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こだまの世界

---倫理学者のふしぎな日記---

99年8月下旬号

功利主義 (こうりしゅぎ utilitarianism)
個々人の利益や権利よりも社会全体の利益を優先させるという欠陥をもつ思想。 (08/20/99)

ドゥウォーキン (どぅうぉーきん Dworkin, Ronald)
カタカナ表記が難しい思想家の代表格。 (08/21/99)

(権利論用語集より)


8月下旬の主な話題


何か一言


08/21/99 (Saturday/samedi/Sonnabend)

夕方

不覚。死ぬほど寝てしまう。

朝起きたのだが、疲れていたのか、ふたたび夕方まで寝てしまう。 起きて急いで大学へ。

某先輩方が発表要旨のコメントをくれたので、 これからそれを元に推敲。最後までがんばろう。


自転車のタイヤがパンクした。 自転車を押して急いで自転車屋へ行ったが、 目の前で閉店。うぅ。 どうしよう。 自転車がないとほんとに羽をもがれてしまったような気になる。

それから性懲りもなく某所でキムチ鍋。 『加治隆介の議』10〜11巻。国連の話。 世の中にはいろいろ大変な問題があるんだなあなどと呑気に考える。


何か一言


08/22/99 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中

う。ぼーっとしてたらもうこんな時間。

某古本屋で買物。


昨夜は自転車がパンクしたままだったので、タクシーで下宿に戻った。 タクシーの運転手に、北向きのタクシーは全然ないんですね、 と言うと、20日に給料のシメがあるから、 21日はタクシーの運転手にとっての休日であることを教えられた。 ふむふむ。

下宿に戻ってシャワーを浴びてさっそく寝る。 朝、むりやり起きる。バスに乗って大学へ。


お昼前

ファインバーグの'In Defence of Moral Rights/Their Bare Existence' を読み直す。ちょっと理解が進んだ気がするが、何を書くべきか迷う。


夕方、 某所に行きキムチ鍋を食べる。 『加治隆介の議』12〜13巻まで。 加治先生、衆議院議員辞任。

ささ、勉強勉強。


真夜中

夜、某教授室に行き、 久しぶりに某教授を拝見する。 明日の朝に発表要旨を見てもらえることになった。 ので、明日の朝までにがんばって仕上げをせねば。

ついでに本を一冊借りてくる。


何か一言


08/23/99 (Monday/jeudi/Montag)

真夜中

真夜中、お腹が減ったので再び某所でキムチ鍋。 うっぷ。もうキムチ鍋は食べれません:-) 『加治隆介の議』14〜16巻まで。 韓国に視察に行ったあと、衆議院議員に返り咲き、 防衛庁長官として活躍するとこまで。

あ〜。勉強勉強。


「…[フランス人権宣言のような、フランス] 国民議会にとって一般的な指針となるような 一般的諸原理は最初から作成されるべきではない。 まず各法分野の個々の具体的法律を制定し、 そこから要略(abridgment)の形で抽出されるべきである。 一般的諸原理はこのような帰納的方法によって定式化されるべきである。 しかし人権宣言の場合には、時間、知識が不足し、 才能、忍耐等が欠けていたためにそのような作業がなされず、 個々の具体的法律についての大雑把な推測にもとづいて人権宣言が 起草された。」 (深田三徳、『法実証主義と功利主義』、木鐸社、1984年、63頁)

う〜む。これはまったくもって、おれが書いてる発表要旨のことだ:-)


