Lab. Public Health & Human Ecology

竹内研(Lab. PH & HE)の所属メンバーや卒論、ゼミに関するページです。竹内研では、連絡を取り合うためにSlack竹内研Slack)を使っています。使い方には慣れてください。

卒業論文・ゼミ(含・専門ゼミナール)

卒業論文の大まかな進行やゼミで行う内容をまとめておきます。

卒業論文のテーマについて

卒業論文のテーマについて、下記の通り目安を用意しております。

1. 大学生の生活習慣に関する調査
睡眠やストレス、自尊感情などに関する調査を既存の質問紙を用いて行い、様々な角度から解析していきます。
他にも血糖値の測定、活動量の測定、位置情報の測定ができるようになっています。
2. 健康寿命の延伸に寄与する生活習慣に関する研究
買い物環境に関し、買い物行動を含めた生活行動の地理的情報を研究対象としています。
3. 感染症の数理モデルを用いた研究
公開されているデータなどに感染症の数理モデルを当てはめ、さまざまな検討を行っていきます。
4. 統計解析方法自体に関する研究
既存の統計解析の利用状況について調べ、正しい利用ができているか、そうでない場合にどのような問題が起こるのかを検討します。

直近(2023年度)の卒業論文タイトル

当研究室では「健康寿命の延伸に関わる研究」、「感染症の流行に関わる研究」を行っています。また、過去の先輩たちは「大学生の生活習慣に関わる研究」を行ってきました。上記の通り、目安は用意していますが、ゼミ配属された後は、「自分がどんなことに疑問を持っているか?どんなことを調べたいか?」を見つけることに時間をかけ、興味があるものを人類生態学的・疫学的に研究する方法を学んでいきます。

最終的には、自分なりのテーマを持っている人も、上記に沿ったテーマを選ぶ人も、「問題を見つけ、その要因を調べ、解決に向けた一歩を踏み出せる」ような研究を目指します。

卒業論文制作スケジュール

下記は、竹内研の典型的なテーマを選定した場合の、卒業論文制作スケジュールです。このスケジュールに縛られる必要はありませんが、目安にはなりますので、参考にしてください。

卒業論文制作スケジュール
テーマ選び:
10月(3年次)~2月(3年次)
専門ゼミナールやゼミの論文紹介(主に抄録の和訳)を通して、自分でテーマを絞り込んでいきます。
テーマ決定:
2月(3年次)~4月(以降、4年次)
絞り込んだテーマから、実現可能性を踏まえて、実際のテーマを竹内と相談しながら決定します。
倫理審査:
4月~5月
ヒトを対象とする調査になる可能性が高いので、基本的には倫理審査を受けてもらいます。
調査:
5月~7月
倫理審査に提出した研究計画書に従って(ほとんどの場合、質問紙)調査・実験を行います。
データ入力:
6月~9月
得られたデータの入力を行います。入力は、きちんとダブルチェックを行うので、それなりに時間を要します。
解析と中間発表:
8月~11月
データの解析は、データの入力と共に開始します。なお、データの変数名が決まれば、解析コードを書き始めることができるので、基本的にR(RStudio)を使います。9月末~10月にかけて中間発表を行います。
執筆:
10月~11月
なぜ、このテーマを選び、調査を行ったのか、目的に繋がる背景情報をきちんとまとめながら、得られた結果から何が言えて、何が言えないのか、少しずつ書き進んでいきます。
確認・提出・発表:
12月
卒業論文を完成させ、確認して提出します。また、発表も適宜準備して行います。

ある卒業生が経験を元にアドバイスを書いてくれました。現物は研究室のPCに保存してあります。許可を得て、その抜粋をアップロードしました。

ゼミ(含・専門ゼミナール)

ゼミでは、英語論文の抄録の和訳、日本語論文の紹介、研究デザインについての輪読、統計解析の方法を同時並行で進めていきます。当番前にまとめてやろうとすると、とても負担が大きくなります。少しずつ、計画的に進めるようにしてください。2021年度からはいくつかの測定機器についても使い方を学んでいきます。

