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ごあいさつ

このたび,日本学校メンタルヘルス学会第8期理事長に再任されました。今期も,皆様のご期待に沿えるよう職責を果たしてまいりたいと存じます。

第7期(2020-2022年度)は,新型コロナウイルスにより学校現場が大きく揺さぶられた時期でした。学校現場のコロナ禍は,現場にも知らされていなかった急な休校から始まり,分散登校やオンライン授業の拡大,卒業式や修学旅行,運動会や文化祭などの各種行事の中止,給食の黙食,人と人との距離を保つことを是とする指導方針への転換,消毒作業など,今までの常識を覆す多くのことが,ほとんど事前準備なく学校現場に持ち込まれました。このことは,児童生徒だけでなく,教師や保護者など子どもたちを取り巻く大人たちにも大きな影響を与えました。コロナ禍の短期的な影響については多くの学術論文等で発表されていますが,今回のコロナ禍が子どもたちのこれからの育ちにどのような影響をもたらすのかについては,今後しばらく経過を観察していくことが必要です。

当学会には,学術団体として,教師や児童生徒のメンタルヘルスを向上させるための知見を現場に還元するという責務があります。今期も,当学会の機関紙「学校メンタルヘルス」を中心に,会員の皆様のご尽力により得られた成果を着実に公表してまいりたいと思います。また,年次大会やセミナーでは,研究や実践の報告と議論に加えて,学校メンタルヘルスに関わる人々の連携を,再び強めていきたいと思います。

当学会は,1998年に設立され,2028年には設立30周年を迎えます。今期より,設立30周年に向けての準備も,少しずつ始めていきたいと思います。第8期も,副理事長を清水安夫先生,企画委員長を倉島徹先生,編集委員長を菅野恵先生,事務局長を樋口光樹先生にお願いしました。また,新設した広報委員会は委員長を宮田かな恵先生,倫理委員会は委員長を清水安夫先生にお願いしました。今期も,会員の皆様のご協力を賜り,学校メンタルヘルスに資する活動を展開してまいりたいと思います。第8期も,何卒よろしくお願い申し上げます。

日本学校メンタルヘルス学会
理事長 大塚泰正(筑波大学)

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