東大病院の自由診療

治療内容

東大病院では、腹膜播種を伴う胃癌を対象として、自由診療としてパクリタキセル腹腔内投与と全身化学療法を併用する治療を実施しています。治療の内容は、これまでに先進医療や患者申出療養として実施していた「S-1+パクリタキセル経静脈・腹腔内併用療法」と同じです。

 
・既にS-1、パクリタキセルや同じ種類の薬による治療を受けていて、腹膜播種が進行した場合は、効果が期待できないため、治療を受けていただくことはできません。
・肝転移や骨転移など、腹膜播種以外の転移がある場合も対象外となります。
・S-1やパクリタキセル経静脈投与を行わず、腹腔内投与のみを行うことはできません。

 

治療にかかる費用

パクリタキセル腹腔内投与は健康保険が適用されない治療ですので、その他の薬剤、検査や診察などを含めて保険を使用することができず、費用は患者さんの10割負担となります

 
・初回の投与は2~3日の入院で行い、その費用総額は約15~18万円です。
・2回目以降は外来で行い、1コース(3週間)の治療にかかる費用は、パクリタキセル経静脈・腹腔内投与 77,000円(2回分)、内服薬 S-1 約14,000円~21,000円、レントゲン検査、腹腔洗浄細胞診、腫瘍マーカーの費用などで、平均的な総額は約10~12万円となります。
・その他に9~12週間に1回程度、治療の効果を評価するための検査の費用として、胸腹部CT検査、上部消化管内視鏡検査などの費用が必要となります。
 

治療の開始前に必要に応じてCT検査、上部消化管内視鏡検査、審査腹腔鏡検査などを実施します。治療方針を決定する前の検査は保険診療として行います。

 

受診方法

患者さんの病状の詳細を確認し、腹腔内化学療法が適しているかどうかを検討した上で治療の実施を決めています。治療をご希望の患者さんは東大病院のセカンドオピニオン外来を受診してください。

 

受診方法については、東大病院ウェブサイト「セカンドオピニオンについて」をご参照ください。

 
・ウェブサイトの「10. セカンドオピニオンを受けるまでの主な手順 (5) 」でセカンドオピニオン外来申込書と相談シートを地域医療連携センター宛に郵送していただく際に、胃癌・腹膜播種外来専用の診療情報提供書を同封してください。
・専用の診療情報提供書は下記のリンクからダウンロードできます。セカンドオピニオン外来の受診を申し込む前に主治医の先生に作成を依頼してください。
・通常はセカンドオピニオンの申し込みから2、3日以内に診察するようにしていますが、学会等のため1週間以上お待ちいただくこともあります。
 
 

本ページURL

http://plaza.umin.ac.jp/~phoenix2/self-funded.html
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