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がんゲノム医療

緩和ケアについて

進行・再発肺癌への取り組み-集学的治療とがんゲノム医療

慶應義塾大学病院では、呼吸器内科・放射線治療科と合同で毎週カンファレンスを開催し、各分野の専門家が協力して最善の治療法を検討しています。高齢の方や持病をお持ちの方にも、大学病院ならではの総合力を生かした診療を提供しています。

当院は2018年に厚生労働省より、全国のがん医療を牽引する高度な役割を担う医療機関「がんゲノム医療中核拠点病院」に、私立大学病院として初めて指定されました。これは、ゲノム医療を通じて患者さん一人ひとりに最適な治療を届ける体制と実績が認められたものです。 URL: http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000194382.pdf
がんは同じ種類でも、患者さんごとに異なる「遺伝子変化」を持っています。当院では、呼吸器外科の手術で得られた検体や血液を用いた遺伝子検査を行い、こうした違いを明らかにすることで、再発や進行肺がんに対して最も有効な治療を選択する「個別化医療(プレシジョン・メディシン)」を実践しています。

当院で施行可能な遺伝子検査

慶應義塾大学病院では、保険診療と自費診療の両面から幅広い遺伝子検査を実施しています。

  • がん遺伝子パネル検査(保険診療)
    OncoGuide NCCオンコパネル、FoundationOne® CDx などを用いて、100種類以上のがん関連遺伝子を包括的に解析し、治療薬や臨床試験の可能性を探索します。
  • 血中循環腫瘍DNA(ctDNA)検査(先進的自費診療)
    Guardant360®、Guardant Reveal® など、血液を用いて腫瘍由来DNAを検出する検査。手術後の再発リスク予測や治療効果判定に有用です。
  • その他の先端的検査
    RNA解析による融合遺伝子の検出や、免疫治療に関連するバイオマーカー(TMB、MSI など)の測定も行っています。

これらの検査を通じて、患者さんの状態や治療経過に合わせた、より的確で安心できる医療をご提案いたします。このように、外科治療とゲノム医療を組み合わせることで、治療後も長期にわたり安心して過ごせるよう、最先端の医療を患者さんに提供しています。

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