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こだまの世界

---倫理学者のふしぎな日記---

99年4月中旬号

ジェニー「どうして神さまはわたしたちをこの地球に住まわせてるのかしら?」 「どうして神さまは地球に降りてきて、 わたしたちのなすこと一つ一つを監視し、 わたしたちが決して、絶対に、 一度も不正なことをしないようになさらないのかしら? それはね、もしだれかがそんなことをしたら、 わたしたちは成長することができないからよ。 わたしたちは何にもなれやしないわ。 それじゃ操り人形だわ」
(Orson Scott Card, Lost Boys, p. 230)


4月中旬の主な話題


何か一言


04/11/99 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中

某読書会の勉強をしたり、某所でモーニングを読んだり。

雨は止んだ模様。


お昼過ぎ

真夜中にヨーグルトを買って下宿に戻る。 夜明け前に寝て、お昼に起きる。

今日もアキカンの詰まった袋を持って大学へ。 まだ近所のアキカン収集日を知らないのだ:-)

外は、昨日とうってかわって、ポカポカ陽気。 自転車だと少し涼しい風が吹くので、 暑くもなく寒くもなく、 すばらしい天候である。

しかし、これから某所で某バイト。


夕方

某所で編集的バイト中。 起きてから何も食べていなかったので、 昼下がりに一度抜けさせてもらって、 某所でカレー。


昨日も今日も、 夕暮れ時の深い青色の空がとてもきれいだ。

バイトが終わった模様。


久しぶりにお好み焼きを食べる。 某師匠におごってもらう。 ごちそうさまでした。

最近、ちょっとひまになっているのかもしれない。 バイトしたり、一日中寝こんだりしてるのがその証拠。 しかし、今週末はいろいろつまっていて大変。死ぬかも。


日記の整理


何か一言


04/12/99 (Monday/lundi/Montag)

お昼過ぎ

朝起きて洗濯。 某喫茶店でモーニング。ジャンプ。

それから大学に来てBMOR読書会の予習。 今日から授業が本格的に始まるらしく、 文学部の建物の周りには自転車の山。

今年度出席する授業の予定。

集中講義についてはおいおい考える。 純哲とか西哲史の授業も(院生の人にお近づきするために)出たいんだけど、 どうもめんどうだし、時間も合わない。 ただし、 金曜4、5コマの純哲の院生の論文演習に出てみるっていう手はあるかも…。 しかしそれは大冒険だ。


昼下がり

時間がないのでコンビニでパンを買ってお昼にする。不健康かも。


夕方

BMOR読書会終わり。 やっと『リヴァイアサン』終わり。万歳。

某所で昨日のバイト代をもらう。感謝。


BMOR読書会のまとめをしていたら、 眠くなって椅子の上でうとうとする。

某所で某相談。某演習発表が近いらしい。


ようやくBMOR読書会のまとめが終わる。 くそ、今日は、研究計画書も書くつもりだったのに。 それにTOEFLの勉強はいつするんだ。ああ。焦る。

雨。ということは。おれのシーツは。おれのシーツは。おれのシーツは。


何か一言


04/13/99 (Tuesday/mardi/Dienstag)

昼下がりに起きる。堕落。

夕方から大学へ。 途中某古本屋で本を一冊購入。

中一のときに仲の良かった女の子からメイルが来た。 しばらく昔を回想してしまう。 あんなこと、こんなこと、あったです。


思い出にひたってないで、今日明日中に研究計画書を書かねば。


某所で夕ごはん。ビッグコミックオリジナル。


以前も途中まで訳してたけど、 ベット・ミドラーのHello in There

わたしたち、街なかに部屋を借りてたの
わたしと夫はそこが気にいってたわ
子どもたちが大人になってからずいぶん経つわね
それぞれの人生を歩むために
わたしたちのところを去って行ったわ

ジョンとリンダはオマハに住んでるの
ジョーはどこかを旅してるわ
デイヴィーは死んでしまったの
朝鮮戦争でね
なんのために死んでいったのか、まだわからないわ
今さら言ったって始まらないけれど

