第116回東北整形災害外科学会の開催にあたって

土井田稔会長

謹啓

この度2019年6月21日(金)22日(土)に岩手県盛岡市におきまして、第116回東北整形災害外科学会を開催させて頂くことになりました。伝統ある本学会の会長を務めさせて頂くことを大変光栄に存じます。

本学会は、諸先輩のご尽力により、数多くの斬新な企画が盛り込まれ、現在の発展につながっております。今回も東北と新潟7県の整形外科医療を担っていく若手整形外科医が数多く参加し、積極的な議論を展開できるような企画を準備してまいります。

本学会のテーマを「創医工夫」とさせて頂きました。日本発の独創的な仕事を世界に発信された金沢大学の富田勝郎名誉教授と神戸大学の黒坂昌弘名誉教授に特別講演をお願いしております。さらに各施設で工夫されている独創的な診断や治療方法を行った症例を発表して頂く「Case Report Award」セッションを企画したいと思います。徳島大学の山下一太先生には、「医療従事者におけるX線被ばくに関する内容」、また、2019年にラグビーワールドカップが岩手県でも開催されることから全日本代表のチームドクターである順天堂大学の高澤祐治先生に、ラグビーを中心としたスポーツ外傷についてご講演して頂きます。教育研修講演は、ベストセラーになった「あなたのプレゼン誰も聞いていませんよ」の著書で有名な帝京大学の渡部欣忍教授にお願いしておりますので、スライド作成のポイントなどこれからの学会発表の参考にして頂きたいと思います。また、シンポジウムとしては、「人工関節周囲骨折治療の工夫」、「重度骨粗鬆症に対する脊椎固定術の工夫」として、各施設で創意工夫されている治療方法について指定演題をお願いしたいと考えております。また、本学会では、各整形外科専門領域で話題になっているテーマを主題に設定させて頂きましたので数多くの応募をお願いします。学生セッションや若手英語セッションなども従来通り企画させて頂き、若手整形外科医の育成につなげていきたいと考えています。

皆様の多数のご参加を心からお待ち致しております。

謹白
2018年11月 吉日

第116回 東北整形災害外科学会
会長 土井田 稔
岩手医科大学医学部整形外科学教室教授