タダシップの成分
タダシップの主成分は「タダラフィル」。
三大ED治療薬の1つである「シアリス(製造販売:日本新薬株式会社)」のジェネリックである。(シアリスの詳細ページへ)
タダシップを製造販売しているのは、インド(ムンバイ)にある製薬会社のシプラ社(Cipla Limited.)。インド国内での三大製薬会社に数えられ、世界170か国で販売実績がある。ただし日本国内においては未認可の治療薬となっている。
主成分のタダラフィルは、本来ED治療薬としてだけでなく肺動脈性肺高血圧症や前立腺肥大症の治療にも用いられる特殊な成分。勃起不全の治療薬としては、体内の勃起を抑制酵素(5-ホスホジエステラーゼ:PDE-5)の働きを阻害する作用がある。
先発薬シアリスと同じように水に溶け難い代わりに効果の持続時間が長いというのが大きな特徴。
タダシップの効き目
タダシップの主成分であるタダラフィルの効き目には3つの大きな特徴がある。
- 効き目が長い
- 長い時間一定の血中濃度をキープ
- 食事内容が効果に影響を与えにくい
タダシップの効き目で最も特徴的なのが、効果の持続時間の長さである。シアリスと同じ成分であるタダシップが完全に溶け出すタイミングは、バイアグラやレビトラよりも遅い。即効力には欠けるが最長36時間も効果を感じることが可能。
タダシップの成分が血中濃度ピークとなるのは、服用後3時間。体内でゆっくりと分解されるため、長い時間一定の血中濃度をキープすることができる。
食事の内容が効き目に左右しないこともシアリスジェネリックのメリット。性行為を含めデートの流れをスムーズに運ぶためには、食事も大きなウェイトを占める。食事に左右されないように開発された成分がタダラフィル。食事の前後であっても自由なタイミングで服用ができるのだ。
タダシップの副作用
タダシップ服用後に起こり得る副作用は次の通り。
循環器 | 紅潮、動悸、ほてり |
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感覚器 | 霧視、眼の充血、眼の異常感 |
消化器 | 消化不良、上腹部痛、悪心、胃食道逆流性疾患、下痢、口内乾燥、胃炎、嘔吐、腹痛、胃(胸部)不快感 |
筋骨格 | 背部痛、筋痛、四肢痛、関節痛 |
精神・神経系 | 頭痛めまい、睡眠障害 |
呼吸器 | 鼻閉鼻炎、副鼻腔うっ血 など |
タダシップの主な副作用にはこのようなものがあるが、服用後は十分な観察を行うことが必要。薬の効き目が薄れることで副作用も軽減される。ただし、症状が改善されない場合には医師へ相談するなどの対応を考えるべき。
以下の症状に当てはまる場合のタダシップ服用にも注意が必要
- 心血管系障害などにより医師から性行為を控えるように言われた
- 不安定狭心症のある方、または性行中に狭心症を起こしたことのある
- 最近3ヶ月以内に心筋梗塞を起こしたことのある
- 最近6ヶ月以内に脳梗塞・脳出血を起こしたことのある
- 治療していない不整脈
- 低血圧の患者(最大血圧90mmHg未満または最小血圧が50mmHg未満)、治療していない高血圧の患者(安静時収縮期血圧170mmHg以上、又は最小血圧が100mmHg以上)
- 重い肝障害がある
- 網膜色素変性症(進行性の夜盲、視野狭窄)の方
- 未成年の方(ただし既婚者を除く)
- ニトログリセリンなどの硝酸剤・アデムパス(リオシグアト)、血管拡張作用のある硝酸剤、一酸化窒素供与剤、塩酸アミオダロンなどの薬剤を服用中
- タダラフィルが体に合わない
併用により薬の効き目が増強される副作用もあるため、上記の医薬品の使用は避ける。過度の血圧下降を生じる副作用に注意が必要。
タダシップの通販
タダシップを通販で入手する場合には、2つのことに注意する。
- 通販は個人名のみ
- 自己責任であり偽物の可能性もある
個人が通販でタダシップを購入するには国内の通販サイトでの取扱いも行っていないため、個人輸入を利用するしか方法がない。個人名でのみ注文可能。法人での購入は不可。信頼できる輸入代行業者を利用する必要がある。
通販で薬を購入する場合には偽物を掴まされることのないよう充分に留意して欲しい。外装の箱に「タダシップ」と記載されている場合でも、中身が本物とは限らない。実物を手に取り、本物か偽薬かの判断ができないことは、通販の大きなデメリットだ。
ても、実際に本物なのか偽物なのかを判別することは非常に困難。中身が偽造薬である場合も十分に考えられる。
日本で個人輸入したシアリスを服用して健康被害が起きた事例もある。またシンガポールなど海外でも偽造ED治療薬を使用して死亡した例も報告されている。ED治療薬を製造販売している会社が合同で通販で流通する偽造薬について調査を行っている。(参照:日本新薬株式会社 EDケアサポート 偽造品の実態(2009年調査))
タダシップの購入方法
タダシップの購入方法は、海外からの個人輸入のみである。国内では未承認のため、医療機関や薬局、国内の通販サイトでの購入は不可。
国内でED治療薬を購入する場合には、医師の処方せんが必要。一方、海外からの個人輸入であれば処方せん不要で自由に購入することができる。薬の購入には注意が必要であり、未承認の医薬品を使用し副作用が起きた時に国の救済制度を利用することができない。
実は、国内承認済みのシアリスジェネリックが存在している。国内製造のタダラフィル錠であり、以下のような製品がある。
タダラフィル錠10mgCI「サワイ」 | 沢井製薬株式会社 |
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タダラフィル錠20mgCI「サワイ」 | |
タダラフィルOD錠10mgCI「トーワ」 | 東和薬品株式会社 |
タダラフィルOD錠20mgCI「トーワ」 |
海外版のシアリスジェリックのタダシップは安価な価格で購入可能。日本の製薬会社が製造販売するタダラフィル錠は1錠あたり1300円ほどかかる。しかし、海外輸入のタダシップが100%タダラフィルを含む本物である確証はない。
健康維持を優先するのであれば、価格が高めであっても安全な国内製造のシアリスジェネリックがおすすめ。
タダシップの価格
海外輸入でのみ購入可能なタダシップの価格は、取扱う業者によって違いがある。
タダシップ1錠(4錠入り)の購入価格
お薬なび | 437円 |
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ベストケンコー | 358円 |
くすりエクスプレス | 860円 |
お薬通販部 | 387円 |
ネット総合病院 | 445円 |
ユニドラ | 322円 |
タダシップ1錠あたりの価格は、上記中の最高値でも800円程度であり、安いものでは300円台で手に入る。国内のシアリスジェネリックの場合には1,000円を超えているため、海外製のジェネリックに魅力を感じる人は多いだろう。
前述した通り、海外の医薬品には偽物も多い。約半数は本物、残りは全て偽物というデータもある。ED治療薬には併用禁忌の薬もあり、体質や健康状態によっては服用を禁止されている場合もある。
値段の安さだけを見て海外から薬を購入するのは非常に危険なことと言えるだろう。まずは、勃起不全の症状について医師に相談してみることをおすすめする。