ジョナサン・リヴィングストン
「骨と羽根だけだって平気だよ、かあさん。 ぼくは自分が空でやれる事はなにか、 やれない事はなにかってことを知りたいだけなんだ。 ただそれだけのことさ」
(リチャード・バック、 『かもめのジョナサン』、11頁)
一時間半ほどソファで爆睡。眠くて死にそう。いやはや。
BMOR読書会のまとめ、リプライなど。
そういえば、たしかに昨日の月はきれいだった。 みな多かれ少なかれ似たような感性を持っているようだ ……などと書くと怒られるか。
コンビニでヨーグルトを買って下宿に戻る。 もし地球に月がなかったら、 人間の精神にはどのような影響があっただろうか、 などと考えながら自転車を走らせていた。 (おそらく、一ヶ月という観念は生じなかったのではなかろうか)
明け方に寝て、お昼過ぎに起きる。 家賃を銀行に振り込む日なので、 急いでロック読書会の予習を済ませ、 風呂に入り、某銀行に行く。 ギリギリセーフ。
それから某古本屋でちょっと本を買い、 大学へ。
研究室にいくと、すでに某君や某さんが待ち構えている。 あ。ロック読書会は3時からだったのか。 何を勘違いしていたのか、 てっきり5時からだと思っていた。悪いことをした。
というわけでロック読書会。今日は第3巻第3章第14段落から第18段落まで。
読書会後、急いで文閲へ。 ついでに7冊ほど本を返却する。 まだ20冊以上本を借りてるはず。
ところで、閲覧室の出口のところに、 「読書拡大器、入荷しました」みたいなビラが貼ってあったけど、 なんなんだ、「読書拡大器」って?
いろいろ考えてみたが、やっぱり字が大きくみえるんだろうなあ。 まさか読書量を増やしてくれる機械じゃあないだろうなあ。 (そうだったらいいんだけど)
某師匠にお供して某ルネへ。 いろいろ本を買っていただく。いやはや。 その後、中央食堂で食事。 味噌煮込みうどんと大学イモ。
眠い。とても眠い。
ジャイアント馬場が死んだというニュースに研究室がどよめく。いやはや。
爆睡。13時間ぐらい寝たらしい。 まだ頭がぼうっとしている。 下宿は非常に寒いので、下宿で寝るとかえって風邪を引きそうだ。
某古本屋で某雑誌を買って大学へ。
ちょっとコピー。
ちなみに上の本は、 某君が某教育学部から借り出してきてくれていたもの。感謝。
風邪っぽい。超やばい。いやはやはや。
ようやく調子が上がってきた。寝過ぎるのも考えものだ。
某助教授に、次の抜き刷りをいただく。
ソファで一時間半ほど寝る。 体調ずっと良くなる。 やはり暖かい研究室で寝るのが一番か:-)
京大図書館にあるOEDや広辞苑のCD-ROMを、 ネットワークを通じて使えるようになっている。 (もちろん、大学内にあるコンピュータ以外からは使えないと思うが) いつのまにか便利な世の中になったもんだ。いやはや。
某所でキムチ鍋定食。『あずみ』1-2、5-6巻読む。 刺客として育てられた主人公あずみが、 自分のやっていることの正しさに疑問を持ち始め、 「どのように生きるべきか」を自問する倫理的なお話。名作。
定食屋さんに行こうと思って、下に降りたら、 自転車が倒れている。起こしてみると、 スタンドと後輪がねじれている。 どうもバイクか自動車かに轢かれたらしい。 これは自転車屋に行くしかなかろう。
……(むかむか)。……(むかむか)。 え〜、業務連絡、業務連絡。 え〜、下手人はすみやかに地獄に落ちるように。
うわさでは、今日はこれからめちゃくちゃ寒くなるらしい。 試問の前にいったん下宿に戻って風呂に入り、 髭を剃る必要があるのだが、 少し壊れた自転車で下宿まで辿りつけるか心配。 死なないように注意しよう。
水曜の朝5時、一日が始まる頃
彼女はそっと寝室の扉を閉じる
「もっと話し合いたかったけど」と書き置きを残して
彼女は一階へ降りて台所へ
手にはハンカチをにぎりしめ
静かに裏口の鍵を開ける
外に出る、彼女はもう自由だ彼女は (わたしたちは彼女のために生きてきたのに)
家を (彼女のために人生を犠牲にしてきたのに)
出ていく (金で買えるものは何でも与えてやったのに)
何年もの孤独な生活を後にして、 彼女は家を出ていく (さよなら、さよなら)父親がまだいびきをかいて寝ているとき、 母親は部屋着を羽織る
置いてある手紙を拾って
階段の上に独り立つ
彼女は崩れ落ちる
そして夫に大声で言う
「父さん、あの子が行ってしまったわ」
どうしてあの子はこんな自分勝手なことをするのだろう
どうしてわたしにこんな仕打ちを?彼女は (わたしたちは自分のことなんか考えなかった)
家を (自分のことなんかこれっぽっちも)
出ていく (わたしたちは生きるために必死になってやってきたのに)
何年もの孤独な生活を後にして、 彼女は家を出ていく (さよなら、さよなら)金曜日の朝9時、彼女はずっと遠くにいる
約束した待ち合わせの場所で待っている
もうすぐ自動車業の男が来るはずだ彼女は (いったいわたしたちのどこがいけなかったんだ?)
