靈蘭之室 茶餘酒後

   ……休息している閑な時間

なにごともなきがごとくに

東海は平穏です。
東北に知り合いは少ない。だから、切実感も、もう一つ少ない。
最初に気になった人は、無事でした。

原発が気にならないわけが無い。
でも、危惧されるような最悪の事態に陥ったら、食糧がどうのトイレットペーパーがどうの、どころじゃないだろう。
だから買い溜めに走るのは控えようと思う。
(だから今のうちに、という意見も有ろうが。)
第一、東北の人に失礼だと思う。

何ごとも無きがごとく、しらばっくれていよう、と思う。

かつて、騒然たる紛争のまっただ中の研究室で、しこしこと重箱のすみをつついていた教授はステキだと思うし、それを容認したナントカ派の学生もすてたものじゃないと思う。その、やっていたことの学問的レベルは、この際どうでも良い。

今は原発の安全宣言を、黙って祈って待っています。
次いでは、東北の人の復興への底力を信じようと思います。

おとなのけんか

一部?の報道がいうように,献金した外国人というのが在日韓国人の老婦人で,M氏のことを子供の頃からよく知っていて,信頼できる人だと感じていて,あるいはさらに愛情を生じての献金(5年間に毎年5万円ずつ 計25万円 だって)であったとしたら,……まあ,それでも拙かったとは思いますよ,でもね,そこをつついて騒いで,無邪気に正義を説いて,鬼の首でも取ったように浮かれている輩も,あんまり尊敬には値しないような。

あれしき

これはもう MorningBlueDragonの祟り ではあるまいか

あけまして

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茶番劇

平和賞なんて茶番じゃないか?去年のとか1974年のとかのリストを見るたびにそう思う。
今回のは、ましなほうかも知れないけれど、無視しておけば、そんなに影響も無かったのでは?今度の騒ぎで、昔の仲間らしいW氏とかC女史とかの名も見かけるけれど、ほっておいたら今では、「一般人」の意識には上らなかったんじゃないか?

で、問題の騒いでいる側は、独自の平和賞を創設して、その第1回目の受賞者を発表した。新たな茶番劇の始まり……か?

鬱陶しい

改定常用漢字表が告示されたらしい。どっちみち従う気なんて全く無いから,どうでも良いようなものだけど,案の定,飠の字と𩙿の字と,併存するんだね,しんにゅうの点が一つだったり二つだったりするんだね。ウットウしい。

ふたつおぼえておけばいいんです

あまりにも事実(真実?)をあからさまに言っちゃったから拙いんでないの?

語感

まだ,これから出る本だけれど,『語感の辞典』というのが気になっている。例えば,夕方、夕刻、たそがれを,どう使い分けるか,というような書物らしい。
ただ,残念なのは「日本語」なんですね。
日本人にとっては,中国人の漢字についての「語感」も気になるのではなかろうか。例えば「歴史認識」,日本人にとっては事実(真実とは限らない)をどうするかだろうが,中国人にとっては建前(事実じゃなくても,真実のはず)のほうが重要なんじゃないか。だから,諸島が事実として日本固有の領土であったと証明できたとしても(できたとしても,ですよ。できるのかどうかは,知らない),中国はたじろがない。「かの島は中国の領土であるべきだ!」

大安売り

私が当選したら,議員報酬は半額にします!したがって,税金も安くなります!
そりゃ当選しますよ。
でも,その次の選挙で誰かが,私が当選したら,議員報酬はさらに半額にします!したがって,税金もさらに安くなります!
と,やったらどうなる。やっぱり,そっちが当選するんでないの?
で,さらにその次の選挙で……。
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日に従い 之の声

旧鈔本の『難経集註』が届きました。
いや,「異体字や俗字が甚だ多い」です。『太素』もすごかったけれど,これもそれに劣らず夥しい,すさまじい。
例えば一難の呂註「其時自春分節後到夏至之前九十日」云々の「時」字は,左が月,右が之に見えます。さらにフリガナが有ります。だから,今は台湾の故宮博物院に蔵されて,最近まで黄龍祥さんが最善といっていた影古鈔本では「脉」に誤っています。「夏」も上半分が「丶」に省略されています。

でもね,この月に之の字,案外と由緒正しいのかも知れない。月はまあ日が筆の勢いで変形してしまったのだろうが。
「時」は『説文解字』では,「日に従い,寺の声」です。そして「寺」は「寸に従い,之の声」です。また,「時」の古文に「旹」というのが有って「之と日に従う」けれど,徐鍇の繋伝には「日に従い,之の声」なんです。寺の上部の土も,旹の上部の㞢も,之も元々の形は同じなんです。だから,「時」も「旹」も,日から構成され,之が音という点で,結局は同じなんです。で,大多数の漢字では,構成要素が上下に重なろうと,左右に並ぼうと同じなんです。だからここの日に之の字も,デタラメじゃなくて古文なのかも知れない。残念ながら,そうした実例は見つけてませんがね。
それにしても,中国の簡体字は,どうして「寸と日に従う」ことにしたんだろう。『竜龕手鏡』に載ってはいますがね,その少し前に誰かが間違っただけのこと,じゃなかろうか。
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