ほら、年をとった木々はどんどん強くなって行くでしょ
それに、年をとった川も毎日荒々しくなって行くわ
だけど、年をとった人々はただ寂しくなって行くだけよ
誰かが声をかけてくれるのを待ってるの
「やあ、こんにちは」って

わたしと夫はもうあんまりしゃべらないわ
夫は座って網戸から裏庭を眺めてるだけ
ニュースはどれも同じことの繰り返し
まるで、もう忘れてしまったけれど、 わたしと夫が見ていた夢のように

そのうちジュディに会いにいくわ
工場で一緒に働いた仲だもの
だけど、何て言えばいいかしら
彼女に「最近何かあった?」って訊かれたら?
こう言おう、
「何も。あなたはどう? わたしはたいしてすることがないの」

ほら、年をとった木々はどんどん強くなって行くでしょ
それに、年をとった川も毎日荒々しくなって行くわ
だけど、年をとった人々はただ寂しくなって行くだけよ
誰かが声をかけてくれるのを待ってるの
「やあ、こんにちは」って

だから、もしあなたがいつか家の前を通りかかって
うつろな老いた目に気付くことがあったら
知らんぷりをしたり
どうでもいいなんて目つきで見ないで
「やあ、こんにちは」って声をかけてね
「こんにちは」って

Bette Midler, Hello in There


真夜中

某所のラジカセを使って、録音したビジネス英語を二日分聴く。

インスタントの紅茶が切れたので、 先日できたばかりの某コンビニで買物をする。 できたばかりのせいか、 店員が不手際でちょっとあれだった。

戻ってくるときついでに某所に寄ると、 某先輩が一人、携帯ラジオでラジオ英会話を聴いていた。 ぶつぶつ英語をしゃべっていたのでなんかおかしかった。 いや、人のことは言えないんだけど。


何か一言


04/14/99 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中

うわ。 ホッブズを勉強していたらいつのまにか日付が変わってしまった。 いかん。 明日は朝から健康診断なのでさっさと下宿に戻らねば。


久しぶりに『普遍文法』の続き(p. 7)。 エルヴェシウスは難しいのでしばらく放棄。

L'on conte d'ordinaire cinq de ces voyelles, a, e, i, o, u, mais outre que chacune de celles-la` peut estre breue ou longue, ce qui cause vne variete' assez considerable dans le son; il semble qu'a` considerer la difference des sons simples, selon les diuerses ouuertures de la bouche, on auroit encore pu^ adjouster quatre ou cinq voyelles aux cinq precedentes. Car l'e ouuert, & l'e ferme' sont deux sons assez differens pour faire deux differentes voyelles, comme mer, abisme'r, comme le premier & le dernier e dans nettete', dans ferre', &c.

ひゃあ。長くてわけわからん。conterは「語る」、d'ordinaireで「通常」、 outre queで「〜のみならず」、chacuneはeach、breueはどうもbref「短かい」 の変化形らしい。assezはenoughかrather。

というわけでセミコロンまでを訳すと、 「通常、母音には五つあると言われる。すなわち、a, e, i, o, uである。 もっとも、それに加えて、それぞれの母音は長くなることも短かくなることもでき、 それによって音に十分なだけの多様性が生まれる」。 outre queのあたりがようわからんな。

semblerはseem、a` considererはto不定詞みたいなものか? selonは「〜に従って」、auroitはおそらくavoirの未来 形の三人称複数だと思うが不明(そうだとすれば前未来形になっているのだろう)、 adjousterも不明(しかしadjustという意味だろう)。

すると、「口のさまざまな開き方に応じた単純な音の違いを考慮すると、 人はふたたび、 四つまたは五つの母音を先の五つに調整することができてしまうであろう」。 ん? 意味がわからん。誤訳か。

あ、adjoindre「〜に(a`...)加える」という語があるみたいだから、 adjousterはそれなのかな? すると、後半は、「人はさらに、四つまたは五つの母音を、 先の五つに加えることができちゃうだろう」かな。

carはfor, because、fermeはfirm、merは「海」、 abismerはabi^merで「傷つける」、 dernierはlast、nettete'はclearness、ferre'は「鉄具をつけた」 という意味のようだ。