今 (わたしたちにはわからなかったんだ)
楽しんでいる (楽しみはお金で買うことができない)
それは何年もの間、ずっと手に入らなかったもの彼女は家を出ていく (さよなら、さよなら)
The Beatles, `She's Leaving Home'
倫理学入門読書会に参加している某君も、めでたく日記書きになったようである。 これはなかなか笑える。
しかし、みな、ほとんどHTMLについての知識なしに日記を書き始めるので、 リンクとかが無茶苦茶である。 もっとも、おれもはじめはそうだったけど。 (そして今だに必要最低限のことしか知らないが)
朝、いったん下宿に戻って、入浴。
それから某喫茶店でモーニング。 外は少し雪がちらついていた。
研究室に戻ってくると、 すでに試問が始まっている様子。 勉強勉強。
気合いを入れるために、 ストーンズの『メインストリートのならず者』から 10曲ほど選んでMDに落としてきた。 `Rocks Off'は元気を出すためには最適な曲。
いかん。眠い。いやはや。
今日の試問が終わったら熱で倒れるような気がする。
試問終わり。死んだ。詳細はまた後で。
吹雪の中、自転車屋へ。 スタンドと後輪は致命傷で、交換しないと直らないとのこと。 8500円。まさに踏んだり蹴ったり。 吹雪の中を歩いて戻ってくる。
……ち、ち、ちくしょっ。 やり場のない怒りとはこのことか。 無性に生物または無生物を破壊したくなる。
え〜、下手人は必ず地獄に落ちるように。
昨夜は雪。 某E研におられた方々と某居酒屋へ。 セクハラ論など。 某助教授や某師匠におごってもらう。感謝感謝。
それから、一部の人と 吉田神社の節分祭を見に行くことになる。 これまで通りがかったことはあったが、 まともに参加するのは大学に入ってから今回が初めて。 出店の数に驚く。
某師匠に鮎の塩焼をおごってもらう。感謝。
しばらく時間をつぶして、 午後11時から始まる巨大なたき火(適切な呼称を知らない)を見る。 かなり迫力のある見物である。人も多く集まっている。 外国人の比率が高い。
火が豪勢に燃えて一段落ついたところで大学へ。
研究室でしばらくうだうだした後、ソファで昏睡。 夜更けにいったん起きる。まだ風邪は引いてない様子。やれやれ。
ところで、おれの単位は大丈夫なんだろうか。 朝になったら事務に行ってみよう。
げ。真っ白。うひゃあ。雪景色。
横で院試の勉強をしている人々に構わず、 寝たおす。いやはや。
さらに雪。下宿に戻れるのだろうか。
某君と中央食堂で食事。
ついでに事務で単位について問い合わせる。 大丈夫の模様。いやはや。
昨日気づいたんだけど、 holiday (祝日)って、holy (聖なる)とday (日)からできてるのか。 知らなかった。いやはや。
昨日の夕方、 修理を頼んでおいた自転車を取りに行く。 自転車は見事に復活していたが、8500円取られて、 次の奨学金までの生活費がほぼ尽きる。 どうすればいいのか。
その後、某喫茶店によった後、下宿に戻って風呂。 ルースの進化論の論文を読む。
真夜中にまた大学へ。眠い。
昼まで寝てしまう。急いでBMOR読書会の予習。
2月7日の朝8時半から、 夕方5時まで京大本部構内全体が停電になるらしい。 土曜の夜は学校で寝ないようにしないと。
夕方、中央食堂で遅い昼ごはんを食べる。
BMOR読書会終わり。
なぜかお尻の筋肉が痛い。 昨夜雪ですべってこけないように慎重に自転車を走らせていたからだろうか。
ベンタム読書会終わり。 次はロック読書会。
某師匠に情報倫理のお仕事をもらう。 あまりの有り難さに感涙にむせぶのであった (I could only shed tears of gratitude)。
おれもそろそろ風邪を引きそう。 これだけ不摂生な生活をしているのに、 なぜおれだけまだ引いてないのだ?