早朝

ギリギリまで推敲して、 発表要旨を某教授にメイル。 どうしてギリギリになると突然やる気になるんだろうか。 もっと計画的になるべきだと思う。いや、ほんと。


お昼

朝起きたらすでに某教授からのメイルが来ていたので、 それを元に手直し。少し泣く。

それから自転車屋さんへ自転車を押して行き、 その足でてくてくと某喫茶店へ。モーニングを食べ、 ジャンプを読む。呑気だ。

研究室に戻ってきてテキストの整形をしながらさらに手直し。 もうこんなもんっす。

自転車を取りに行く。前後輪のタイヤ交換で7500円。 ついでに中央購買部でフロッピーディスクなどを購入。

袖なしシャツは涼しくていいのだが、 しばらくシャワーを浴びないとワキのにおいが困る。 人に近づかないようにくれぐれも注意しよう。


お昼過ぎ

「発表要旨」と書こうとすると、 どうしても「発表要」となる。 手書きってむずかしい…。


お昼過ぎ、少し某所で時間をつぶし、 そのあとさらに某喫茶店でピラフセットを食べて時間をつぶしたあと、 昼下がりに某用事で某大学へ行く。

久しぶりに某先輩に会い、しばらく話す。 某大学の第二研究室というところは、 哲学書がたくさんそろっていて非常に良い環境のようだ。 そのうち読書会などに誘ってくれるといいのだが:-)

それから近くの某洋書屋にも寄ってくる。 以前(6月末くらい?)に頼んだベンタム全集は、 10月まで来ないとのこと。 どうなってんだ? 火星から運ぶわけじゃあるまいし。

そのあと、下宿に戻ってシャワーを浴びてから少し寝る。 某先輩からの電話でまもなく起こされる。 ちょっとギターを弾いたあと、大学に行き、 日記の整理をする。

いや、ほんとほんと。ちゃんと思考しなきゃ。


今日やったこと


何か一言


08/24/99 (Tuesday/mardi/Dienstag)

不覚にもお昼過ぎに起きる。

久しぶりにBMOR読書会。マンデヴィル。


真夜中

夕方、倫理学史読書会をしようと思ったら、 某教授から電話があり、みなで一緒にごはんを食べようとのこと。 というわけで某居酒屋での食事に参加したあと、 某君と二人で読書会。

読書会は予習が足りてなかったので、あまりはかどらず。 今日寝すぎたのが悪かった。反省反省。

今日ルネで買った本。

昨日某本屋で買った本。

勉強勉強。


今日やったこと


何か一言


08/25/99 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

夕方

昨夜は、下宿に戻って『キートンの蒸気船』を観る。 時間がなかったので途中から早送りにする。 無声映画だからちょっとくらい速くなってもあまり変わるところはない。 いわゆるドタバタ喜劇なので、それほどおもしろいわけではないが、 なるほど台風のシーンは一見に値する。B-

ビデオを返しに行ってから少し本を読んでねる。 昨夜はかなり涼しく、秋の到来を感じさせた。

昼下がりまで寝てしまう。少し体調が悪いようだ。 シャワーを浴び、洗濯物を干してから某喫茶店へ。 ミックスサンドのセット。サンデー。プレイボーイ。

今日もいい天気だが、少し涼しい。 ようやく夏が終わってくれるようだ。


BMOR読書会のまとめをやる。 ついでに、 哲学・倫理学用語集のマンデヴィルの項を書き足す。

さて、ベンタムにおける徳と幸福について考えねば。


今日やったこと


何か一言


08/26/99 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

昼下がり

昨夜は某所で買ったマガジンを読んでからさっさと寝る。涼しくてよい。

お昼過ぎに起きて大学へ。中央購買部で文房具を購入してから某研究室へ。


夕方

徳についてのベンタムの記述を読む。

社会にとって役に立つ行為(習慣、性格)のすべてが有徳とは限りません。 ある行為が有徳であるためには、なんらかの努力が必要とされます。 さらに、自己利益を犠牲にすることも必要とされるようです。 しかし、徳が身につくにつれて、自己犠牲による苦痛は減少していきます。

ところで、今日の日本では、人を誉めるときに、 「あいつ、有徳なやつやなあ」などとは言わない。 いや、少なくともおれは聞いたことがない。そもそも、 こんな言葉づかいが未だかつて存在したのだろうか。

