7月中旬号 / 8月上旬号 / 最新号

こだまの世界

2002年7月下旬号

「話し合いだけでは国を変えることはできません。 人々の心と頭を、考え方と行動を変える必要があるのです。 わたしたちはみなアフガン人であり、みな同じ権利を持つのです」

---Sima Samar

「男性は単に女性が独立するのを恐れているだけなのです。 彼らは女性を管理しないと、自分が男であると感じられないのです」

---A Saudi woman


主な話題


21/Jul/2002 (Sunday/dimanche/Sonntag)

早朝

早起きする。このフラットはコモン・ルームにしかクーラーがないのだが、 夜はそれをガンガンにかけっぱなしにするので、 部屋のドアをすこし開けておくと寒いくらいになる。 風邪を引かないように気をつけよう。

性教育の勉強。シャワーを浴びたら新聞を読むべし。

あ、昨日は死ぬほど暑かったが、梅雨明けだったのか。

新聞を読んだり。

お昼前

ちょっとウトウトする。

真夜中

今日も暑かった。

お昼から東大駒場の近くでマンドリンの演奏会を聞く。うまい。

そのあと、渋谷から東急東横線で横浜に行き、 さらに京急に乗って金沢八景へ。 そこからモノレールに乗って八景島に行き、 夕暮れの海を眺める。たくさんのクラゲが打ち上げられていた。 シーパラダイスや水族館にも行ってみたかったが、 時間がなかったので今回はパス。

それから京急で蒲田に戻ってきて、駅のそばの某有名中華料理屋で夕食。 うまい。B+。

帰りは京急蒲田駅からJRの蒲田駅に向かって歩いてきたが、 こっちは結構物騒な感じだ。せいぜい気をつけよう。

さて、週末はだいぶ遊んでしまったので、 明日からは禁欲の原理に従って(苦痛が多いほど行為は正しくなる) 勉強することにしよう。

机に向かっている時間…2.75hr
今日の勉強時間…0.75hr
マルクス係数…2.6


22/Jul/2002 (Monday/lundi/Montag)

よく寝た。今日はまず駅前に買い出しに行って、洗濯をしなければ。

朝2

蒲田駅前の喫茶店にて。モーニング(朝食のこと)。 こう暑いとどうしても喫茶店に入ってしまう。 しかし、なるべく自炊して無駄遣いを減らすようにしよう。

今日すること。

お昼前

新聞を読みながら英語の勉強。 モンサントの戦略について調べること。

この駅前の喫茶店は、音楽もいいし、二階はゆっくりできるようだし、 勉強するにはなかなか快適。欠点といえば、無線LANが入ってないことくらい。 あと二、三年もすれば、すべての喫茶店に無線LANが入り、 ノートパソコンのバッテリーは一日中もつようになるのだろうか。

昼下がり

駅前の某銀行で通帳の繰越をし(今はATMでできるのか。知らなかった)、 家賃を振り込んだあと、 郵便局でかもめ〜るを10枚購入。 それからパンを買ったり、チーズを買ったり、 そうめんを買ったり、箸などを買ったり、ティッシュを買ったり、 水を買ったり。 イギリスにいたときのようにパンとチーズとトマトで生活しようと思ったが、 チーズは高いので割に合わない。 やはりそうめんか。

重い荷物を抱えて下宿に戻ってくる。 大量に汗をかいたのでシャワーを浴びてから、屋上の洗濯機を使って洗濯。 水圧が低いらしく、水がなかなかたまらないので1時間ぐらいかかるらしい。

昼下がり2

高校の倫理の参考書がおもしろいので勉強のために読んでいる。

現代ほど人間の性がおとしめられている時代はない。 イギリスの作家D. H. ロレンスが指摘しているように、 愛と性は人間の存在をトータルに包みこむようなものであった。 彼は、当時のイギリスの、性をタブー視する風潮にあえて挑戦したのであるが、 現代日本では性は食欲と同じレベルで語られている。

『チャート式シリーズ 新倫理』、数研出版、平成7年、19頁

夕方、横浜国大に行き、某先生と某さんにお会いする。 夜は横浜駅のそばでインド料理をご一緒する。

それから帰宅。ちょっと勉強しよう。

真夜中

某先生にもらったスミスについての論文を読んでいたら、 なんだか思想史の勉強をしたくなってきた。 シュニーウィンドでも持ってくるべきだった。

逃避
苦しい場面に遭遇したときに、気持ちや身体が逃げ出してしまうこと (忘却への逃避・内面生活への逃避・空想への逃避・病気への逃避など)

『チャート式シリーズ 新倫理』、数研出版、平成7年、23頁

机に向かっている時間…2.75hr
今日の勉強時間…2.75r
マルクス係数…34.4


23/Jul/2002 (Tuesday/mardi/Dienstag)

