同好会から学術団体へ進化させるための方策
~法人化・日本学術会議・学会誌~
多職種多領域の会員が集うオートプシーイメージング学会は専門性のドグマに陥ることなく死後画像に関わる多角的な議論を行う日本で唯一の場であり、学術的業績を基に社会へ提言を行う使命を担う。この社会へのアクション無くしては学術団体と言っても単なる同好会、学術集会もオタク内輪のお気持ち発表会と大差がない。そういう意味では本学会の創始者である江澤先生は、常にAiを通じて社会に死因究明の重要性をアピールされ、日本の社会へAiの認知を高めるアクションを積極的に行われていたことに敬意を表する(アプローチが少々過激で抵抗勢力を作ってしまったことは否めないが……)
そこで本学会の今後である。誰が私的同好会の意見など聞いてくれようか。社会への働き掛けを強める場合、公式な学術団体であると言う看板はあって邪魔にはならない。その一つは「法人格」である。公益に資する活動であり資金の流れが透明化されるため、公的看板としては一般的なものである。しかしその運用には資金を要し法人事務のためのマンパワーも必要である。我がオートプシーイメージング学会の台所は小さく、法人格を得ると言うのは個人商店が株式会社化するような背伸び感がある。
次の策としては日本学術会議への加盟である(昨今人文系の会員が盛んにアレなことをしてミソを付けている経緯があるがここでは触れない)。例えばホメオパシーとかオーソモレキュラーとか言う怪しげな(ってかほぼ詐欺医療)学会があり一般社団法人なのだが日本学術会議には加盟していない(ってか出来ない)。また最近よく話題となる美容外科であるが、日本美容外科学会(JSAPS)、日本美容外科学会(JSAS)と日本語名が同一の2つの学会があるものの、日本学術会議加盟(協力学術研究団体)はJSAPSのみである。実際の学会の中身ついては専門外で知る由はないが、日本学術会議加盟団体であることが一つの評価の基準であることは間違いない。
日本学術会議の加盟条件はそれほど厳しいものではなく
1. 学術研究の向上発達を主たる目的としてその達成のための学術研究活動を行っていること。
2. 研究者の自主的な集まりで、構成員(個人会員)が100人以上であり、かつ研究者の割合が半数以上であること。(学部学生は構成員にカウントできません。)
3. 研究者が会費を負担することにより、団体の運営が研究者自身によって行われていること。(連合体は会費についてはこの限りでない)
4. 団体の役員の半数以上が構成員となっている研究者であること。
5. 学術研究(論文等)を掲載する機関誌を年1回継続して発行(電子発行を含む)していること。(連合体の場合は、この限りでない)※注 学会抄録集はダメ
である。要は「学術活動を主とし営利につなげず、運営資金は会員によって賄われ、自主的に加入した100名以上の会員による団体で年1回以上の機関誌を発行していること」である。
我がオートプシーイメージング学会にこれを当てはめると、1~4の条件は満たすものの5の学術誌発行がハードルとなる。現在この学術誌に関して議論を深めているところである。