では、なんというのか。 「あいつ、良いやつやなあ」だろうか。 あるいは、「あいつ、人間ができてるなあ」だろうか。 はたしてこれらが上で言われた有徳の説明と同じかどうか、 よく考えてみる必要がありそうだ。


何か一言


08/27/99 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中

夕方から真夜中まで某助教授の送別会 (某先輩の就職祝い、某米国人の送別会も兼ねていたらしい)。 二次会まで参加。

そのあと某所でモーニングを購入。


お昼過ぎ

昨夜は、モーニングを読んだあと、下宿に戻った。 途中、ビデオ屋に寄って、 『ストレンジ・デイズ』という少々古い映画を借りた。

下宿でそうめんを食べ、ストア哲学をちょっと勉強してから就寝。 お昼前に起き、某喫茶店へ。チャンピオン。


ストア派の創始者のゼノン、元は商人なり。 ある時、本屋でクセノフォンの『ソクラテスの思い出(回想録)』 を立ち読みし、いたく感動す。 本屋の主人に、 「どこに行けばこういう人に会えるのか」 と尋ねしところ、 本屋の主人、道行く人を指差して曰く、 「あの人について行けばよい」。 その人こそ誰あらん、 キュニコス派のクラテースなりけり。

伝説によれば、ゼノンは自らの首を締めて死ににけり。


夕方

マルクス・アウレリウスって人間ができてるよなあ。

腋臭(わきが)のある人間に君は腹を立てるのか。 息のくさい人間に腹を立てるのか。 その人間がどうしたらいいというのだ。 彼はそういう口を持っているのだ、 またそういう腋を持っているのだ。 そういうものからそういうものが発散するのは止むをえないことではないか。

曰く「しかしその人間は理性を持っている。 だからどういう点で自分が人の気にさわるか少し考えればわかる筈だ。」

それは結構。ところで君も理性を持っているね。 そんなら君の理性的な態度によって相手の理性的な態度を喚起したらいいだろう。 よくわけをわからせてやり、 忠告してやりなさい。 もし相手が耳を傾けるなら君はその人を癒してやれるだろう、 怒る必要なんか少しもないさ。

(マルクス・アウレリウス、『自省録』、神谷美恵子訳、岩波文庫、 1956年、75頁)


買い物しようとパン屋まで出かけたら、 サイフを忘れて、愉快な…ゆ、愉快なわけがないっ。 ふふふ不愉快だっ。 なるほど、はた目には愉快かも知れないが、 きっとサザエさんだって自分に対して猛烈に腹が立ったはずだ。 胸をかきむしり髪をひきちぎって路上でわめいたに違いない。

しかし、なぜ自分自身がこういうことをするとすごく腹が立つんだろうか。 たぶん、 一緒に買物に行った友達がサイフを忘れたために 二人とも買い物ができないときよりも腹が立つんじゃないだろうか。 他人は許せても自分は許せないのはなぜだ? 「自分はバカなことをしないはずだ」 というプライドの高さのゆえなのか。

などと考えつつ大学とパン屋を二往復してから再び研究室へ。


倫理学史読書会。 ストア主義について学ぶ。

それから某くんと二人で百万遍の某定食屋へ。 この店、新装開店後、夜はお寿司しか出さないと言っていたが、 また定食をやりだしたようだ。 店内がガラガラだったから、 きっと寿司だけじゃだめだと判断したのだろう。


今日やったこと


何か一言


08/28/99 (Saturday/samedi/Sonnabend)

夜明け

某ソファで少し寝るつもりが、夜明けまで寝てしまう。 目覚めると、窓の外には紫だちたる雲が。

さて、勉強勉強。


お昼前

午前中は勉強するつもりだったが、 再度『はじめの一歩』の罠にはまってしまい、 結局ほとんど何もせず。

某喫茶店でモーニング。 エピクロス派について若干勉強。

「エピクロス先生、あなたの説によると、 死を恐れるのはばかげてるそうですね」

「うむ、こだまくんよ、たしかにそれはわたしの説だ」

「岩波文庫から出ているあなたの書物を読むと、 その理由は、『死は、生きているものにも、すでに死んだものにも、 かかわりがない。なぜなら、生きているもののところには、 死は現に存しないのであり、他方、死んだものはもはや存しないからである』 (出隆・岩崎允胤訳、『エピクロス--教説と手紙』、岩崎文庫、1997年、67-8頁) だそうですね。 つまり、われわれは自分が死んだときにはすでに一切の感覚をもたないのだから、 死によって苦痛を味わうことはないからだ、と」