某事情により、ロック読書会は延期に。いやはや。
夕方、某喫茶店に行くとすでに閉店していたので、 仕方なく某古本屋で今週号のチャンピオンを買って下宿に戻る。
と思ったら、 途中で昔塾講をしていたときの同僚の先生 (といってもおれよりずっと年上の方だが)にばったり会ったので、 近くの喫茶店に入ってしばらく歓談。 人事消息や倫理学の話などをする。 お金がないのでついごちそうになってしまう。感謝。
某先生と別れてから、下宿に戻り、風呂と洗濯。チャンピオン。 ビジネス英会話。
夜、ひまなのでちょっと大学へ。
明日は停電なので、一日中下宿にいる予定。金もないし。
キケロもようやく復活。
勉強せずに池上遼一・雁屋哲の『男組』(第9巻まで)を読んだり。 某師匠について某ラーメン屋へ行ったり。
書類書き。めんどう。
昨日は下宿でいろいろ。 『パーキー・パットの日々』読了。
一応、参考のために。 科研費の研究計画調書。 まだぜんぜん書けてないけど。いやはや。
げへがはがは。研究室のソファで数時間寝たら、 ついに風邪を引いた模様。げへがはがは。
しかし、まだ喉が少し痛いだけで、 うわさに聞いていた腹痛もないし、熱もないようだ(せきもしていない)。 これはインフルエンザではなくただの風邪なんだろうか。
大事を取りたいのは山々だが、忙しいので無理。 かくなる上は、がんばって直すべし:-)
科研費の書類書きが進まない。 体調も悪いし、いったん下宿に戻るか。
つい生協のオンラインなんとかで洋書を購入してしまう。金ないのに。
お昼に下宿に戻って風呂に入った後、1時間ほど寝てから大学へ。 ねむいねむいねむい。
ロック読書会。第3巻第3章第19-20段落、第4章第1-9段落。
587。 さて、何の数字でしょうか。 三択で答えてください。 制限時間は5秒です。
あっ。そこの人っ、だめですだめです、 銀行の預金残高で人の価値を測ってはいけませんっ。 やめてくださいっ。 そもそも紙幣なんてものはただの紙切れにすぎないのであって、 紙で人間の価値を測れるならだれも苦労しません。 それに、パウロという英国の偉い詩人も 「金じゃあ愛は買えないよ」 と言っておられます。
……。……。しくしくしくしく。
腹減った。
それにしてもやることありすぎ。 一つずつ片付けていかねば。
科研費のやつ、一応書いた。 明日午前中にワードで整形してプリントアウトすべし。
風邪ひどくなる。なるべく研究室に来ない方がいいな。
昨夜、風邪が悪化する。熱が出て苦しむ。
いつもなら薬を飲まずに直すところだが、 今日は科研費の書類を提出したり、 読書会に出たりしなければならないので、 仕方なく明け方に風邪薬を飲んだ。 そしたら、一気に熱が下がったのでびっくり。 風邪薬って効くんだなあ。
さきほど、無事科研費の申請書類を提出。 某喫茶店に行きそこねたので、 某所でジャンプを買ってくる。
ついに所持金が3ケタになってしまった。しくしく。
財布の中を漁ると、生協のプリペイドカードが出てくる。 見るとまだ700円ぐらい残っていたので、 わ〜いと喜び勇んで中央食堂へ。
しかし。 食べ物を選んでレジに並ぼうとしたら、 研究室に財布を忘れてきたことに気がついた。 あほかおれは。
すでにお盆にいろいろ取ってきてしまっていたので、 今さら研究室に戻って財布を取ってくるわけにもいかず、 泣く泣く一緒に来ていた某君にお金を借りた。
いやはやはや。
BMOR読書会終わり。
風邪薬が切れてきたのか、頭痛が戻ってきた。
読書会の後、また『男組』にはまる。 主人公が失明するという展開は予想外。
また風邪薬を飲む。 しかしあまりよくならない。 下宿に戻って寝こむべし。
『男組』、つい16巻まで読んでしまう。
明日は祝日なので、今日、銀行の残高が6ケタになっているはず。
はずだっ。
朝、某喫茶店でモーニング。プレイボーイ、マガジン。
それから某所で買物。研究室用にティーバッグを買ったり。
そくらっち「自転車のカゴによくビラが入ってるでしょ」
ポロっす「そうっすね」