すると、 「というのは、開いた『エ』と、堅い『エ』は、 二つの異なる母音を作るのに十分な違いを持った二つの音だからである。 たとえば、「メール」と「アビスメ」や、 「ネッテ」や「フェレ」における最初の『エ』と最後の『エ』などのように」 ということか。

ううむ。そういわれてもなかなか二つの『エ』は区別が付かんのだが…。

ま、今日はここまで。


下宿に戻ろうと思って倫理学研究室に行ったら、 ついコプルストンを読みふけってしまい(スコトゥスとオッカムの章)、 今から下宿に戻ると朝起きて健康診断に行くことができなくなると判断して、 大学に残ることにした。

それで、腹ごしらえをしようと思って某所に行くと、 もう材料がないので今日はおしまいとのこと。 仕方がないのでふたたび某コンビニに行き、 カップラーメンやヨーグルトなどを買って戻ってくる。

最近、日記の情報量が少ないので、 たまにはリンクでも貼ってみようかと思い、 ホッブズのウェブサイトのリンクページを見つけてくる。


なんとか起きれた。これからちょっとトイレであれして、健康診断。


と思ったら、女性が先だった。

というわけで、しばらく休憩してから、再出発。


キルケゴールは2回生のとき、 1ページ目で挫折した気がする。 今読めば、3ページぐらいは進めるかもしれない。 しかしおそらくそこで気絶するであろう。

そういえば、2回生のときは、 カントの『道徳形而上学の基礎づけ』も数ページで挫折した。 あれは、岩波の訳のせいも大きいと思う。 あのとき中公の野田又夫訳を手にしていたら、 今ごろカント研究者だったかもしれない。 って、そんなことないか:-)

あ〜、健康診断に行こう。


健康診断終わり

京大の健康診断は、学生数が多いから大変である。

まず、健康診断を受ける前に、外で行列に並ばなければならない。 この行列は、いくら早朝に行ってみても、必ず長い列になっている。 そのため、中には二、三日前からテントをはって待っている人もいるぐらいだ。 たいていの人は、春の寒空の中、 外で数時間待たされるせいで風邪を引き、 肺炎のために毎年数人の死亡者がでる。

次に、ようやく建物の中に入ることができる。 もっとも、建物といっても、 臨時に建てたプレハブのことである。 この中で学生はぎゅうぎゅうづめにされる。 そして学生たちは互いに押し合いへしあいし、 われがちに体重・身長測定計に乗ろうとする。 測定計に乗れるのはプレハブに入った学生の2割から3割だと言われている。 幸運にも測定計に乗ることができた学生は、 他の力尽きて倒れた学生たちを踏みつけてその上に立つことになるため、 身長はゆうに2メートルを越し、体重は150キロ以上ということになる。

視力検査はたいていの学生は省略する。 問診もほとんどあってなきがごとくで、 医師と相談しているのは年をとった学生だけである。

レントゲンも賢明な学生は省略する。 外で待たされる間に風邪を引くことが多いからだ。 しかし、なぜか検尿はみな真面目に出しているようである。 他人に自分の小便を渡すことに喜びを感じているのかもしれない。


法学部図書室で本を借りる。

お腹が猛烈に空いたので、某喫茶店でモーニング。 プレイボーイ。なぜかウェイトレスがいた。


お昼

借りてきた本を某所でコピー。 あんまり寝てないんでしんどくなってきた。 本を返したら、お昼を食べて下宿に戻ろう。


夕方

お昼過ぎに某喫茶店でミックスサンドのセット。マガジン。 それから下宿へ。風呂に入ってから1時間30分ほど爆睡。

夕方、大学へ。 世界の名著の大半を研究室に持ってくる。 下宿に寝かしててももったいないので。


何か一言


04/15/99 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

14日の夜からずっとネットワークの調子が悪かったらしい。

今日は午前中はホッブズの勉強をしたり、 研究計画書を書いたり。

午後は用事で久しぶりに高槻に行った。 歩き回ったので疲弊する。 ついでにいろいろ古本を購入。

というわけで、倫理学入門読書会には出れず。残念。


以下は、昨日と今日やったフランス語の勉強。 『普遍文法』の続き(pp. 7-8)。

Et de mesme l'o ouuert & l'o ferme', coste & cotte, hoste & hotte. Car quoy que l'e ouuert, & l'o ouuert tiennent quelque chose du long; & l'e, & l'o ferme' quelque chose du bref; neanmoins ces deux voyelles se varient dauantage, par estre ouuertes & ferme'es, qu'vn a ou vn i ne varient, par estre longues ou breues; & c'est vne des raisons pourquoy les Grecs ont plustost inuente' deux figures a` chacune de ces deux voyelles, qu'aux trois autres.

