令和6年元旦の能登半島地震災害において被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。1日も早い復旧、復興をお祈り申し上げます。
日本ストレスマネジメント学会では、災害支援実践領域部会よりこれまでの災害時に活用した子どもとその周りの養育者、教職員等のための学校における支援の資料を掲載しました。災害による全てのストレスを受けている方々にご活用いただけますと幸いに存じます。
日本ストレスマネジメント学会 理事長 嶋田洋徳
災害支援部会長 池田美樹
災害時の子どものストレスマネジメントに関するリンク集
【NEW】「能登 心のケアは」がNHK総合全国ニュースで放映されました
令和6年3月12日、本学会・冨永顧問が行った石川県珠洲市における授業の様子が、NHK総合にて19時の全国ニュースで放映されました。
詳しくは下記よりご覧いただけます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240312/k10014387801000.html
石川県珠洲市小学校における心のサポート授業の様子が報道されました
令和6年3月8日、石川県珠洲市小学校における心のサポート授業の様子について、石川県内向けニュースで報道されました。取材協力(冨永顧問、兵庫県派遣SC、池田)。
報道を通して、災害時の子どもたちの心のケアにより関心が向くことを願っています。
スクールカウンセラーが”不安な気持ち”の中学生に心のケア|NHK 石川県のニュース
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20240308/3020019436.html
能登地震災害によるスクールカウンセラー派遣開始について
本学会顧問の冨永先生、および災害支援部会長の池田先生が関わっておられる活動の中で、文科省主導での能登地震災害によるスクールカウンセラー派遣が開始されました。
日本心理士会、日本公認心理師協会も、石川県臨床心理士会活動の活動支援に加え、本派遣についても関係組織・団体と連携体制を作りながら協力を行っています。
https://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/mext_00458.html
被災地域の学校、児童生徒の皆様にとって心のサポートとなりますように。
派遣活動を行う皆様の後方支援にも力を入れていきます。
令和6年能登半島地震における心のサポート(石川県臨床心理士会 緊急災害支援研修会)
本学会顧問(日本臨床心理士会被災者支援委員長、日本公認心理師協会災害支援委員)の冨永良喜先生が、以下のとおり研修会を開催いたしましたので、情報を共有させていただきます。
(1)石川県臨床心理士会 緊急災害支援研修会(冨永良喜先生)20240112(講義動画)
https://www.stream.kanazawa-u.ac.jp/v/OpwgxB4J7kl3
※公開期日:2025 年 1 月 14 日まで
(2)石川県臨床心理士会 緊急災害支援研修会(冨永良喜先生)20240112(講義資料)
https://1drv.ms/f/s!AuY5VI1RgYKGg_gPsr5yn0kkCiw1WQ
※公開期日:2024 年 2 月中旬まで
KINDAI DOGA 金大動画 @Kanazawa University
「被災の子ども冷静に見守る」ニュース映像心に大きな負担(読売新聞)
池田美樹先生と、前田正治先生(福島県立医科大学 災害精神医学)への取材記事。セーブ・ザ・チルドレンのホームページも紹介されています(2024.1.12)。
https://www.yomiuri.co.jp/life/20240111-OYT8T50093/
「ボランティア。ご安全に!」(日本赤十字社)
ボランティア活動の目的や活動内容、身を守るための情報などがまとめられています
https://www.jrc.or.jp/volunteer-and-youth/volunteer/pdf/20221114-1696e14484023a1dabbe760d96763b37245f95ac.pdf
「災害ごっこ」は止めずに見守って 地震や事故、子どもたちの心のケアで気をつけたいこと(朝日新聞)
本学会・池田美樹先生へのインタビュー記事です。
https://www.asahi.com/edua/article/15105546
災害や戦争、事件・事故… つらいニュース どう受け取る?(朝日小学生新聞・朝日中高生新聞)
災害・事故などの報道との付き合い方についての記事です(当会災害支援部会長 池田美樹インタビュー記事)
