会長挨拶
第28回 関東臨床細胞学会学術集会を終えて
去る2014年9月13日(土)に沼津市プラサヴェルデで開催致しました第28回関東臨床細胞学会学術集会が、会員の皆様、ご協力下さった講師の先生がたのお力添えの御陰をもちまして、401名のご参加を得て成功裡のうちに無事終えることができましたことをご報告致しますと共に、関係の皆様に、篤く御礼申し上げます。
前の週まで数週間、日本列島は各地で豪雨による水害に見舞われ、お天気はどうなることかと心配致しましたが、前日、当日、翌日と良いお天気に恵まれ、遠路はるばるご参加頂いた方にも、沼津とその近郊の、風景や食べ物をお楽しみ頂けたかと存じます。 学術集会の内容としては、午前の特別講演1の郡司先生、当別講演2の畠先生の詳細で分かりやすいご講演をいただき、非常に有益でした。午後のスライドカンファレンス、ミニレクチャー、シンポジウムともに、充実した討論が続きました。
これらもひとえに関東臨床細胞学会の皆様のお力添えがあったればこそと、改めて厚く御礼申し上げます。
当初の計画通り、前日の代表役員会と会長招宴を行なわず、学会当日の昼食を食べながら、代表・合同役員会を同時に開催致しましたが、支障なく終了致しました。代表・合同役員会では、平成25年度決算、平成27年度予算が承認され、この学術集会の資金的な検討の一環として、各都県で毎年一人500円を550円に値上げする案を、持ち帰って1年間ご検討頂くことに致しました。
シンポジウムで取り上げた陰性報告の責任論と細胞検査士の資格のあり方については、各都県の都県内地方会、全国学会では取り扱いのレベルの設定が難しい問題ですが、率直なdiscussionがこの学術集会で行なえたことは、関東臨床細胞学会が中規模であることを生かしたテーマとして意義があったと考えられます。しかし別の意味で、この学術集会のあり方については、引き続き検討が必要であろうと考えます。
今回の準備には、大まかな内容を伊藤が決め、細部の詰めの準備は渡邊が行ない、対外交渉を川口が担当しました。この分業制も、準備がうまく行った理由の一つであろうと思います。当日のマンパワーには静岡県内の会員が積極的に参加してくれました。
細かなところでは当方の不手際によりご迷惑をおかけした場面もありましたが、総じて、参加された方々、準備と実施に携わった方々の双方に実りある会であったことに感謝し、第28回関東臨床細胞学会学術集会が無事に完了したことのご報告と致します。
第28回 関東臨床細胞学会学術集会
会長 伊藤 以知郎
(静岡県立静岡がんセンター病理診断科)