costeはco^teで肋骨のことらしい。こっちが狭い方のオ。 cotteは仕事ズボン、オーバーオールのこと。こっちは広いオ。 hosteはho^teでホストないし主人のこと。こっちは狭いオ。 hotteは「大きな負カゴ」。広いオ。

そこで、「また、同じことが開いた『オ』と堅い『オ』についても言える。 たとえば、「コート」と「コット」、「オート」と「オット」がそうである」。

quoyはquoiで、quoiqueで「〜けれども、〜とはいえ」という意味になるようだ。 tiennentはtenirの三人称複数形で、 deを伴なって「〜に似る、ある性質を帯びる」という意味になるらしい。 neanmoinsはyetだな。 dauantageはdavantageで、「それ以上に、いっそう」という意味みたい。 ということは、たぶん後ろのque(qu'vn)はthanなのだろう。 pourquoyはpourquoiで、why。ここはさしずめthat's why...だな。 plustostはたぶんpluto^tで、rather。これもqueと相関的に使われるようだ。

あ。しまった。ferme'は「堅い」じゃなくて、「閉じた」か。 アクサンテギュを無視してしまっていた。訂正訂正。 なんか変だと思ってたっす。

すると、 「というのは、たしかに、広い『エ』と広い『オ』はいくぶん長く、 狭い『エ』と狭い『オ』はいくぶん短かいのであるが; とはいえ、二つの母音は、開いていることと閉じていることによって、 『ア』と『イ』 が長かったり短かかったりすることによっては変わるところがないのに比べて、 より変化するからである; そして、これが、ギリシア人がこの二つの母音にはそれぞれ二つの文字を作り出し、 他の三つには作らなかった一つの理由である」。どうだ。

De plus l'u, prononce' ou, comme faisoient les Latins, & comme font encore les Italiens & les Espagnols, a vn son tres- different de l'u, comme le prononc,oient les Grecs, & comme le prononcent les Franc,ois.

de plusは「さらに」、faisoientは、faisaientで、 faireの直・半過・3・複のようだ。 あとは大体なんとなくわかる気がする。

というわけで。 「さらに、かつてのローマ人、 また今日のイタリア人やスペイン人たちの発音のように、 『ウ』と発音されるuは、 かつてのギリシア人や今日のフランス人が発音するようなuとは、 まったく異なる音を持っている」。かなり意訳。

Eu, comme il est dans feu, peu, fait encore vn son simple, quoy que nous l'e'criuions auec deux voyelles.

feuはfire、pewは少し。e'criuionsはe'crivionsで、 e'crireの直・現・1・複。これもなんとなくわかるな。

「feuやpeuに見られるeuは、二つの母音を用いて書かれるけれども、 これもまた、単純な音を形成する」。

今日はここまで。


掃除励行

天気もいいので、万年床になりつつあった布団を干そうと考えた。 いや、考えただけでなく実行したんだけど。

そしたら、敷き布団を持ち上げてみると…かっ、かびがっ。 布団にかびが生えていた。あ。あ。あーーーーーーーーー・・‥…。 (しばらく意識が飛ぶ)

いやあ、世の中こんなおそろしいこともあるんですね。 床はフローリングだし、冬だし、 まさかそんなことはあるまいと思ってたんだけど、 かかかっ、かびてしまうとは。 かびはジェンナーが撲滅してくれたのではなかったのか。

