寒厥と熱厥
- 医論異論
- by shenquzhai
- 2006/03/19
『太素』26寒熱雑説(『霊枢』寒熱病)
寒厥も熱厥も足から始まる。してみればこの陽明と少陰、太陰と少陽も、足(くるぶしから下の部分)と考えて良い。陽明は足の甲を行き、少陰は足底を行く。つまりこの両者(たとえば衝陽ー太谿、然谷)を取れば、足の芯に在る寒を挟み撃ちにすることになる。太陰は大指の内側に沿って内踝に向かい、少陽は小指と小指の次指の間を外踝に向かう。つまりこの両者(例えば商丘・太白ー臨泣)を取れば、足の甲に在る熱を挟み撃ちにできる可能性が有る。
『太素』26寒熱厥(『素問』厥論)には、熱厥は陽気が五指の表に起こり、足下に集まって足心が熱し、寒厥は陰気が五指の裏に起こって、(当然くるぶしを経て)膝下に集まり、その間がみな内から寒すると言う。これと『太素』寒熱雑説の治療方針とは関係が有るだろう。
また、『太素』22三刺(『霊枢』終始)には「刺熱厥者,留針反為寒;刺寒厥者,留針反為熱」、乃ち留針することによって正常にもどすことができると言っている。この同じことをしても、情況に応じて逆方向に効くというのも、針治療の重要な特徴であると思う。
寒厥,取陽明、少陰於足,留之;熱厥,取足太陰、少陽。陽明と少陰、太陰と少陽という表裏ではない組み合わせが面白いが、その理屈は何か。
寒厥も熱厥も足から始まる。してみればこの陽明と少陰、太陰と少陽も、足(くるぶしから下の部分)と考えて良い。陽明は足の甲を行き、少陰は足底を行く。つまりこの両者(たとえば衝陽ー太谿、然谷)を取れば、足の芯に在る寒を挟み撃ちにすることになる。太陰は大指の内側に沿って内踝に向かい、少陽は小指と小指の次指の間を外踝に向かう。つまりこの両者(例えば商丘・太白ー臨泣)を取れば、足の甲に在る熱を挟み撃ちにできる可能性が有る。
『太素』26寒熱厥(『素問』厥論)には、熱厥は陽気が五指の表に起こり、足下に集まって足心が熱し、寒厥は陰気が五指の裏に起こって、(当然くるぶしを経て)膝下に集まり、その間がみな内から寒すると言う。これと『太素』寒熱雑説の治療方針とは関係が有るだろう。
また、『太素』22三刺(『霊枢』終始)には「刺熱厥者,留針反為寒;刺寒厥者,留針反為熱」、乃ち留針することによって正常にもどすことができると言っている。この同じことをしても、情況に応じて逆方向に効くというのも、針治療の重要な特徴であると思う。
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