研究に関する情報公開文書一覧

このページの目的

当教室では、研究協力施設で診療を行う患者さんからご提供頂いた検体および正常対照（頬粘膜やリンパ球）を用いて遺伝子解析研究を行っています。このページでは、現在行われている研究に関する情報開示を行うことで、検体を提供された患者様に対して私たちがどのように活用させて頂いているかをお知らせするとともに、検体を使用しないで欲しいという申し出や同意を撤回する機会を提供することを目的としています。

対象となる患者さん

当研究室で使用する検体には、研究参加についての同意を頂いたものと、研究参加の同意を頂いていないものがあります。ここでは、両方の場合について、説明をいたします。

研究参加への同意をいただいた場合

検体を提供して頂いた際に医療機関にて文書による同意をいただいています。 基本的にその際に説明を受けた内容の研究を行います。　ただし、同意を頂いた際に「今後新たに計画する研究に対する同意」について説明を受け、同意をしていただいた場合は、説明を受けた研究とは別の研究の目的に検体を使用させて頂くことがあります。その場合、原則として検体提供者から新たな同意をいただくよう努めますが、同意を頂く事が困難な場合、新たな研究が倫理委員会の承認を得ていること、新たに行う研究についての情報を提供すること、および同意撤回の機会を提供することなどを条件に、新たな研究に利用させて頂くことがあります。

研究参加への同意をいただいていない場合

また、非常に稀少な腫瘍など、新たに研究参加を募ることが難しいことがあります。このような場合であっても診療の向上を目的とするなど、研究の社会的重要性が医の倫理委員会において認められた場合、原則として検体提供者から同意をいただくよう努めますが、連絡がつかないなど同意を頂く事が困難な場合に限り、同意なく研究に利用させていただく事があります。この場合も研究への検体提供について拒否の自由が保障されております。ご自分の検体や情報が私たちの研究に使用されているかどうかは、主治医の先生もしくは各共同研究施設の研究責任者におたずね下さい。

倫理委員会の承認および倫理指針への対応について

当教室で行う研究は、京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院 医の倫理委員会において研究計画の審査を受け、適切であると承認されています。また「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」（平成２９年２月２８日　改正版公布　文部科学省・厚生労働省）及び「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」（平成２９年２月２８日　改正版公布　文部科学省・厚生労働省・通商産業省）にのっとり行います。

個人情報の取り扱いについて

医学の研究は患者さんから提供を頂いた検体を用いて行います。　当教室では個人を識別する手段として、研究対象者IDを用いるようにしています。検体を提供して頂いた医療機関において研究対象者IDを付与して、被験者の氏名、住所、診療IDなどの情報がわからないような状態にしてから検体試料や臨床情報を提供して頂きます。　この操作を匿名化といいます。　検体を提供して頂いた医療機関では、提供者の診療IDと研究対象者のIDの対応表を持っています。この対応表は厳重に管理され、個人情報が流出しないようにしています。

同意の撤回および提供の拒否の機会提供の保証について

いったん説明をうけて同意を頂いた場合でも、その後同意を撤回することが出来ます。また、「今後新たに計画する研究に対する同意」についての説明をうけ、いったん同意をいただいた場合でも、このページの研究情報をご覧になったのちに新たな研究への参加同意の部分のみを撤回することもできます。さらに、上記の「研究参加への同意をいただいていない場合」に該当する場合に提供を拒否することも出来ます。いずれの場合も、こうしたお申し出によって研究以外の日常診療において不利益を受けることはありません。
このような場合は、検体を提供した施設にご連絡下さい。匿名化をしているため、私どもの研究室でどの検体があなたのものかを識別することは出来ません。検体提供施設を通じて同意の撤回や提供拒否の連絡を頂いた場合、該当する検体や情報を使用しません。しかし、すでに研究がすすんで解析が終了している場合にはその対応をとることが出来ないことがありますのでご了承下さい。。

当教室で行う研究に関する情報の開示について

当教室でおこなう研究に関して情報開示を行っています。研究内容のお問い合わせについては、各情報公開文書に記載されている「お問い合わせ窓口」へご連絡下さい。