実際の進め方などの詳細は、共有フォルダにファイルを毎年作成しますので、そちらを参照してください。

英文抄録の和訳
卒業論文の執筆の際、参考文献を読み込むために必要な訓練です。やればやるほど時間がかからなくなります。余裕がでたら、本文にも目を通して、内容の把握をしておくと、卒業論文で参考文献として使うときに困らなくなります。
日本語論文の紹介
「論文」を読むための訓練です。読んで、まとめて、紹介するステップを経ることで、深く読むことができるようになります。最初は、思うように読み進むことができないかも知れませんが、こちらも慣れてくるとスピードアップしていきます。
研究デザインについての輪読
疫学研究を行うために必要な情報を理解するためのものです。担当した章をきちんと説明する、担当していない章では理解できるように発表を聞くことで、理解が促進します。
統計解析の方法
最終的に得られたデータをどのように活かしていくかを基礎から学んでいきます。2年生の栄養情報解析演習でやったことの復習になりますが、最終的な解析は、それを踏まえた上でのことになりますので、ここで十分に解析に慣れておく必要があります。
測定機器の使い方
血糖値の測定、活動量の測定、位置情報の測定などを自ら経験しながら学んでもらいます。

メンバー

現在のメンバーは、教員1名(竹内昌平)、卒論生2名、3年生3名で構成されています。所属学生の研究テーマは下記の通りです。

学部生(2024年度)

竹内研7期
岡田美羽(学科14期):大学の研究室内における人間関係や環境が精神健康度やゼミ活動への意欲に及ぼす影響について
村田優斗(学科14期):スーパーマーケットの閉店が地域住民の食品摂取および健康状態に及ぼす影響について
竹内研8期
江口栞奈(学科15期)
増田ふぶき(学科15期)
本村瑞菜(学科15期)

同窓生

2023年度・竹内研6期
高浜鈴那(学科13期・就職):色彩嗜好と性格特性が異なる色の皿にのせた食品の印象に及ぼす影響について
濵美祐(学科13期・就職):音楽の違いによるリラックス状態の変化や音楽の種類による集中状態の違いについて
2023年度・竹内研3期
竹内舞(学科10期・就職):日常生活における朝食欠食が集中力や反応時間、短期記憶に与える影響
2022年度・竹内研5期
神崎那侑(学科12期・就職):ASMRはストレスを軽減しリラックス状態を誘発するのか
前田悠明華(学科12期・就職):栄養士養成校の卒業と中高年期の食行動・健康状態の関連について
荒木涼子(学科12期・他研究室へ移籍)
2021年度・竹内研4期
山口智美(博士前期課程・就職):栄養成分表示の活用状況に影響する因子の探索および活用促進に向けたデザインの検討
安藤幸音(学科11期・就職):新型コロナウイルス感染症による大学生の生活・意識の変化とそれらがメンタルヘルスに与えた影響
菊池舞(学科11期・就職):大学生の幸福度とコミュニケーション、メンタルヘルスの関わり合いについて
山野愛(学科11期・就職):大学生の摂食障害傾向を説明する体型不満と痩身願望を加味したモデルの検討
2020年度・竹内研3期
北島侑奈(学科10期・就職):大学生のスマートフォン利用が入眠時間を長くする可能性について
森由紀子(学科10期・就職):大学生の高い幸福度は高い自尊感情および食事に関するQOLと関連する
2019年度・竹内研2期
前田知香(学科9期・就職):大学生の睡眠問題につながる低い精神的健康度について
中津留陽(学科9期・就職):男女別にみた自尊感情と精神的健康度、友人関係、生活習慣の関連の検討
溝口結香(学科9期・就職):低い精神的健康度が心理ストレスを強め大学生のバーンアウト傾向を高める
山口智美(学科9期・博士前期課程へ):大学生における栄養成分表示に関心があることと良好な食生活の関連について
山口小耶加(博士前期課程・就職)
2018年度・竹内研1期
井上武志(学科8期・就職):小学校児童における放課後の過ごし方が食行動に及ぼす影響の検討
原野詩織(学科8期・就職):女子大学生の精神的健康に影響を及ぼす食生活を中心とした要因の検討
宮崎菜々子(学科8期・就職):女子大学生の痩せ願望と自尊感情が抑制的摂食に及ぼす影響
向井遥香(学科8期・就職):女子大生において不良な睡眠状況をまねく要因の検討