「うむ。まさにその通りだ。 だからこそ、ありもしないこと(死後の苦痛)で心を悩ませるのはおろかだと、 わたしは言ったのだよ」

「しかしですね、エピクロス先生、ぼくが死を恐れるとすれば、 それはおそらく死後の苦痛を恐れるからではなく、 死ぬ前の苦しみを恐れるからなんですよ。 たとえば、 それはそれは激しい苦痛を伴なう病気に苦しめられた後に死ぬとか、 包丁でブスブス刺されてから一時間後に死ぬとか。 死んでからあとはどうなるのかわかりませんが、 恐らく死ぬときには大きな苦痛を感じると思うのです」

「うむ、まあその限りでは死は恐ろしいものと言ってもよさそうだね」

「あれ、認めてしまうんですか?」

「うむ。そもそもわたしがなくそうとしているのは、 不合理な考えに基づく恐れだからね。 神は怒りっぽいとか復讐心に満ちているとか、 死後の苦しみだとか。 しかるに君の言う苦痛はおそらく生じうる苦痛であろう。 しかし、あまりに想像をたくましくして、 死ぬときの苦痛を恐れてばかりいる必要はないと思うが、どうだろうか」

「先生のおっしゃる通りです。それではそのようなことは忘れて、 これから勉強に没頭したいと思います」

「うむ、よろしい。どれ、わたしは少しそこのソファで昼寝でもするかな。 一時間半ほど経ったら起こしてくれたまえ」


勉強すると言いつつ、眠いので下宿に戻って寝てしまう。 戻る途中、某スーパーや某ディスカウントストアによって買いもの。 自転車の空気入れを購入。

下宿でそうめんを食べてから夕方まで仮眠。 起きてからちょっとギターを弾いてみる。 ついでに、Bob Dylanの'The Times They Are A-Chagin''を少しコピーしてみる (え、古い? いや、バッハと比べれば最新っす)。 そういえば、 ボブ・ディランのフォークソングって高校生のときにも耳コピしようとしたんだけど、 ギターの低音の方がよく動くからけっこう初心者には手強いんだよね。 いや、今でもよくわかんないんだけど:-)

Come gather around, people, wherever you roam (G-Em-C-G)
集まるんだ、みんな、どこにいようと関係なく

And admit that the water around you has grown (G-Em-C-D)
そしてまわりの水が高くなってきたことを認めるんだ

And accept it that soon you'll be drenched to the bone (G-Em-C-G)
まもなく全身ビショぬれになることを受けいれるんだ

If your time to you is worth savin' (G-C-D-D)
もし自分の時間が大切だと思うのなら

Then you'd better start swimmin' or you'll sink like a stone (D-C-G-D)
さっさと泳ぎだした方がいい、石のように沈みたくはないだろ

For the times they are a-changin'. (G-G-D-G)
そう、時代は変わっていってるんだ

う〜ん、コード進行はこんな感じだと思うんだけど。

それから軽音のコマとりをして、某所で夕食。キムチ鍋。 『加治隆介の議』17〜18巻まで。 テロリストによる日本のプルトニウム輸送船のシージャック。 残念ながらこの店にはまだ19巻はおいてないようだ。

