慈恵医大における前立腺がん診療

概要説明

東京慈恵会医科大学・附属病院(本院)における前立腺がん診療

慈恵医大病院では、PSA検診などにより前立腺がん疑いで紹介され来院される患者さまが多く、早期がんやまだ進行する手前の局所がんが多くみられます。私たちは多くのオプションをそろえて治療に取り組んでいます。こうした局所がんに対する治療は勿論根治を目標としていますが予後の良好な低リスクがんに対しては、その根治性を高めながら患者さまのQOLを維持することも重視、一方、再発のリスクの高い高リスクがんに対しては、さらなる治療成績の向上を目指し日々努力しています。

前立腺がん診療のアルゴリズム

PSA検査は、前立腺がんの早期発見における有用性が高く簡便かつ精度の高いことから、前立腺がんの1次検診として広く実施されています。診療所で実施されるPSA検診で、PSA4.1ng/ml以上の場合は、前立腺がんの精密検査が必要と判断されます。

前立腺がん検診・診断・治療のワークフローフロー図

東京慈恵会医科大学・附属病院(慈恵医大病院)では、2次検診の精密検査として直腸診や前立腺生検などにより、前立腺がんと前立腺肥大症などとの鑑別診断を行います。ふつう確定診断が得られるまで4〜5週の期間を要します。前立腺がんと確定診断がなされた場合は、CTや全身骨シンチグフィーなどの画像診断を行い病期診断が行われます。患者さまに病態に応じた治療方針が提示・説明され、インフォームドコンセントが取得されたのち適切な治療が行われます。慈恵医大に特色ある治療法として、腹腔鏡下手術による前立腺全摘除術、小線源療法(低線量率)や強力な小線源療法(高線量率)などの組織内放射線照射療法が挙げられます。

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