一応参考のために以下に記録を残しておきます。 実績報告書はこのページにあります。
総計500千円
総計500千円
総計500千円
ベンタムの倫理学=法哲学思想の検討と応用
[何を、どこまで明らかにしようとするかがわかるように焦点を絞り、 具体的に記入すること]
本研究は、J・ベンタムの倫理学=法哲学思想の理論的検討を行ない、その 成果を現代の実践問題に活かすことを目指すものである。本研究の第一の目標 は、英語圏でのベンタムに関する新たな研究を踏まえつつ、彼の倫理学=法哲 学思想の理論的検討を行なうことである。さらに、この理論的検討から得られ た知見に基づき、ベンタム流功利主義の立場から、応用倫理の分野に数えられ る情報倫理と死刑廃止論における諸問題について、道徳的側面と法的側面の双 方から分析を加え、一つの明確な立場を確立することを試みる。
[特別研究員採用申請書記載の研究計画を各年度ごとに、 研究経費(主要設備又は主要な経費)との関連も含めて記入すること (現有設備との関連も含む)。 また、各年度の申請経費中設備備品費及び旅費が90%を超える場合は、 研究計画の特殊性ないし特殊事情について記入すること]
第一年度は、ベンタムの功利主義思想、法実証主義思想を、 主に彼と同時代の思想家との比較を通じて検討する。 また、それと平行して、 現在倫理学研究室において進行中の情報倫理に関するプロジェクトに、 ベンタム流功利主義の立場から参加する。 そこで、英国道徳哲学関連の図書20冊、 情報倫理関連の図書20冊の購入を予定している。 また、英国へ資料収集するための旅費、 資料整理のための謝金、 および学会発表と論文作成のための諸経費を必要とする。
第二年度は、 ベンタムの同時代において主流であった自然法思想や道徳感覚説を、 彼の批判とつきあわせながら綿密に研究する。 また、死刑廃止論に関して、ベンタム流功利主義の立場からの検討を行なう。 そこで、 英国道徳哲学関連の図書30冊、 死刑廃止論および刑法関連の図書30冊の購入を予定している。 またその他に、国内で資料収集をするための旅費(関東方面に2回程度)、 資料整理のための謝金、 学会発表と論文作成のための諸経費などを必要とする。
(DC2者は未記入のこと)
第三年度は、主に英語圏における現代の倫理学=法哲学思想と、 ベンタムの功利主義および法実証主義をつきあわせて比較検討する。 そして年度末には、 ベンタムの功利主義および法実証主義に関する博士論文を作成する。 そこで、英国道徳哲学関連の図書20冊、 および現代の法哲学=倫理学関連の図書?冊の購入を予定している。 また、国内で資料収集をするための旅費(関東方面に2回程度)、 論文作成のための諸経費、 資料整理のための謝金などを必要とする。