とりあえず、布団は全部外に出して干し、 窓を全開にして徹底的に掃除器をかけておいた。 ちゃんと掃除をしないと病気になるという恐れをはじめて実感した。

いやはや。お金ができたら布団を新調しよう。 それまでは今の布団をつねに干して、 だましだまし使うしかない。 いやはや。


風呂に入った後、 布団を入れて大学へ。 途中、某喫茶店でピラフセットを食べる。

大学に来て3コマ目の某先生の授業に出る。 来週さっそく訳が当たってしまった。


夕方

博士論文研究計画書を提出し、 HTML化した後、 生命倫理学勉強会に参加するために、 某先輩と某君と一緒に医学部構内へ。

医学部の旧産婦人科病棟という古い建物に入る。 中にものすごい古いエレヴェータがあり、 映画で出てくるような、 手で開けて閉めるものだった。 今度デジカメを持っていって撮影しておこう。

生命倫理学勉強会には、 医者4人、 某倫理学者3人(次回から某師匠と某さんも出席されるそうだ)、 某大先生が参加。 自己紹介をして担当を決め、次回の日程を決めた。 次はおれの番になってしまった。大丈夫かな。

それから某所に来てA Companion to Ethicsの一部をコピー。


某先輩に頼まれたので、 生命倫理学勉強会のテキストの一部をスキャナで読みとる。


スクラーのまとめ。

ふう、疲れた。

そういえば今日、 前年度の最後に提出した科哲のレポートを返却してもらった。


科哲のまとめをしてる途中、 腹が減ったので、 休憩がてら晩ごはんを食べにいく。 某古本屋に寄ったあと、 某所で餃子定食。 某古本屋ではついでにモーニングも買う。

朝から起きてるせいか、一日が長く、かなり疲れている。 うう。明日はトーフルのテストなのに。 (実はまだ何時から始まるのかさえ調べていない)


何か一言


04/16/99 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中

某所でキムチ鍋。『カイジ』6巻から8巻まで。 おもしろいが、説教というかモラルが今一つ身にしみてこない。 まだ人生追い詰められてないからだろうか。

いや、だからと言って追い詰めないで下さいね。 あっ。だっ、だめですだめです。 おおお押さないで下さい。あっ。 落ちます落ちます落ちてしまいます。 あ。あっ。あーっ。あーっ。 あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー... .. . .


昼下がり

下宿に戻って、発見の本を読み終えてから寝る。 これで『どうして一週間は七日なのか 大発見1』と 『なぜ地球が動くと考えたのか 大発見3』の両方を読み終えた。 どうしてなかなかためになった。

朝10時に起きて、 風呂を入れる間にビジネス英語を聴きながら部屋の片付けをする。


何か一言


04/17/99 (Saturday/samedi/Sonnabend)

今日は朝からTOEFLのテストを受けに某立○館に行ってきた。

結局、 昨晩はTOEFLの模試をせずに寝てしまったので、 今日は朝早くに起きて模試を一回分やってみた。 そのときのスコアは610点。

布団を干したあと、自転車で某立○館に向けて出発。 どこかの喫茶店でモーニングを食べようと思っていたので、 余裕を見て1時間ぐらい前に出る。

某立○館に向かって西に自転車を走らせていくと、 堀川北大路よりもう少し行ったところに喫茶店があったので、 そこに入ってモーニングを食べ、 そのあとしばらくそこで英語の勉強をした。

喫茶店の店内には目につくところに時計がないので、 ふと持ってきた目覚し時計:-)を見ると、 開始15分前である。

ぎゃっ、と叫んで急いで店を出て、 自転車を飛ばす。 立○館内の試験会場に辿りつくまでには、 まだどうみても10分以上かかりそうだったからだ。

さいわい、迷うこともなく某立○館に到着した。 さあ、あとは試験会場の校舎を見つけるだけだ、 と思って自転車で大学内に入ろうとすると、 守衛の人に大声で呼びとめられた。 「自転車で入っちゃいかん

そうなのだ。某立○館は、構内は自転車通行禁止になっているのだ。 いやはや。すごいっす。

たしかに某京大の惨状を考えてみれば、 構内には自転車を入れない、という方針はなかなか賢明だと思う。 某京大も同じようにすれば、 狭い構内も少しは広々とした感じになるだろう。

しかし、おそらく某立○館のとった方針は某京大では実行できないだろう。 たとえ学校側が提案したとしても、 学生たちが大反対するだろうからだ。 いや、知らんけど。たぶん。

