第21回大会は、2023年7月29日(土)・30日(日)に桜美林大学(東京都新宿区)での開催を無事終了いたしました。

大会では、大会テーマを「しなやかに生きるストレスマネジメント」と題し、ストレスマネジメントの研究と実践、そして社会実装に至るまでの多職種、多組織との連携・協働の仕組み作りについても共に考える機会として活用していただければという想いから準備委員会一同、準備・運営を進めてまいりました。

 大会1日目に大会企画シンポジウム「子どものメンタルヘルス支援の社会実装に向けて」と題し、小関俊祐常任理事、栗田駿一郎氏の企画・司会のもと、話題提供者として杉山智風氏、嶋田洋徳理事長、伊藤孝江参議院議員、そして指定討論に冨永良喜顧問(指定討論)にて、今後の社会への働きかけの具体策とともに熱い内容で行われました。午後の大会企画講演では「災害時のストレスマネジメント」と題し、丸山嘉一氏(日本赤十字社本社医療統括監)にご講演をいただきました。国内外の災害支援事例に加え、災害時だけではなく平時から災害への備えとして実践できるストレスマネジメントに当学会のさらなる発展性が感じられました。

 研究発表は38演題の登録があり、その中から最優秀賞を含む学会ポスター賞全10演題が表彰されました。受賞者の演題と受賞コメントはニューズレター「受賞者の声」からご覧ください。

 今大会では、日本ストレスマネジメント学会認定ストレスマネジメント®︎実践士の資格が取得できるよう、以下、全体研修、基礎研修、領域別研修(3つの分科会)を設け、多数の方にご参加いただくことができました。全体研修では、「情報医療」という新たな文脈からのアプローチから、ストレスマネジメントへの取り組みが刺激されたのではないでしょうか。受講者の皆様からは、いずれの研修についても高評価をいただきました。

大会1日目

基礎研修(研修A):「CBTの基礎と応用」

講師:野村和孝氏(北里大学)・野中俊介氏(東京未来大学)

大会2日目

全体研修(必修研修):「ストレスマネジメントへの情報医療からのアプローチ」

講師:本田学氏(国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第七部 部長)

分科会B 教育:「学校におけるストレスマネジメント」

講師:三浦正江氏(東京家政大学)

分科会C 医療:「心身の健康とストレスマネジメント」

講師:菅谷渚氏(独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所)

分科会D 産業:「企業ニーズに合わせたストレスマネジメント」

講師:田上明日香氏(SOMPOヘルスサポート株式会社/SOMPOインスティチュート・プラス(株))

水島秀聡氏(小島プレス工業株式会社)

一般公開講座:「行動」に着目した子育てのポイントと家庭でできる子育て支援
講師:小関俊佑氏・土屋さとみ氏(アースキッズ株式会社発達障害療育研究所)

 改めまして、研修講師の皆様をはじめ、大会を盛り上げて頂いた会員の皆様、そして準備委員会、学生運営スタッフの皆様に感謝いたします。

(第21回大会委員長・池田美樹)


大会委員長・池田美樹(桜美林大学)
大会事務局長:小関俊佑(桜美林大学) 
大会準備委員:荒木仁子(桜並木心療院),一瀬英史(Eustress(ユーストレス)株式会社),大村美樹子(株式会社アイビー・リレーションズ),杉山智風(京都橘大学),田上明日香(SOMPOヘルスサポート株式会社,SOMPOインスティテュート・プラス株式会社),野中俊介(東京未来大学),野村和孝(北里大学)
※敬称略