研究支援実施計画(2021年度)
① 総括支援活動詳しくはこちら
支援説明会・シンポジウム・講習会を開催し、国内の研究者との情報共有を目指します。ホームページでの広報や一元化した窓口において利用者に対するサービスの向上を図ります。若手研究者の育成やネットワークを形成するため、技術講習会・ワークショップを開催します。技術講習会ではモデル動物作製解析技術の基本的知識の取得、若手研究者相互の交流促進や共同研究を推進します。支援活動の成果発表シンポジウムを生命科学連携推進協議会とともに開催し、生命科学分野の国内外の相互交流を促進し、新たな支援を考案します。
② モデル動物作製支援詳しくはこちら
科研費に採択された研究課題を推進する研究者の要望に応じて、相同組換えやゲノム編集を用いて遺伝子改変マウスおよび遺伝子改変ラットを作製し、提供します。具体的には、被支援者の個別ニーズに応じて、特殊な遺伝学的背景をもつ遺伝子改変マウスの作製やヒト疾患モデルマウスや本事業により作製された遺伝子改変動物などへの追加の変異導入を行います。最新のゲノム編集技術を導入することに加え、独自にゲノム編集技術を開発し、先端的な遺伝子改変モデル動物を迅速かつ効率的に作製します。作製された遺伝子改変動物は、公的リソースセンターに寄託することにより、国内の動物実験基盤の充実に貢献します。
③ 病理形態解析支援詳しくはこちら
がんや発生異常、神経系異常、炎症性疾患、自己免疫疾患がマウスやラットなどの個体に示す異常を、ヘマトキシリン・エオジン染色や免疫組織染色など主として光学顕微鏡を用いた解析技術を駆使して支援活動を行います。画像のデジタル化や定量化も行い、論文が受理されるまでサポートします。
④ 生理機能解析支援詳しくはこちら
マウス等動物モデルにおける病態・生理学的基盤の解明を推進するための支援活動を実施します。行動学的解析支援では遺伝子改変マウスの行動異常等を解析するための支援活動を行います。薬理学的解析支援では、規制薬物感受性に関する臨床データ・ゲノム試料等に基づく疾患解析を支援します。光技術による操作解析支援では、光遺伝学のin vitroからin vivo解析に資する基盤技術の支援・普及を行います。多機能電極・計測データ解析支援では、多機能電極を駆使し組織深部の生理機能解析を支援します。
⑤ 分子プロファイリング支援詳しくはこちら
細胞パネル増殖、細胞形態・表現型、トランスクリプトーム、プロテオームの連携解析により評価依頼化合物の生理活性および作用点を予測するとともに、精度向上のためのデータベースを拡充します。標準阻害剤キット・標準miRNAキットの配付、寄託化合物ライブラリーの拡充と配付、目的別siRNAの配列デザインと合成、バーコードshRNAライブラリーによる化合物の標的遺伝子経路の探索・技術支援、分子間相互作用解析を実施します。さらに、必要に応じてin silico解析支援を実施します。6年間の支援活動を総括するとともに、被支援者からの要望に応じた高次解析を実施し、成果の取りまとめを積極的に支援します。