というわけで、 何が「というわけ」だか上の記述からはわかりにくいのだが、 とにかく大変急いでいたが仕方がないので、 正門の左手にある自転車置場に自転車を置き、 だだだと走って試験会場へ。 なんとか数分前に到着することができた。

それから(なぜか)30分待たされた後、 次の30分ほど使っていろいろ事務的な記入を済ませ、 ようやくテスト開始。

ところで、会場には試験に受けに来た人が150人から200人くらいいたが、 7割くらいは女性だったように思う。

さて。 第一部のヒアリングは朝に勉強をしていたせいか、 リラックスして十分に力を発揮できたと思う。 といっても、全問正解とまではいかないだろうが。

第二部の文法は、時間ぎりぎりだったが、 これもまあできた気がする。

第三部の長文読解は、 時間が10分くらいあまったので、 十分に見直しができた。 聞いていたとおり、 自然科学の問題が多かったが、 日頃からTOEFL対策用の単語CDを聴いていたので、 わからない単語もほとんどなく、 朝の模試よりもよくできたんじゃないかと思う。

ただ、第二部以降は、 ややもすると集中力が切れそうになった。 あくびを殺すのにも苦労した。 昨夜あまり寝ずにしかも早起きしたせいもあるが、 もう少し集中力が持続するように訓練しなければならないと思う。

テストがつつがなく終わったあと、 疲れていたので特に何もせずに戻ってきた。 烏丸北大路あたりで銀行に寄って少しお金を降ろし、 高野の某所と某所で買物。 明日あたり久しぶりにカレーを作るつもり。

それから下宿に戻ってきて洗濯。少し寝る。

夕方に起きてビジネス英語を二日分聴いてから大学へ。 軽音のコマを取る。

以前買った講談社現代新書の『集中力』という本を読み出す。 下宿の本棚を探すといろいろ出てきておもしろい。


何か一言


04/18/99 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼

春。雨。濡れる。

昨日、例によって某古本屋に寄って買物。

寝る前に『集中力』という本を読み終える。 つまらん。役にも立たん。

お昼前に起きて、大学へ。 傘をささなかったらけっこう濡れてしまった。


お昼過ぎ

BMOR読書会の予習。 ホッブズの自由意志論。 彼は決定論者。


夕方

BMOR読書会終わり。 読書会が始まる前に某所でパンを買って食べる。

さっきまで雨と風が強かったが、だんだん収まりつつあるようだ。 あ。そういえば洗濯物を干しっぱなしだった。


『普遍文法』の勉強(pp. 8-9)。

Il reste l'e muet ou feminin, qui n'est dans son origine qu'vn son sourd, conjoint aux consones, lors qu'on les veut prononcer sans voyelle, comme lors qu'elles sont suiuies immediatement d'autres consonnes, ainsi que dans ce mot, scamnum: c'est ce que les Hebreux appellent scheua, sur tout lors qu'il comme|ce la syllabe. Et ce scheua se trouue necessairement en toutes les langues, quoy qu'on n'y prenne pas garde, parce qu'il n'y a point de caractere pour le marquer. Mais quelques langues vulgaires, comme l'Alemand & Le Franc,ois, l'ont marque' par la voyelle e, adjoustant ce son aux autres qu'elle auoit de'ja: & de plus ils ont fait que ce't e feminin fait vne syllabe auec sa consonne, comme est la seconde dans nettete', j'aymeray, donneray, &c. ce que ne faisoit pas le scheua da|s les autres Langues: quoy que plusieurs facent cette faute en prononc,ant le scheua des Hebreux. Et ce qui est encore plus remarquable, c'est que ce't e muet fait souuent tout seul en Franc,ois vne syllabe, ou plustost vne demie syllabe, comme vie, vue:, ayme'e.

