2026年4月、日本学校メンタルヘルス学会第9期理事長に選任されました菅野恵(かんのけい)です。日本学校メンタルヘルス学会は、設立趣意に「幅広い分野の人材が参集し、意見や情報を交換し、研究成果を発表し合う場」と書かれていますように、学校の教職員だけでなく、教育関係者、スクールカウンセラーをはじめとした心理職、スクールソーシャルワーカー、医師、弁護士、研究者などの学校メンタルヘルスにかかわるさまざまな関係者から構成されている団体です。特に学会というと研究に偏りがちなイメージですが、本学会は学校メンタルヘルスの実践に役立つためにどうすればよいかということを常に考えながら、社会に発信することが使命であると考えています。
さて、本学会のよいところをあげますと、ひとつはアットホームで開放的な学会ということです。年に1回開催される年次大会にご参加いただけるとわかると思いますが、さまざまな方を歓迎する雰囲気や、若手を応援したいと願うような雰囲気は、私が入会した20年前くらいから変わりません。年次大会では、学部生があたりまえのように研究発表し、中堅、ベテランからフォードバックをもらいます。中堅、ベテランは、若手からもよい刺激をもらうわけですので、好循環が起きているように思います。
もうひとつは、学会誌や研修機会が充実しているところです。本学会は学会としては小さな規模になりますが、年に2回学会誌を発行し、年間約30件の投稿を受け付けていまして多くの優れた論文を発信してきました。丁寧で迅速な審査を心がけ、質の高い研究をいち早く世に送り出すために、編集委員、査読者が日常的に対応しています。研修機会としては、ワークショップを中心とし、対面に加えて動画配信でのハイブリッド開催を主としていることが特徴です。特に、学校現場で注目されるトピックスを扱い、全国の学会員や非学会員が参加しやすい形態が持ち味です。
前理事長の大塚泰正先生や、先代の理事長、学会員の皆様が築きあげてきた学会のよい雰囲気を継承し、学会員の皆様と共に「入会していてよかった」と思えるような学会にしていきたいです。2028年には設立30周年を迎え、学会としては節目の年を迎えます。常設委員会では、編集委員長に北見由奈先生、企画委員長に倉島徹先生、広報委員長に宮田かな恵先生、倫理委員長に大塚泰正先生が就任されます。特設委員会は、学会の魅力が引き出せるように一部再編し、学会員や社会に貢献できる学会運営を目指します。どうかよろしくお願い申し上げます。
2026年4月1日
日本学校メンタルヘルス学会
理事長 菅野 恵(和光大学)
© The Japan Association for School Mental Health