靈蘭之室 茶餘酒後
……休息している閑な時間
黄帝と炎帝
雑事
by
shenquzhai
2006/03/20
黄帝伝説の主要な内容は、炎帝との戦いであり、炎帝は即ち神農であって、
神農は百草の滋味を嘗めて、
医薬の祖となっている。してみると、針の経典を黄帝に仮託するのは、「
毒藥を被らしめることなく、
砭石を用いることなきを欲し、微針を以てその經脈を通じ、その血氣を調え、その逆順出入の會を營せんと欲す」云々と関係が有って、黄帝が炎帝を滅ぼしたのと同様に
針が薬を凌駕する
のを標榜している、と言いたいところであるが、そうもいかない。『太平御覧』に引く『帝王世紀』に「
帝使歧伯嘗味百草,
典醫療疾,今經方、本草之書咸出焉。」とある。
炎帝が神農なら、黄帝は何かと言うと、
軒轅
なんですね。でも、軒轅って何なんだ!?
あんまり考えたことが無かったでしょう。それがねえ、『山海経』海外西経には、次のようにあるんです。
軒轅之國在窮山之際,其不壽者八百歲。在女子國北。人面蛇身,尾交頭上。
そりゃまあ、古の天神に
人面蛇身
は多いわけで、伏羲や女媧もそうなんですがね。
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