わあ、長い。il reste...で「〜が残っている」、muetはmuteで「無音の」、 sourdは「無声の」(反対語はsonore)、 conjointは「付随した」、consonesはconsonneで「子音」、 lorsは副詞で「その時」という意味らしいが、 ここではqueと一緒になって関係副詞的な用法になってるのかな? veutはvouloirで「欲する」、suiuiesはsuivre(follow)の過去分詞形、 ainsiはthusだが、ainsi que...で「〜と同様に」という意味になるようだ。 あれ、scamnumという単語はないぞ。ううむ。

というわけで、とりあえず、 「無音ないし女性の『エ』が残っているが、 これはもとから無音であるわけではないのだが、 子音を伴なうと、人はその子音を母音なしで発音したいと思うのだ。 それはちょうど、たとえば『スカナム』という語のように、 そうした子音の直後に別の子音が続く場合と同じである:」。 う〜む。だいぶ怪しいな。

次。les Hebreuxはヘブライ人だが、単数はhebreu。 comme|ceというのは、eの上に傍線が引いてあるのだが、 どうもこれはcommencerであるようだ。 また、il commence ...は非人称動詞らしい。 sur toutはたぶん「とくに」という意味ではなかろうか。 辞書にはsur toute(s) chose(s)で「何にもまして」とある。

そこで、「だからヘブライ人は、特にその音節から始まるときは、 scheuaと呼んだのだ」。意味不明。

次。trouueはtrouverでfind。代動詞の場合は、「見出される」となるらしい。 prendre garde a`...で「〜に注意する」という意味のようだ。 だからyが入ってるのか。parce queはbecause(反対はpourquoiでwhy), pointは「全然」という意味のようだ。 marquerは「印をつける」。

というわけで、 「そこでscheuaはあらゆる言語において必要であることがわかる。 とはいえ、それを記すための文字がまったくないために、 人はそのことに気付かないのであるが」。 わ。どんどん意味不明になっていく。

さらに。quelquesはsome、langue vulgaireは「俗語」、 autres queはother than、 auoitはavaitでavoirの直・半過・3・単のようだ。

ここも意味わからんが、 「もっとも、ドイツ語やフランス語のようないくつかの俗語は、 『エ』という母音によってそれに記しをつけ、 その音を、『エ』が以前持っていた以外の音に加えた:」。 うわ。全然意味不明。あかんがな。

ええい、次。faire que+直説法で「〜を引き起こす、という結果になる」 という意味らしい。faisoitはfaisaitでfaireの直・半過去・3・単のようだ。

というわけで、 「そしてさらに、それらの言語では、この女性の『エ』を、 その子音とともに一音節にした。 たとえば、nettete'(明晰な)やj'aymeray(「わたしは愛するだろう」かな?)や、 donneray(「与える」の未来形だろう)などにおける、 二つめの音節がそうであるのだが、 他の言語においてはこのscheuaは作られなかった:」。 う〜。めちゃくちゃだ。

plusieursはseveral、facentは辞書に載ってない。 fauteはfaultで「間違い」、 en prononc,antはジェロンディフというやつらしい。

というわけで、 「とはいえ、中には、ヘブライ人のscheuaを発音するさいに その誤りを犯したものもいる」かな? facentはfaireと関係ある気がするのだがよくわからない。 faire fauteで「必要なものがない、不足している」という意味もあるようだから、 「とはいえ、中には、 ヘブライ人のscheuaを発音するさいにそれが不足している言語もある」 という訳もできる気もするが、これでは余計意味が通らんか。

souuentはsouventでoften、 tout seulは「たった〜だけ」(toutは強調)、demieはhalf。

そこで、 「そして、さらに注目すべきことに、 この無音の『エ』はしばしば、フランス語においてのみ、一音節を形成する。 あるいはむしろ一つの半音節というべきかもしれないが。 たとえば、vieやvue:(voirの過去分詞形)やayme'eがそうである」。 う〜ん。この段落で言っていることが結局わからなかったっす。

あと一段落でくぎりがつくので、もう一つ。

Ainsi sans considerer la difference qui se fait entre les voyelles d'vn mesme son, par la longueur ou breuete', on en pourroit distinguer jusques a` dix, en ne s'arrestant qu'aux sons simples, & non aux caracteres: a, e^, e', i, o, o^, eu, ou, u, e muet.

pourroitはpourraitでpouvoirの条・現・3・単のようだ。 mightとかcouldということか。 jusquesは「〜まで(a`...)」という意味のようだ。 en ne s'arrenstant queもジェロンディフで、 「a`以下のことは気にしないで」という意味のようだ。 ところで、ここのqueにはonlyの意味がない気がするがどうなんだろう。

