靈蘭之室 茶餘酒後

   ……休息している閑な時間

灸盞

『灸法秘伝』灸盞圖
古聖用九針,失傳久矣。今人偶用者,不但不諳針法,亦且不熟『明堂』,至於灸法亦然也。今用銀盞隔姜灸法,萬無一失。凡欲用此法者,須仿此樣爲式。四圍銀片稍厚,底宜薄。須穿數孔。下用四足,計高一分許。將盞足釘在生姜片上,姜上亦穿數孔,與盞孔相通,俾藥氣可以透入經絡臓腑也。


 日本内経医学会の掲示板で、菉竹氏が紹介しているものです。
 仰式は普通に置いたところ、俯式はひっくり返して見たところでしょう。足の高さが一分ばかりと言うのだから、小さなものです。
 使い方の具体的なところがもう一つはっきりしない。
 まず大きめのショウガを用意して、二分ばかりの厚さに切る。その上に灸盞の足を刺すようにして置く。足の高さは一分ほどだから下までは突き抜けない。安定させるというまでのことだろう。灸盞には穴が円周をなして八つくらい有るから、(凡例によれば)それに銀針を通して、ショウガまで貫く。さあ、刺した後でこの針をどうするのかが分からない。まあ、熱くなったら灸盞を持ち上げて、また下ろすというのだから、恐らくは穴だけあけて抜くのだろう。でも、だったらなんで銀針にこだわるのか。細い針で、小さな穴というのが良いのか。さて、灸盞の中に艾をまるめて入れて、さらに薬を加えて点火する。で、熱すぎたら持ち上げろと言うけれど、治療家の指は熱くないんだろうか。どうして木の取っ手でも工夫しないのだろう。
 詳しくは日本内経医学会掲示板の菉竹氏の解説を見てください。

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