→3■1要因で分類される対応のない多群の検定
→4■1要因で分類される対応のある多群の検定
3■1要因で分類される対応のない多群の検定
→parametric--- One- factor ANOVA = One-way ANOVA:一元配置分散分析法 →non-parametric--- Kruskal-Wallis test
例) ラットにmelittin 0.1M, 0.5M, 1.0M投与し、10分後皮膚温を比較した。melittinは、皮膚温を有意に上昇させるか?
1要因 独立変数 要因A)「疾患の種類」=群間因子
(カテゴリー変数)
用量 0.1M 0.5M 1.0M 度 度 度 度 度 度 度 度 度 度 度 度 度 度 度 度 度 度 度 度 度 度 度 度 データ 従属変数 「皮膚温」のデータ 多群
(カテゴリー変数)[0.1M群], [0.5M群], [1.0M群] 対応なし
=独立
-右表の右方向へ同一個体のデータではない。
[0.1M群], [0.5M群], [1.0M群]は独立した群である。繰り返しあり
-右表の下方向へ[0.1M群],のデータは複数ある。
他の群も複数のデータがある。帰無仮説 「用量の違い」に関係せず、すべてのラットの皮膚温の変化は同じである。
(ラットの皮膚温には個体差がある。「用量の違い」による皮膚温の分散は、個体間の皮膚温の分散の範囲である。)要因の検定 データ(従属変数)に対する処理(独立変数)の影響を検定
・[群内変動]と[群間変動]を比較する。[全体変動] [群内変動]+ [群間変動] [群内変動]
-右表の上下[誤差変動]:ラット個体間の皮膚温の分散 [群間変動]
-右表の左右[要因による変動]:「用量の違い」間の皮膚温の分散 p<有意水準
→分散分析表「用量の違い」による皮膚温の分散は、個体間の分散よりも、大きい。
→「平均皮膚温上昇度」は、「用量の違い」によって異なる。Post Hoc Test 対応のない一要因で分類される多群の検定の「要因」は、群間因子であり、交互作用が存在しない。
「[0.1M群]-[0.5M群]」「[0.1M群]-[1.0M群]」「[0.5M群]-[1.0M群]」の「多重比較検定」StatView
疾患 皮膚温 1 M0.1 ・ 2 M0.5 ・ 3 M1.0 ・ 4 M0.1 ・ 5 M0.5 ・ 6 M1.0 ・ 7 M0.1 ・ 8 M0.5 ・ 9 ・ ・
One way ANOVA Kruskal-Wallis データシート 実験データ形式
カテゴリー変数:[M0.1群], [M0.5M群], [M1.0M群]
(最初の文字に数字を使えない。)解析 ▲分散分析
分散分析表
基本統計
交互作用グラフノンパラ・・ 解析の実行 要因
すべて
有意水準Kruskal-Wallis 変数
一覧疾患:独立→X
皮膚温:従属→Y疾患:選択→G
皮膚:選択→X
- 多重比較検定も同じデータシート。
- Dunnet検定の場合は、対象とする群を一番右の列に入れる。
4■1要因で分類される対応のある多群の検定
→parametric--- One factor repeated measures ANOVA One-way repeated measures ANOVA
:反復測定1元配置分散分析→non-parametric--- Friedman test:フリードマン検定
---3群比較には4例以上、4群比較には3例以上必要- One-way repeated measures ANOVAは、教科書によれば繰り返しのない2元配置分散分析に分類されている(「バイオサイエンスの統計学」や「GraphPad Prismによる生物統計学入門」)ように思えるが、結果として引き出したいものが少し違うのかもしれない。
例) メリチンを投与後、30分間経時的に皮膚温を測定した。皮膚温は有意に変化したか?
1要因 (独立変数)
なし「薬物」(カテゴリー変数)は、一種だから要因ではない。
Two- factor repeated measure ANOVAにおける群間因子がない。
薬物 時間経過 投与前 1分後 3分後 5分後 10分後 15分後 20分後 30分後 mel A 度 度 度 度 度 度 度 度 mel B 度 度 度 度 度 度 度 度 mel C 度 度 度 度 度 度 度 度 mel D 度 度 度 度 度 度 度 度 mel E 度 度 度 度 度 度 度 度 従属変数 要因B)「時間経過」=群内因子
=反復測定の因子多群 [投与前群], [1分後群], [3分後群],・・・ 対応あり
=関連=反復
-右表の右方向へ従属変数に対応がある。
同一個体のデータの経時変化
→それぞれのラットの皮膚温を反復して測定した。帰無仮説 メリチンを投与しても、皮膚温は30分間変化しない。 要因の検定 ・反復測定因子の検定=[実験個体要因]の検定
:[実験個体要因変動]と {[実験個体変動]ー[実験個体誤差変動]}の比較。[全体変動] =[群内変動]=[実験個体変動(within-subject)]
=[実験個体要因変動] + [実験個体誤差変動][実験個体要因変動]
-右表の左右反復測定による実験個体要因による変動 [実験個体誤差変動]
-右表の左右実験個体内の皮膚温の分散 p<有意水準
→分散分析表皮膚温の、「時間群」間のばらつきは、個体間のばらつきよりも、大きい。
→メリチン投与後、「時間経過」にともない、皮膚温は、ラット全体において、一定方向に変化した。Post Hoc Test 反復測定の因子は群内因子であるので、通常の多重比較検定ではなく、対比の検定を行わなければならないことになっている。
しかし、Two- factor ANOVA with only one obserbation in each cellととらえれば、多重比較検定も行うことができると考えても差し支えないだろう。事前にグラフをよく見て、間間隔および、どの期間までを検定するかを検討する必要がある。 StatView
One factor
repeated
measures
ANOVA
薬物 時間 prior m1 m3 m5 m10 m15 m20 m3 カテゴリー 実数 実数 実数 実数 実数 実数 実数 実数 mel ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ mel ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ mel ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ mel ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ mel ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
repeated measures Friedman データシート 列挙データ形式
カテゴリー変数
:mel
コンパクト変数
:時間列挙データ形式 解析 ▲分散分析
分散分析表
基本統計
交互作用グラフノンパラメトリック分析 解析の
実行反復
すべて
有意水準Friedmanの検定 変数一覧 時間:従属→Y [prior][m1]〜:選択→X Friedman
prior m1 m3 m5 m10 m15 m20 m3 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
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