研究

研究テーマ概要

研究概要

高齢者のメンタルヘルス向上に資する取り組み

国の基幹統計である国民生活基礎調査や人口動態統計のデータを解析することで、高齢者のメンタルヘルスに関連する生活習慣及び環境要因の実態解明を進めています。

翠川 晴彦,太刀川 弘和,新井 哲明,髙橋 秀人,田宮 菜奈子.国民生活基礎調査に基づいた高齢者の飲酒実態の把握.平成29年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会(第52回日本アルコール・アディクション医学会学術総会).2017.
翠川晴彦,太刀川弘和,渡邊多永子,田宮菜奈子.睡眠の諸問題に関連する指標における地域差の実態–国民生活基礎調査の結果より–. 第78回日本公衆衛生学会総会.2019.
Midorikawa H, Tachikawa H, Aiba M, Arai T, Tamiya N. Factors associated with high-risk drinking in older adults: Evidence from a national survey in Japan. Geriatrics & Gerontology International. 19(12):1260-1267. 2019.

災害中・災害後のこころのケア

東日本大震災を始めとする日本の自然災害が被災者の心理に与える影響について、主に住民調査を基に研究しています。常総市と連携し常総市水害後の市民のメンタルヘルスや、DPATとしての出動経験から支援者支援、COVID-19の影響や支援についても検討しています。

新型コロナウイルス感染症のメンタルヘルスへの影響について、全国ウェブ調査を実施しました。2020年9月30日で調査は終了しました。こちらのページで調査の最終報告を掲載しています。

新型コロナ全国調査

Takahashi S, Takagi Y, Fukuo Y, Arai T, Watari M, Tachikawa H. Acute Mental Health Needs Duration during Major Disasters: A Phenomenological Experience of Disaster Psychiatric Assistance Teams (DPATs) in Japan. International Journal of Environmental Research and Public Health 17(5). doi: 10.3390/ijerph17051530. 2020
相羽美幸・太刀川弘和・袖山紀子・髙橋晶. 東日本大震災後の被災者の精神的健康の推移―混合軌跡モデリングによる分析. 日本心理学会大会発表論文集82. 2018. doi: 10.4992/pacjpa.82.0_3PM-028
Midorikawa H, Aiba M, Lebowitz A, Taguchi T, Shiratori Y, et al. (2021) Confirming validity of The Fear of COVID-19 Scale in Japanese with a nationwide large-scale sample. PLOS ONE 16(2): e0246840. doi: 10.1371/journal.pone.0246840

自殺予防のゲートキーパー育成

自殺予防ゲートキーパー養成研修の効果測定のための心理尺度の開発や、効果的な研修方法を研究・開発しています。

Midorikawa H, Tachikawa H, Nemoto K, Morita N, Shiratori Y, Endo G, Taguchi T, Arai T. Mental health of gatekeepers may influence their own attitudes toward suicide: A questionnaire survey from a suicide-prevention gatekeeper training program. Asian Journal of Psychiatry. 47:101842. 2020.
Takahashi A, Tachikawa H, Morita N, Aiba M, Shiratori Y, Nemoto K, Arai T. Suicide prevention gatekeeper self-efficacy scale (GKSES): a psychometric investigation with a Japanese sample. The Journal of Crisis Intervention and Suicide Prevention (in press)
相羽美幸、太刀川弘和、Lebowitz A. 対人関係欲求尺度と身についた自殺潜在能力尺度の日本語版の作成. 心理学研究90(5), 473-483. 2019.
遠藤剛、太刀川弘和、相羽美幸、白鳥裕貴、森田展彰、朝田隆. 地域ネットワーク強化を意識した自殺対策研究「笠間を元気にするネットワーク作り」について 日本社会精神医学雑誌25(3), 221-230. 2016.

ひきこもりへのアウトリーチ

こころの医療センターと連携し、ひきこもり状態の市民へのアウトリーチや、市民を支援する保健師等の支援者について研究しています。

精神疾患と音声

うつ病や統合失調症などの精神疾患や衝動性などの症状と音声との関係を音響特徴量を用いた音声解析で研究しています。

Taguchi, T., Tachikawa, H., Nemoto, K., Suzuki, M., Nagano, T., Tachibana, R., Nishimura, M., Arai, T., 2018. Major depressive disorder discrimination using vocal acoustic features. The Journal of Affective Disorders. 225, 214-220. 2017.
和家尚希, 鈴木雅之, 長野徹, 立花隆輝, 西村雅史, 田口高也, 根本清貴, 太刀川弘和, 2015. 精神疾患診断補助に有効な発話課題と音声特徴に関する検討 (音声). 電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE Tech. Rep. 信学技報 114, 37-42. 2015.
田口高也, 根本清貴, 太刀川弘和, 長野徹, 立花隆輝, 西村雅史, 新井哲明, 朝田隆, 2014. OpenEARを用いた音声による心理的ストレス検出の試み. 精神医学 56, 1027-1034. 2014.

学生向け自殺予防プログラム

大学生向けの自殺予防教育の開発と効果検証を実施しています。

髙橋あすみ、太刀川弘和、石井映美、白鳥裕貴、杉江征、新井哲明. eラーニングによる自殺予防のためのメンタルヘルス・リテラシー教材の開発. CAMPUS HEALTH 56(2), 185-191. 2019.
髙橋あすみ、太刀川弘和、菅原大地、石井映美、白鳥裕貴、前野貴美、高屋敷明由美、杉江征、新井哲明. 大学生向け自殺予防教育プログラムCAMPUS―医学生に対する2つの演習の比較検討―. 第55回全国大学保健管理研究集会. 2017.

自殺対策

茨城県立こころの医療センターを主な活動フィールドとして自殺対策、自殺予防教育、フォローアップを行っています。

Daichi Sugawara, Yuki Shiratori, Noriko Yamada, Chie Yaguchi, Eiichi Senoo, Takafumi Hori, Hirokazu Tachikawa, The effect of character traits and coping style on suicide attempts in Japanese adults with mental disorders, Journal of Affective Disorders Reports, Volume 4, 2021

ハイリスク学生への支援

休学留年生への心理支援や、朝起きることができない学生へのアウトリーチ支援等を通して、メンタルヘルスに不調を抱える学生に関する研究を行っています。