ポスター発表最優秀賞

本川 智紀(ポーラ化成工業)・加藤 朋美
顔情報を用いたストレスマネジメントー日常的なストレスモニタリングシステム構築へのチャレンジー

私は、ポーラ・オルビスグループに蓄積している化粧品技術を応用し、Well-being実現に役立てる取り組みを行っています。その中で今回は「顔情報から多様なストレス・疲労状態を推測する研究」を報告しました。この度は受賞させていただき誠にありがとうございました。
ストレスによる不調は、多くの方が実感を持ちつつも、実際には行動を起こせていないという現実があります。しかし、この技術で誰もが簡単に自分の不調を見える化できたら・・・「自分を大事にするという意識変化」、また不調を感じている「周囲の方への配慮」も容易になり「Well-beingが織りなす優しい世界」に変わっていけると思います。実際に本技術を搭載したアプリを1300人に使って頂いたところ、セルフケア意識が変わったという結果も得られました。ストレスを見える化することで人の意識は変わる、変えられるのです(次学会で発表予定)。今後は本研究成果をストレスマネジメントの技術として広めていくとともに、意識が変わったその先に必要とされる「ストレスから回復する」研究にも、化粧品技術を応用して取り組んでいきます!

ポスター発表優秀賞

伊藤綾子(兵庫教育大学大学院 人間発達教育専攻)・藤原忠雄
中1ギャップに対する心理教育的支援の探索的研究—ストレスマネジメント教育プログラムの介入時期による効果検討を通して―

この度は,栄誉ある賞を賜り,誠にありがとうございます。私は、小学6年生と中学1年生対象とした不登校予防としてのストレスマネジメント教育の介入効果の検証を行っており、その途中経過を発表させていただきました。今回、このような賞をいただけたのも、研究にご協力いただいた市教委及び学校の関係者並びに保護者及び児童の皆様,ご指導してくださった藤原忠雄先生,研究室の仲間たちのおかげであると実感しております。また,今回のポスター発表では,多くの方々から貴重なご意見をいただき,新たな知見を得ることができました。今回の受賞を励みに,今後も児童生徒の心の健康教育に関する実践的な教育・研究に向け、精進して参ります。

前垣侑子(兵庫教育大学大学院 学校教育研究科)・藤原忠雄 
小学校教員におけるワーク・エンゲイジメントの促進要因に関する研究

この度は、栄誉ある賞を賜り、誠にありがとうございます。教員のメンタルヘルスは継続して深刻な状況であり、メンタルヘルス対策の充実・推進への重要性が高まっています。当該研究では「ワーク・エンゲイジメント」というポジティブな概念に焦点を当て、小学校で働く教員がいきいきと働き続けるために必要な要因について探索しており、その途中経過を学会発表しました。学会発表にあたり、多くの方々に支えていただきました。特に、本研究にご協力いただきました教員の皆様に対して、この場をお借りし、心より感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、今後も教員のメンタルヘルス向上に係る研究に精進してまいります。

実践領域奨励賞(災害支援部門)

木村悠人(名古屋大学大学院教育発達科学研究科)・板倉憲政
Posttraumatic Growthを促進する介入効果に関する研究—転換的語り直しを用いて—

第21回ストレスマネジメント学会の大会準備委員会の皆様、非常に有意義な大会を円滑に実施していただき、誠にありがとうございました。そしてポスター発表にて、災害支援部会賞を賜りましたこと、非常に光栄に思います。この度、受賞させていただいた「Posttraumatic Growth(PTG)を促進する介入に関する研究」は、私の卒業論文の内容になります。時間がかかりましたがこうして結果を発表し、評価していただけたことが非常に有難く思います。私は博士課程の現在でも、PTGについて研究を進めております。今後も同じテーマに取り組んでいく中で、ストレスマネジメントの臨床実践で有用な知見を生み出していく所存です。

実践領域奨励賞(産業・労働部門)

小関俊祐(桜美林大学)・杉山智風・坂本美有・栗田駿一郎・河田友紀子・清水駿希
未就学期の保育者のメンタルヘルスリテラシー向上プログラムの効果—オンデマンド研修による効果の検討—

この度は、第21回大会準備委員会の一員であるにもかかわらず、このような賞をいただきましたこと、大変うれしく思うとともに恐縮しております。
本研究は、日本財団からの助成を受けた日本医療政策機構からの委託を受けて行った研究でした。幼稚園や保育園、こども園の先生方が、メンタルヘルスに関する基礎的な知識を身につけることで、子どもや保護者、同僚のメンタルヘルス不調に早めに気づくことが可能となり、早期対応にもつながるのではないか、といった研究です。また本研究の成果をもとに、日本医療政策機構から家庭向け小冊子「子どもとのかかわりを通して育む 保護者と子どものこころの健康」が日本語、英語、中国語、ベトナム語、ポルトガル語で発行されています。日本医療政策機構のWebサイトからダウンロード可能ですので、ぜひご覧ください。

実践領域奨励賞(基礎・医療部門)

川﨑聡大(立命館大学)・奥村智人・荻布優子・渡部綾一
背外側前頭野や自律神経活動に及ぼす背景色・フォントの影響ー環境調整によるストレス軽減効果の客観的検証に向けた予備的検討ー

