公益社団法人 日本口腔インプラント学会 第43回 近畿・北陸支部学術大会

大会長挨拶

公益社団法人 日本口腔インプラント学会
第43回近畿・北陸支部学術大会
大会長 植野 高章
大阪医科薬科大学医学部 口腔外科学教室 教授


 公益社団法人日本口腔インプラント学会 第43回近畿・北陸支部学術大会大会長を拝命しました大阪医科薬科大学 植野 高章です。本大会は、メインテーマに「口腔インプラント 未知への挑戦!」を掲げさせていただきました。現在、口腔インプラント治療は良好な口腔機能回復とその維持に大きな役割を果たすことが報告されています。これは黎明期から現在に至るまで、脈々と築き上げられてきた様々な臨床とその研究の成果の賜物です。その一方で、口腔機能と全身への健康の口腔インプラントの関与、口腔インプラントと顎関節機能、増加する高齢患者への口腔インプラント治療の限界、インプラント対と骨との結合メカニズムや表面性状の果たす生物学的役割など口腔インプラントの治療にはまだまだ未知なことがたくさんあります。この未知への挑戦こそが、口腔インプラント治療を次のステージにつなげてくれるものと考えています。
 特別講演では、「インプラント治療で知っておきたい顎関節の病態」と題し、鶴見大学歯学部 口腔顎顔面外科学講座 教授 濱田 良樹先生に、豊富な顎関節治療の経験からこれから求められる顎関節の病態の最新医療について口腔外科的な立場からご講演いただきます。また、シンポジウムでは口腔インプラントに関連する各分野のエキスパートの先生にご講演いただきます。
 さらには、若手のこれからインプラントを始めようとす歯科医師や歯科衛生士を対象としたさまざまな企画も予定しています。これら以外にも、例年通り、市民公開講座、専門医教育講座、専門歯科衛生士教育講座、専門歯科技工士教育講座、一般口演およびポスター発表につきましても、鋭意準備を進めております。完全対面での実施予定です。新型コロナウイルス感染症の状況によっては、開催形式を変更せざるを得ない場合がありますことをご理解賜りますと幸いです。参加した方々皆様が、「来てよかった!」と思えるような学会になるように、スタッフ一同全力を尽くします。多くの方のご参加を心よりお願い申し上げます。