神奈川県立がんセンター 大腸外科
神奈川県立がんセンター 大腸外科
〒241-8515 横浜市旭区中尾2-3-2
TEL:045-520-2222 FAX:045-520-2022

レジデント募集



神奈川県立がんセンターでは毎年レジデントの受け入れを行っています。2年間の研修期間を原則としていますが、希望(選考)により3年間までの研修が可能です。


また、神奈川県立がんセンターは日本外科学会、日本消化器外科学会、日本大腸肛門病学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会の認定施設でもあるため、当院での在籍期間はこれら学会の専門医取得の際の研修期間となります。


詳細は神奈川県立がんセンターのホームページをご参照ください。



2年間の研修期間のうち、研修期間に応じて、担当医として、手術および外来診療に携わることができます。


レジデントの声

風間 慶祐

レジデント 風間 慶祐

大腸癌治療の専門的なトレーニングを目的として、私は卒後8年目に神川県立がんセンターレジデントに応募しました。すでに一般病院で一通りの外科治療・手技を学んだと思っておりましたが、がんセンターでの診療内容の質の高さに圧倒されました。


ほぼ毎日大腸癌の手術に入り、定型化された手術の助手、術者を学びます。その中で、電気メスで膜1枚を意識し剥離切開する技術、リンパ節郭清の精緻さ、直動脈1本1本にこだわる臓器血流の考え方などを徹底的に叩き込まれます。また一般市中病院では殆ど経験できない骨盤内臓器合併切除術や肝切除術も積極的に行っており、自分の術者としての幅、力量が大きく前進したことを実感できます。加えて、腹腔鏡手術においては、日本内視鏡外科学会の技術認定を有するスタッフ達に囲まれながら、非常に恵まれた環境のもと指導を受けることが出来、自身も技術認定審査に合格することが出来ました。

化学療法に関して、今や癌治療は術前・手術・術後と包括的に治療戦略を練る時代であり、従って化学療法の知識は必須と言えます。当科では入院外来問わず積極的に主治医自ら化学療法を行います。数々の臨床試験に参加しており、ガイドラインに新規収載される化学療法を含め、ほぼ全てのレジメンを経験できるといっても過言ではないでしょう。

手術、化学療法のいずれも、日本のオピニオンリーダーとされる先生方を招いての勉強会が年に数回ずつ行われます。学会の総会で座長をされるような先生方と身近に討論できる機会を得られることも、当科ならではと思います。


さらに、レジデントの特権として他科をローテートすることが出来ます。私がぜひお勧めしたいのは病理診断科での修練です。検体を自身で処理し、実際に自分の目でプレパラートを覗くことで、例えばbuddingやtumor noduleといった概念を実際に実感することが出来、病理学的な討論にも耐えうる様になります。素人同然の知識で臨んだ私にも、時間をかけて丁寧に指導してくれる熱心な病理医ばかりです。加えて、レジデントには週1日の研修日が許されており、同日を利用して臨床研究所のスタッフと共にtranslational researchを行うことも可能です。


診療のすべてに一切の妥協が許されず、修練中は絶えず自身に負荷がかかる毎日ですが、それ以上に得られるものは多く、この場では書き切ることが出来ません。癌治療という領域で自分を成長させたいと考えている先生方に、強くお勧めできる場所だと思います。


2014年度レジデント 淺利 昌大

2014年度レジデント 淺利 昌大

神奈川県立がんセンターに来て良かったと思える点はいくつもあるのですが、特に感じたものを3つあげてみます。


まず、がん治療の最新の知識を習得できることです。がん専門施設という特質上、臨床試験なども積極的に行っており、これからの治療の礎となるであろう現場に携わることになります。必然的に、患者さんにとって今何が最良な治療なのか日々勉強に追われる毎日です。


2つめに、がんの定型的な手術を学べることです。神奈川県立がんセンターの大腸外科は大腸がんの専門施設のため、手術患者さんの数も多く、日々多くの手術に参加し、指導をしていただくことで、がんの定型的な手術手技の習得をすることができました。


そして、最後に病理診断科での研修です。学生や卒後間もない初期研修のころは病理学にはあまり興味がありませんでした。しかし、再び臨床に戻った今、病理診断の重要さ、そしておもしろさというものを非常に強く感じています。実際に自分で標本の切り出しを行い、肉眼で見て、さらに顕微鏡で覗いて、診断をつけるという経験を経ると、疾患や病態に対する見方がまったく違ってきます。それまでただ言葉として見る病理結果ではどうしてもイメージしがたかったものが、実際に顕微鏡で見たときその意味を初めて理解し、霞が晴れたような感覚でした。この経験は臨床に帰った現在でも確実に役立っていると感じています。