基礎・医療部会賞をいただきました川﨑聡大(立命館大学)でございます。まさか自分がいただけるとは!の驚きと、共同研究者の皆様とご協力いただきました実験参加者の皆様、本研究グラントである大栗紙工、また本学会の運営の皆様に心より感謝と御礼申し上げます。臨床の基盤となるストレス軽減に向けた生理心理学的基
盤の解明や、それら知見の臨床応用への道を今後も探っていきたいと思います。ありがとうございました。

田中佑樹(和洋女子大学人文学部)・岡島義
睡眠問題と負の強化によるギャンブル行動との関連ー報酬知覚と体験の回避、心理的ストレス反応をプロセス変数とした検討—

このたびは、第21回大会におきまして実践領域奨励賞(基礎・医療部門)を頂き、誠にありがとうございました。発表いたしました研究においては、負の強化によるギャンブル行動の維持メカニズムに睡眠問題がかかわっている可能性が示され、ギャンブル障害の予防的支援に寄与しうる知見が得られたものと考えております。ギャンブル行動と睡眠問題の関連を検討した研究は諸外国においてもごく限られた現状にあり、共著者の岡島義先生と新たな挑戦として取り組んだ研究に対してご評価いただけましたことを大変光栄に思っております。このたびの受賞を契機として、日々の研究や臨床実践にさらに励んで参りたいと存じます。最後に、第21回大会の大会長の池田美樹先生、大会事務局の先生方に深く感謝申し上げます。

実践領域奨励賞(ライフスタイル部門)

岸野莉奈(児童発達支援センター青い鳥)・杉山智風・林愛理・高橋恵・守屋久・坂部和宣・小関俊祐
随伴性認知に着目したペアレントプログラムの効果の検討—従来のペアレントトレーニングとの比較から―

この度は、名誉ある賞をいただき誠に嬉しく思います。ご審査をいただきました、第21回大会準備委員会の先生方、当日の発表をお聞きくださった方々に、心より感謝申し上げます。
本研究は、保護者自身の行動の随伴性を認知することを中心としたペアレントプログラムと、指示の出し方やほめ方の理解を中心とした従来型のペアレントトレーニングを行い、介入効果の比較検討を行いました。その結果、介入の効果に違いがある点が明らかになりました。必要性は認識されつつも十分な手続きが確立してこなかったペアレントプログラムを実施し、丁寧に考察を行ったことで、意義のある研究になったと考えております。
共著者の先生方や本研究に協力してくださった方々に、改めて心よりお礼申し上げます。今回の受賞やご意見を励みに、研究と臨床を努めてまいります。本研究が、保護者支援におけるストレスマネジメントの一助となれば幸いです。

実践領域奨励賞(教育・特殊教育部門)

杉山 智風(京都橘大学)・小関 俊祐

小学校高学年児童を対象とした対面型および遠隔型ストレスマネジメントの効果の比較ー認知再構成法および問題解決訓練を用いてー

この度は名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございました。ご審査をいただきました第21回大会準備委員会の先生方、ご投票いただいた先生方に心より感謝申し上げます。本研究では、小学校高学年児童を対象に、録画配信による遠隔型ストレスマネジメントを実施し、従来の対面型との効果比較を行いました。その結果、遠隔群においても、介入内容の理解を得られた可能性が示されました。この結果から、対面と遠隔のそれぞれの特徴や強みを活かし、学校現場の実態に応じて支援方略の選択肢を増やすための示唆が得られたのではないかと考えております。
本発表が、学校現場におけるストレスマネジメントの普及と発展の一助となれば幸甚です。

スタートアップ賞

矢田部 哲也(東京家政大学)・三浦正江
新型コロナウイルス流行下における看護師のメンタルヘルスー組織風土、職務ストレッサー、コーピングがバーンアウトおよびワーク・エンゲイジメントに与える影響—

この度はスタートアップ賞を授与していただき、誠にありがとうございます。大変光栄に思うとともに、身が引き締まる思いでおります。
今回、賞をいただいた論文では、新型コロナウイルス感染症流行下における、看護師の方々の職場環境とメンタルヘルスとの関連を検討いたしました。本研究が医療現場で働く看護師の方々の一助になるとともに、皆様に医療現場で働く看護師の方々のメンタルヘルスについて知っていただく機会になれば幸いです。
最後になりましたが、ご協力いただきました看護師の皆様に厚く御礼申し上げます。これを励みに、今後も精進して参りたいと思います。この度は本当にありがとうございました。

林 愛里(桜美林大学)・岸野 莉奈・杉山 智風・高橋 めぐみ・守屋 久・小関 俊祐
個人と集団のアセスメントに基づくペアレント・トレーニングの効果―保護者の随伴性認知に焦点を当てた検討―

この度は名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございました。初めてこのような賞をいただき、大変うれしく思います。ご審査をいただきました第21回大会準備委員会の先生方、ご投票いただいた先生方に心より感謝申し上げます。 本研究では、保護者を対象に、個人と集団のアセスメントに着目したペアレント・トレーニングを実施し、プログラムの効果を検討しました。その結果、随伴性認知や養育スキルの向上という点で、おおよそ効果が期待できると示唆されました。本研究で用いたアセスメントの観点は、集団ストレスマネジメントの実践にも援用が可能であると考えております。今後も、研究発展に貢献できるよう、より一層精進してまいります。