市民公開講座 がんになっても尊厳をもって安心して暮らせる社会へ 2024
来賓あいさつ
齋藤 英治さん(板橋区医師会 会長)
齋藤 英治さん
皆さま、こんにちは。ご紹介いただきました板橋区医師会の齋藤でございます。本日は「市民公開講座 がんになっても尊厳をもって安心して暮らせる社会へ 2024」の開催にあたり、ごあいさつを申し上げます。
近年の人口の高齢化に伴い、板橋区においても人口構成が変わりつつあります。こうした中、いつまでも住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるように、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステム、板橋区版AIP(Aging in Place)の構築を医師会としても推進しております。
住み慣れた地域は、最近では核家族化や単身世帯が多くなり、地域の人のつながりが希薄になっております。板橋区医師会では、区内の基幹病院である日本大学医学部附属病院、東京都健康長寿医療センター、東京都立豊島病院、そして帝京大学医学部附属病院様と共に、病を患ったご本人とご家族を、治療中と治療後、その後の療養の時期を含めて全人的に支える仕組みをつくることを目指して、「板橋サバイバーシップ研究会」を立ち上げ、会の代表世話人の渡邊清高先生のがん領域における取り組みを参考に、いろいろな医療機関から、幅広い職種からの参加のもと、熱気に満ちた勉強会を開催しております。認知症や心疾患などのがん以外の領域においても、病のあるなしにかかわらず安心して暮らせる社会の構築がますます重要になってきております。
医師会として、ある時はかかりつけ医として、まちづくりの中心として取り組むことで、人々がつながり、元気のある地域づくりに少しでも貢献できればと考えています。本日は開催おめでとうございます。
掲載日:2024年04月01日