ペリネイタル・ロスで赤ちゃんを亡くしたご両親は、大変深い悲しみを経験し、その経験は大変過酷なものです。そして、ご両親が赤ちゃんと一緒にいられる時間は、火葬までのわずかな時間しかなく、そのわずかな時間の過ごし方が、その後のご両親の精神的健康状態にも影響を及ぼすと考えられます。ご両親には、「親になることを支えてほしい」というケア・ニーズがあり、親子の絆づくりが、ケアとして重要となります。当研究会では、赤ちゃんを亡くしたご両親向けの小冊子「悲しみのそばで」と「天使キット」を開発しました。開発にあたっては、アメリカやイギリスでの実践例を参考に、「天使の保護者ルカの会」の参加者の皆様や、体験者スタッフの意見を細部まで反映させ、体験者のニーズに沿うものとなるように努めました。また、作成した小冊子と天使キットは、質問紙を用いた横断的研究によって評価しました(「死産を経験した家族の出会いと別れを支えるグリーフケアの開発」日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(B)(平成17-19年度) 堀内成子代表の一部)。講演では、開発過程など研究の概要を報告させていただきました。
| テーマ: |
ペリネイタル・ロスのケア ― 子どもとの絆をつくる思い出づくり― |
| 日 時: |
2010年3月21日 12:10-13:00 |
| 場 所: |
つくば国際会議場 2階第2会場 |
| 演 者: |
聖路加看護大学ペリネイタル・ロス研究会
太田尚子、堀内成子、蛭田明子、石井慶子、堀内祥子、有森直子 |