治療に必要な知識、手術手技、病理学的理解。これらはどれも外科医にとって必要な能力ではないでしょうか。もちろん、医師に必要な能力はそれだけだとは思いませんが、神奈川県立がんセンターでは少なくともそれらを十分に身に付けることができます。そしてそれは何より、これから出会う患者さんのために必要なのではないでしょうか。ぜひ、一度神奈川県立がんセンターへいらしてみてください。


2012年度レジデント 村田 一平

2012年度レジデント 村田 一平

外科後期研修が終わるころ、私は一般的な手術に関しては多少の自信は付き始めてきており、さらに外科医としての視野を広げたいと考えるようになりました。しかし、特にがんの手術は当時の自分にとってはまだ難易度が高く感じており、一般病院では経験できる症例数も限られていました。そこで、がん治療の基礎を学び、手術手技を習得するために、がんセンターでの研修を志望するようになり、卒後6年目に神奈川県立がんセンターのレジデントとして入職しました。がんセンター入職後は、主に消化器外科を中心に研修させていただき、大変多くの経験を得ることができました。


大腸外科ではほぼ毎日数件の大腸がん手術があり、3ヵ月もあれば、一般病院では半年から1年程度はかかるほどの症例数が経験できます。手術手技に関してもリンパ節郭清をはじめとして、high volume center ならではのさまざまなこだわりを学ぶことができました。また、一般病院ではあまり経験できない、内肛門括約筋切除(ISR)や側方郭清などの手術も勉強の機会が多くあります。そして、手術手技はすべて定型化されているので、技術を習得しやすいと感じました。毎週行われる大腸外科カンファレンスでは、術後再発症例や外来で困った症例に対する治療方針を診療経験豊富な先生方とディスカッションすることで、大腸がんに対する集学的治療を学ぶことができます。さらには、臨床試験も積極的に行われているので、がん治療の最新の知識や情報を得ることができます。手術だけではなく、学術活動への参加も積極的に行っているため、基本的な部分から指導をしていだけたことで、ローテーション期間中に論文や学会発表も経験することができました。


そして何より、同じような志でやってきた同期のレジデントや、日本を代表するような先生との出会いは一生の宝物であると思います。このように、神奈川県立がんセンター大腸外科で得たものは私の外科人生の中で非常に大きく、今後の診療の礎となるものでした。大腸がん治療、特に外科治療に関して更なる知識や技術を深めたいとお考えの方はぜひ、神奈川県立がんセンターで学んでみてはいかがでしょうか。


2007年度レジデント 江口 征臣

2007年度レジデント 江口 征臣

大学を卒業後、救急医療を中心とした病院で初期研修を行い、初期研修終了後も同系列病院で外科医として働いておりました。地域の中核病院として機能しながら周囲離島へ応援として自ら出張し、急性炎症、慢性疾患といった common disease を中心に診療にあたるのはまさに自分の理想とする医療でした。そんな中、身近な家族を若くして乳がんで亡くし、その2年後には母親が胆嚢がんであることが判明しました。悪性疾患も common disease なのだということを痛感しましたが、当時、自分はもちろんのこと、所属病院での胆嚢がん手術の経験不足から、自分たちでの治療を断念し、大学病院へ依頼せざるを得なかったことで、外科医としての不甲斐なさも痛感させられました。


そのような経緯からがん治療に関しては専門施設での研鑽が必要だと切実に感じ、平成19年から2年間、故郷でもある神奈川のがんセンターでレジデントとして学ばせていただきました。当時のレジデントコースは、病理診断科と放射線は必修でしたが、それ以外は自由に選択できたため、消化器外科を中心に、乳腺外科、呼吸器外科と外科系を一通りローテーションさせていただきました。消化器外科は大腸肝胆膵外科を6ヶ月、胃外科を5ヶ月研修し、多くの手術を経験することができました。毎週行われていた昼の勉強会や、定期的に開かれるキャンサーボード、カンファレンスは内科、外科問わず、時に病理医も参加し、専門的な意見が飛び交います。また消化器外科では数々の臨床試験にも積極的に参加しており、技術だけでなく、アカデミックな一面も体験できました。


2年間で得た知識、技術はその後、自分なりに実践することで、それまでうやむやだった手術の手順、リンパ節郭清の範囲、手技など、定型化できるようになった手法が多々あると自負しております。さらに、後輩の外科医もその後同様に神奈川がんセンターで修行させていただき、大きく成長したことは自分としても大きな喜びです。救急と oncology はこんな時代だからこそ、両立させねばならぬ疾患で、しかしそのためには日々の研鑽が大切です。これからも神奈川がんセンターで教わったことを糧に今後の外科医人生を精進したいと思っています。



 

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