そくらっち「いきなり話がそれるんだけど、 あれって自転車がやたらに多い京大構内だからこそ成立する宣伝方法だよね」
ポロっす「そうっすね」
そくらっち「だれがやり始めたんだろうね」
ポロっす「そうっすね」
そくらっち「ひょっとすると、 普通の人は自転車カゴにビラが入ってるっていう経験を したことがないかも知れないよね」
ポロっす「そうっすね」
そくらっち「他の大学でもやってるのかなあ」
ポロっす「どうっすかね」
そくらっち「ま、それはともかく。 あ、ところでまた話はそれるんだけど、 おれは自転車カゴにビラが入れられてても、 たいていそのままほっとくんだよね」
ポロっす「そうっすか」
そくらっち「そしたらどんどんたまるんだよね」
ポロっす「そうっすね」
そくらっち「それに、自分の自転車カゴに入ってるビラを おれの自転車カゴに入れたりするやつらもいるし」
ポロっす「あるっすね」
そくらっち「あれやめて欲しいよなあ。空き缶入れたりするのも。 あいつらは自転車カゴとゴミ箱の区別もつかないのかっ」
ポロっす「あほっすね」
そくらっち「ま、とにかくおれは捨てるのも面倒なんで、 たいていはそのままほっとくわけ。 そしたらそのうち酸性雨が降ってビラを全部溶かしてくれるの」
ポロっす「そうっすか」
そくらっち「ま、それはそれとして。 こないださ、しばらく前から入ってたビラをふと見るとさ、 なんと、『ビラ配りのバイト募集!』って書いてあるんだよね」
ポロっす「そうっすか」
そくらっち「これって何だか可笑しくない? 『ビラ配りのバイトを募集するビラ』っていうのは」
ポロっす「そうっすね」
そくらっち「もしおれがこのバイトをしようと思ってさ、 このビラ持ってバイト先に行くとするじゃない。 『ビラ配りのバイトを募集するビラを見てやってきました』とか言ってさ」
ポロっす「そうっすね」
そくらっち「あれ、君、人の話聞いてる?」
ポロっす「聞いてるっす」
そくらっち「そう。だったらいいけど。 それで、そのビラ配りのバイトに採用されて、 『ところでどんなビラを配るんですか』ってバイト先の人に訊くと、 『ビラ配りのバイトを募集するビラだ』とか言われたら、 きっとクラっとくるよね」
ポロっす「そうっすか」
そくらっち「だってさ、 『ビラ配りのバイト募集!』っていうビラを見てバイトに応募して、 そこで配らされるビラが『ビラ配りのバイト募集!』だったとしたら、 いったいこのバイト先の店長なり主人なりはどうやって金を儲けてんだろう、 って考えちゃうでしょ?」
ポロっす「そうっすね」
そくらっち「それにさ。話はちょっと変わるんだけど、 仮に君がおれの自転車カゴにこの『ビラ配りのバイト募集!』 っていうビラを入れるバイトをした人だったとするじゃない」
ポロっす「そうっすか」
そくらっち「そしたらさ、君はどんなビラ、 あるいは広告を見てそのバイトに応募したんだろう?」
ポロっす「そうっすね」
そくらっち「一つにはさ、さっき言ったみたいに、 君もおれの自転車カゴに入ってた『ビラ配りのバイト募集!』 っていうビラと同じビラを見て、 そのバイトに募集したのかもしれないよね」
ポロっす「そうっすね」
そくらっち「けど、もっとおそろしい可能性としては、 君の見たビラは、 『ビラ配りのバイトを募集するビラを配るバイト募集!』 っていうやつだったかもしれないでしょ」
ポロっす「そうっすね」
そくらっち「それで、さらにもしかすると、 君の自転車カゴにそのビラを入れた人は、 『ビラ配りのバイトを募集するビラを配るバイトを募集するビラを配るバイト募集!』 っていうビラを見てそのバイトに応募したのかもしれないわけでしょ」
ポロっす「そうっすね」
そくらっち「そうすると、これは非常に恐い話になるわけで。 数学の『n番目のaはn-1の二乗』とかなんとかいう無限に続く数列を思わせるよね」
ポロっす「そうっすね」
そくらっち「おれ、いつもはビラなんか読まないんだけどさ。 ビラってのもたまに読むとおもしろいもんだね」
ポロっす「そうっすね」
そくらっち「ねえ君、おれの話ほんとに聞いてる?」
ポロっす「聞いてるっす」