そのあと某古本屋とコンビニで少し買いものしてから、 某研究室へ。


何か一言


08/29/99 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中

う。日付がどんどん変わっていく。弱った。8月が終わってしまう。 葉月さん、まだ行かないで。もう少しここにいて。お願いだから。 今あなたに行かれたらあたしどうしていいのかわからないの。 あたし長月さんはきらいなの。 発表があるの。授業も始まるの。まだ心の準備ができてないの。 だからお願い、もう少しだけここにいて。

…あ、ごめんごめん、つい調子に乗ってしまいました。


夜中に下宿に戻り、早朝までビデオを観る。 ジェイムズ・キャメロン脚本の『ストレンジ・デイズ』。

内容: 2000年を目の前に控えてお祭りさわぎのロスで、 カリスマ的黒人ロックシンガーが何者かによって射殺される。 この殺人事件を目撃した女性が残した《経験記録ディスク》を手に入れた 主人公ネロのまわりに不穏な動きがっ!

感想: なんともサイバーパンクな作品。 ストーリーはそこそこだが、 映像がおもしろい。 ヴァーチャルリアリティを経験できるディスクというガジェット(小道具) もサイバーパンクっぽくてよい。 2000年になる前に観るならB。 『ブレードランナー』が好きな人は観てみるべし。

それから夕方まで寝てしまう。不覚。

う〜む、勉強せねば。


某所でお好み焼き。 『サラリーマン金太郎』1巻〜2巻。 本宮ひろしはあいかわらず破天荒でおもしろい。

ちょっとゲーセンなどに寄ってからふたたび研究室へ。


今日やったこと


何か一言


08/30/99 (Monday/lundi/Montag)

真夜中

勉強中。う〜む。半日寝たはずなのにまだ眠いのはなぜだ? やはりソファベッドをベッドにせずに寝るからだろうか。


夕方

昨夜は、夜中に下宿に戻り、 少し読書などをしてまもなく寝る。

久しぶりにソファをベッドに変形させて寝る。 ううむ、 ソファベッドって、ソファとしても寝れるし、 ベッドにしても寝れるからとても便利だな。 (え、その感想はどこかおかしいって?)

朝、ゴミ出しのために起きる。 しかし、玄関を出たときには、 すでに清掃車は行ってしまっており、 下宿の近所にはゴミ袋一つなかった。 ショックでお昼過ぎまで寝こむ。

それから急いで大学へ。BMOR読書会の予習を済ませ、 読書会をする。 今回からウォラストン

読書会のあと、某喫茶店に行き、おそ目の昼ごはん。 ピラフセット。ジャンプ。 げ、『武士沢レシーブ』が終わってしまった。 残念。


BMORの復習終わり。


某定食屋で食事。ビッグコミックスピリッツ。 近くのスーパーで食糧を買って研究室へ。

ところで、 さっきごはんを食べてるときに咳こみながら考えたのだが、 どうして食道と気管の入口はつながっているのだろうか

食道と気管の入口が完全に分れていれば、 ごはんを食べてるときに咳こむこともないし、 老人がモチを食べて窒息死することもない。 鼻で風船をふくらませながらベラベラしゃべることも可能である。 これはたいへん魅力的ではないか。

(魚はエラ呼吸だから、消化器系と呼吸器系が分かれているはず。 いつも口を開けて水を飲んでいられるなんてとてもうらやましい)

それなのになぜ入口が一つなのか。 ひょっとして、はるか昔は鼻と口は完全に別々の管になっていたのだろうか。 もしそうだとすると、 生きていく上で何らかの利点があるから一つにつながったのだと考えられるが、 いったい食道と気管がつながることによって生じる利点とはなんなんだろうか。

あ、老人がモチをのどにつまらせてさっさと死んでくれることか? いや、そんなわけはないだろう。 はるか昔は老人は今より貴重だっただろうし:-)

経済性から言えば、食道はあまり使われないわけだから、 幹線道路を一本にした方がよいとは言える。

あ、さきほど 「鼻で風船をふくらませながらベラベラしゃべることも可能である」 などと書いたが、よく考えたら、 肺からの空気を使わずにしゃべることはできないのではないだろうか。 とすると、 鼻で風船をふくらませながら口ではチューインガムをふくらませるなんてことも できそうにない。