そこで、 「というわけで、 長いか短かいかによって同一の音に加わる違いを考慮しなければ、 母音は--単純な音であるかどうかとか文字に気をかけないのなら-- 10個にまで区別することができる: すなわち、 『ア』、広い『エ』、狭い『エ』、『イ』、狭い『オ』、広い『オ』、 eu, 『ウ』、『ユ』、無音の『エ』である」。

よくわからんが今日はここまで。


何か一言


04/19/99 (Monday/lundi/Montag)

昨夜は、某所でキムチ鍋を食べた。 『一二の三四郎2』を1巻から3巻まで読む。 強烈におもしろい。 ギャグの乗りが『はじめの一歩』に似ているのは、 やはり後者が前者のアシスタントか何かをしていたからなのだろう。

下宿に戻ったあと、猛烈に腹を下す。なぜだ。 半時間ほど、のどにも激しい痛みを感じた。

おれももう終わりかと思ったが、寝たらケロリと治った。


朝起きて、まず風呂に入り、 次にビジネス英語を聴きながらカレーを作る。 久しぶりに作ったがまずまずの出来。 お米もしばらく使ってなかったが、無事だったようだ。 お金もないし、当分自炊を復活させよう。

金がないと言えば、最初の学振の金(というか給料)がもらえるまで、 まだ一ヶ月もある。 一度入ってしまえばそれこそ大富豪になって、 札束で人の頬を叩いたり、 暗い道を歩くときはお札に火をつけて明りをとったりできるわけだが、 それまでいったいどうしたらいいのだろうか。 今度こそほんとに死ぬかもしれん。

はっ。ま、まままさかそれが学振の狙いなのか? 人数減らしのためにおれを餓死させるつもりか?


ま、それはおいといて、 昨日からコプルストンの哲学史を読んでいる。 17世紀から18世紀の英国の思想史のところ。

これはたしか大学一回生のときに姉に買ってもらったのだが、 最近になってようやく重宝するようになってきた。 英語にくせがなくて読みやすし、 説明も丁寧でわかりやすいと思う。

もっと早くから読み始めて、 学部生時代に全巻踏破しておけばよかったと思うが、 まあ、そんなことを言っても後の祭である。 できれば留学する前に全部読んでしまおう。


お昼過ぎと昼下がりにカレーを食べたあと、 夕方に1時間ほど寝る。

明日の演習発表の時間に出す事前レジメをさっさ作らないとやばい。


ところで、「スカッと」という言葉は、流行語か何かなんだろうか。 流行に敏感であると想定される某先輩もときどきお使いになっているのだが、 正確にはどういう意味なのだろうか。


何か一言


04/20/99 (Tuesday/mardi/Dienstag)

お昼前

げ。10時すぎに起きる。やばいやばいやばい。

ところで、生協の洋書のあれ(名前忘れた)で検索してわかったのだが、 絶版になっていたと思われていたA Companion to Ethicsは、 現在は手に入るようだ。 ペーパーバック版は4500円。 ちなみに、 A Companion to Bioethicsはハードカバー版だけしかなく、 16000円くらいする。


お昼過ぎ

やばい。やばいっすよ。


レジメを一応仕上げた後、 サンデルの講演を聴きに行く。 しかし、残念ながら4コマ目の授業が始まる時間になったので、 サンデルの話を少しだけ聴いた後に文学部へ戻る。

第二演習は初回なので基本的には顔見せ。 某教授と某助教授が授業方針を述べらていた。 最後にレジメを配っておく。 今年も『実践哲学研究』の編集手伝い係になる。

それから博士課程の連中は情報研で某助教授の話を聴く。 議題は、 「博士課程に在籍中にどこに論文を出し、どこで口頭発表をするか」。 ううむ。いろいろ大変だ。


今日はほとんど何にも食べていなかったので、 某所でキムチ鍋定食を食べる。 『一二の三四郎2』を4巻から最終巻の6巻まで読む。 主人公が強すぎてちょっとあれだが、 それでもやはりおもしろい。 どきどきさせてくれる漫画というのはすごいもんだ。


何か一言

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KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Mon May 3 19:35:55 JST 1999