https://www.asahi.com/asagakuplus/article/asasho/14888110
EARTHハンドブック
平成28年度改訂版(令和2年3月一部改訂)災害時における避難所開設・運営学校早期再開、心のケア等に活用できるバイブルです。
https://www2.hyogo-c.ed.jp/hpe/kikaku/project/earthhandbook
第6章 データバンク (2)心のケア関係資料
学校再開から1か月~2か月のストレスマネジメント授業で行うストレスチェックが記載されています(熊本地震後に活用した5項目版です)
「防災教育」と「心のケア」のセットで支える子どもサポート・ハンドブック(東北大学)
http://drredu-collabo.sakura.ne.jp/kodomosupport
ストレス対処法「いつでも、どこでも これっ!やってみよう!」(兵庫県教育委員会)
https://www2.hyogo-c.ed.jp/hpe/gimu/kokorocare/kokoromovie
いわて子どものこころのサポート(岩手県立総合教育センター)
https://www1.iwate-ed.jp/09kyuu/tantou/tokusi/h23_kokoro_s/kokosapo_top.html#r4
「大規模災害発生時における学校再開と心のケアハンドブック」(熊本県教育委員会)
https://www.pref.kumamoto.jp/site/kyouiku/130093.html
緊急下の子どものこころのケア「子どものための心理的応急処置」(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)
https://bit.ly/3hfHTFa
その他、緊急時に役立つストレスマネジメントなどについてはこちらのページもご覧ください
【特設ページ】新型コロナウイルスに負けるな! みんなでストレスマネジメント
災害時の時期に応じた心のサポートについて (顧問:冨永良喜)
学校再開直後、被害が甚大なほど、下記①から④のような反応が見られます。
①項目数が多いアンケートは子どもも教師にも負担になる
②再体験反応などトラウマストレスの項目は、トリガーになり不快な気分を引き起こす
③眠れないやイライラするなど、トラウマ反応の過覚醒であり日常ストレスは、トラウマのトリガーになりにくくかつトラウマの打撃を推測しやすい
④「こわくておちつかない」は余震の恐怖を児童から自発的に発言しやすい(熊本地震に似て余震が長期に渡る可能性がある地震)
時期に応じた心のサポート
⑤学校再開から1から2ヶ月は5項目ほどのストレスチェックと眠れないとき、イライラしたとき、こわいと思ったときの対処を書き込めるワークシートのストマネ授業、数ヶ月後に、トラウマストレスマネジメント授業を実施すると良いでしょう。
災害支援実践部会からのメッセージ
災害時のストレスの正体を知り,うまく対処していきましょう
コロナウイルス感染拡大に始まり,度重なる災害などの大きな変化におけるストレス反応の多くは,普段とは異なる「異常な事態における正常な反応」です。
災害や感染症拡大下におけるストレス要因は,問題そのもの,情報(誤情報,不足や過多),そして変化した生活の観点からとらえることができます。また,特に強く深刻なストレス反応を引き起こす可能性のある問題としては,喪失に対する悲嘆反応,虐待やドメスティック・バイオレンス(D V)のリスクの向上,偏見やスティグマ,感染リスクの高い状況で働く支援者(医療従事者,介護士,保育士等)の惨事ストレスがあげられます。
災害支援領域部会では,災害や感染症拡大など普段と異なる状況
落ち着くための3つの方法
ここでは冨永良喜本学会顧問による呼吸法を紹介します。
出典:あいり出版「こころのサポート授業ツール集」
詳しくはこちら
ストレスマネジメントの対象者別の情報
子どもたちのために
・親子で学ぶウイルスと免疫の仕組み
・子どものストレスサインに気づくために
・子どもの心のサポート~セーブ・ザ・チルドレン
・子どもや若者の支援ガイド
医療従事者のために
・専門家向けのメンタルヘルス・マニュアル
・対応する職員のためのサポートガイド
学校現場で働く人のために
・学校再開に向けた適応支援
・学校の先生や保護者からよくいただく質問と回答
大人・高齢者のために
・心と身体の健康を維持するためのあかさたな
・室内でできるストレッチ
・こころのABC活動
・デジタル時代のストレスと不安
・デジタル関連ストレスのマネジメント ・睡眠の質を高めるためのヒント
その他
・公的機関等リンク集
・オンラインカウンセリングに関連する留意事項
・支援者のセルフケアに関する情報