あ、気管が鼻にしか通じてない場合は、鼻がつまったら死ぬ、 という弱点もあるな。

う〜む、結局のところよくわからん。 なぜ気管と食道は一緒の入口を持つことになったのだろうか。 知ってる人は教えてください。


今日やったこと


何か一言


08/31/99 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

199*年8月31日。 「さとしっ、夏休みの宿題は!?」 「え、もう大学院生だからそんなのないよう」 「ほんとに? よく調べてみた!?」 「え〜と。……あ、某教授のがあった! や、やばいっ。 あれ大変なんだった」(実話)

ま、それは今しばらく忘れて、ベンタムの勉強。 何を書けばいいのか。うう。助けて。

ちょっと逃避ついでに某古本屋に行ってくる。収穫なし。 外は蒸し暑い。


さっきの食道の話について追記。 進化論的には元々一つだったものが二つになったとのご指摘をいただく。 そういえば生物の授業でそんな話を聞いたこともあったっけ。

すると今後は二本の完全に別々の管になるべく進化していくのだろうか。 いや、これも指摘されたとおり、 肺と口が管で結ばれているからこそ言葉がしゃべれるのだから、 そういうことはないのかもしれない。

消化器と呼吸器がつながっていることは「もともとは一つだったんだよ」 という説明でなんとなく納得できたが、 なぜ鼻と口の二つの穴(いや、三つか)があるのかはまだ謎。 そもそもどっちが先にできたんだろうか。 やっぱ最初は味覚とか嗅覚とかは存在しないで、 ただの穴だったんじゃなかろうか。 いや、よくわかんないんだけど。

そもそもこういうことを知りたいときは何を読むべきなんだろう。 やはり百科事典か。 こういうことを本に頼らず自分で調べるようになれば、 おれもアリストテレスになれるんだが。

ところで、「消化器と呼吸器がつながっている」のも不思議だが、 よく考えたら、 生殖器と排泄器(排出器)が出口でつながってるのも同じくらい謎だよな。 う〜む。人体の神秘。(あ、これは男だけだっけか)

「出口をなるべく減らす法則」というのがあるのかな? しかし、それなら鼻なんか要らなかったはずでは。


ひまだから、更新されていそうな日記を30分おきぐらいに見てまわっている。 おらおら、お前らもっと頻繁に更新しろ〜:-)


夕方

下宿に戻って明け方に就寝。暑い。寝苦しかったせいか、 英語をしゃべってる夢とか歌を作る夢とか見る (どんな歌だったか忘れた。残念)。

お昼過ぎに起きてシャワーを浴び、某喫茶店へ。 プレイボーイ。 最近はフリーPCとか言ってコンピュータを無料で配布してたりするのか。

大学に来てすぐに某法学部図書室へ。 Utilitasの1998年第3号と1999年第1号を借りる。 中央購買部によってコピー紙も購入。

さ、勉強勉強。


Utilitasを定期購読すべく、メイルを送ってみた。 例によって適当な文章書いて送っちゃったけど、大丈夫かな。


早速Utilitasの編集部の人から返事が来る。 明日手続きを済ませよう。 ちなみに年間講読料は個人で39ポンド。 1ポンドは454グラムだから約18キロ。 …いや、違った。 1ポンドは約200円だそうだから、 約8000円。

某教授のところで本があふれているというので、 本の移動を手伝う。ついでに近著を一冊いただく。

さらに、応用倫理学のサーヴェイ論文集を出すというので、 世話役を買ってでた。 来年3月ごろに出せるようにいろいろ暗躍するつもり。


学部生のときにバイトしていた某塾の元塾長のメイルアドレスがわかったので、 メイルしてみた。何年ぶりだろうか。 さっそく返事がきた。元気そうでなにより。


今日やったこと


何か一言

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KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Sat Sep 11 16:20:14 JST 1999