？

ゴム（避妊具）は挿入する前につけてください。

射精前から精液が出るため、挿入後や射精前にゴムをつけた場合は妊娠する可能性があるためです。

また勃起をしていないときにつけると、ゴムが外れるおそれがあるため、避妊率の低下につながります。

Q．初セックスで膣が潤わず、挿入できない場合はどうすればいい？

初セックスで膣が潤わず挿入できない場合は、愛撫をしてもらうほか、潤滑ジェルを使う、水分を多くとるなどをおこなうとよいです。

初セックスで膣が潤わない原因は、初セックスで緊張していたり体内の水分不足だったりすることです。低用量ピルを長期間服用し続けていることも関係します。

膣から分泌される体液の量は個人差があり、気持ちよさに比例しているわけではないことも覚えておいてください。

Q．セックスの仕方がわからず不安。どうすればいいの？

セックスの仕方がわからず不安な場合は、彼に相談することをおすすめします。

セックスで大切なことは、カップルふたりがもっとも心地よいと感じる方法を選ぶことのためです。またセックスでは自分の欲求を伝え、相手の欲求を理解することも重要です。

少しでも不安が軽減してから、初セックスをすすめることが大切です。このページでもセックスの仕方について記載していますので、「初めてセックスをする前に｜そもそもセックスとは？（このページの見出しにスクロールで移動）」や「初めてのセックスの流れとやり方（このページの見出しにスクロールで移動）」の見出しなどをぜひ参考にしてみてください。

Q．初エッチ後に熱の症状があるけど大丈夫？

初エッチ後に熱の症状がある場合は、感染症や風邪などの可能性があります。

感染症のHIV感染症やA型肝炎、B型肝炎、C型肝炎は発熱をともない、クラミジアや淋病ではまれに発熱をともないます。

風邪で熱が出ている可能性もあります。初エッチ後に急な発熱や熱が下がらない、倦怠感が続く場合は無理をせず、女性は産婦人科・婦人科、男性は泌尿器科、のどに症状があれば耳鼻咽喉科、皮膚に異常があれば皮膚科などを受診してください。

Q．初エッチ後に相手から連絡こないのはなぜ？

初エッチ後に相手から連絡こない理由は、彼が事故やトラブルに遭遇し返信できない状態にあるなどが考えられます。

他にも初エッチをおこないカラダの相性があわなかった、気持ちが冷めたなどの理由もあげられます。

またもともとお互いの付き合い方に相違があった可能性もあります。あなたは本気だったとしても相手はセックスフレンドだと思っており、ただセックスをしたかっただけという場合です。

その場合は彼に連絡はせず、次の恋愛にすすむことも考えてみてください。

初めてのセックスはやり方・流れを知っておくとより楽しめる

初めてのセックスは緊張や不安を感じますが、セックスはカップルだけで楽しめ、より親密な関係を築くことができる行為です。初セックスをする前に、今回紹介したセックスのやり方や流れ、注意点などを確認しておくと、本番も慌てずにすすめることができます。

初めてセックスするときもそれ以降も、性的同意をおこない、性感染症や妊娠のリスクを忘れずゴムやピルなどを使用してください。セックスのメリットとデメリットを知ったうえで、安全に楽しく初めてのセックスを迎えてください。