第30回日本在宅ケア学会学術集会第30回日本在宅ケア学会学術集会

ご挨拶

第30回日本在宅ケア学会学術集会
学術集会長 河野あゆみ
(大阪公立大学看護学部地域包括ケア科学)

 第30回日本在宅ケア学会学術集会ホームページにようこそ,お越しくださいました.

 第30回日本在宅ケア学会学術集会は2025年9月13日(土)~14日(日)に千里ライフサイエンスセンター(大阪府豊中市)で開催いたします. 本学会設立から30年目の記念の年に学術集会長をお引き受けさせていただき,大変光栄に思うと同時に,役員・会員・関係者の皆様に心より感謝いたします.

 本学術集会のテーマは「サイエンスとひとが創り出す在宅ケア」です.

 少子超高齢化と人口減少が進む成熟社会では,持続性のあるケアの新しい創出と変革が求められます.パンデミックを経験し,対人サービスや人々同士の交流に対する私たちの価値観が多様化する一方,IoT(Internet of Things)の進化,医療・介護・福祉領域において,データサイエンスによるエビデンスを創出できる環境が整いつつあります.在宅ケアは,暮らしの場での医療・介護・福祉サービスのほか多彩な社会支援や人々の助け合いによる世話や配慮を広く含むものですが,サイエンスを使いこなし,暖かい心をもって他者に寄り添えるひとによってケアはつくられます.

 本学術集会では,これからの時代の人々の生活と健康をまもるために,在宅ケアはどうあるべきか,どうサイエンスを生かすか,どのように人々のつながりや在宅ケア人材育成を推進するか,多様な切り口から皆さんと意見を交わします. 私たちは,在宅ケアについて自宅をはじめ,障害者や高齢者等の方のためのグループホームや施設等さまざまな暮らしの場におけるケアととらえています.研究はもちろんのこと,暮らしの場のケア実践に関する報告について共有し,研究者や実践者が交流できる場になることを願っています. また,基本講演,教育講演,シンポジウム,パネルディスカッション,市民講座など盛り沢山のプログラムを企画しており,在宅ケアの未来をともに考えましょう.

 2025年の秋,大阪の地で皆様と直接お目にかかることを心よりお待ち申し上げております.