起きた。もう少し早く起きないとダメ。

性教育について (某ニューズレター用)。 先行研究をよく調べる必要あり。 何か情報があれば教えてください。

朝2

朝食。パン、チーズ、トマト、バナナ。

台所はゴキブリだらけ。気分が悪くなるほど繁殖している。 なんとかする必要あり。

お昼前

後期の授業に備えて、倫理学史の勉強を始める。どういう授業をすべきか。

昼下がり

シャワーを浴びてから外出。昨日も来た某喫茶店で昼食。

あ、しかし、この喫茶店の二階は禁煙席と喫煙席が近いのでダメだ。 スタバを探すか。

昼下がり2

タバコのにおいが減ったので(あるいは慣れただけか)、 まだ喫茶店で新聞を読んでいる。

メモ: ベンタムは寛容の一つの根拠になる多様性の価値について何か言っているか、 調べること。

真夜中

夕方、大井町で某氏にお会いする。 それから蒲田に行き、ひさしぶりにボーリングをする。 某氏がとても上手なので、思わず舌をぐるぐる巻いてしまった。 修業修業。

それから一昨日も行った中華料理屋で夕食を食べる。 帰りに本屋で東京の地図を買う。 地名がわからないと恥ずかしいので、ちゃんと覚えよう。 東京AtoZというのは売ってないのかな。

机に向かっている時間…3.5hr
今日の勉強時間…3.5hr
マルクス係数…43.8


24/Jul/2002 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

起きる。

昨日からフラットのネットが使えない(ついでに、ADSLじゃなくて、 光ファイバーだった。しかし、スピードはそれほど速くないようだ)。 イーサケーブルを抜いたり差したりしていたので、おかしくなったのだろうか。 そんなことはないと思うのだが。しかしまずい。

シャワー。

お昼前

朝食。昨日と同じ。

ネットは、5階のコンピュータでも接続できないようなので、 どうもオレのせいではないようだ。NTTの方の不具合だろうか。 とりあえず大家さんに連絡を入れておく。

お昼前2

ダールの本を読みはじめたが、ネットのことが気になり、 もう一度階下に行っていろいろいじっていると、 なぜかつながった。う〜ん。大家さんに再度電話して、 修理の人を頼まないようにと伝える。

昼下がり

しばらくニューズレター用の新聞記事をネットで調べる。

昼下がり2

ここはNTTBフレッツ(100Mbps)のようだが、速度を計ってみると1Mしか出ていない。 どうなってるんだろうか。

昼下がり3

日記の整理

夕方

ツナそうめんを食べたあと、しばらくウトウトする。

夕方2

駅前のドトールコーヒーに来て、新聞。ここもタバコがひどい。 スタバはないのか。

まだドトール。 カフェオレをおかわりして、新聞を読む。やっぱりタバコがかなわん。

夜2

シャンプーとシェーヴィングフォームを買う。

古本屋でちょっと本を購入。店主に聞くと、東口の方に紀伊国屋があるらしい。 明日でも行ってみよう。

夕食はマクド(マック)で。トラッシュフード。ポテトがつめたい。 関西人に対する陰謀だ。

真夜中

雨が降りはじめる中、帰宅。

チェック: 国連開発計画(UNDP)の2002年のレポート ("Deepening Democracy in a Fragmented World" 「分裂する世界における民主主義の深化」)
cf. U.N. warns democracy under threat

CNNの上の記事によると、 レポートはテロリズムと政体の関係について論じており、 民主主義がもっとも安定した政府であると結論しているようだ。 しかし、テロ対策の法が民主主義に不可欠である言論の自由を 抑圧する可能性について警告を発している。 また、140ほどの国を民主主義国家としているが、 「まとも」な民主制、すなわちきちんとした選挙を行ない、 権力に対するチェック機能が働いている民主制は、 そのうちの半分の国でしか機能していないとしている。 あと、 もっとも生活の質が高い国はノルウェー、スウェーデン、カナダ、ベルギー、 オーストラリアとのこと。

机に向かっている時間…7.5hr
今日の勉強時間…4.25hr
マルクス係数…30.1


25/Jul/2002 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中 (午前)

まじめにダールを読んで民主主義の勉強。 民主主義を功利主義によって基礎づけることが もっともうまく行くことを示せるといいんだけど。

起きた。

お昼前

朝食。昨日と同じ。三日前に買ったパンがかたい。バナナも早く食べないと。

昨日の国連のペーパーのoverviewの部分を読む。 民主主義について一家言持てるように勉強すること。

お昼すぎ

デモクラシーの勉強。今ひとつ集中できず。 ダールの本、ちょっとだーるい。

雨がようやく止んだようす。

昼下がり

シャワーを浴びてから外出。 雨上がりで涼しいかと思ったら、まったくそうではなかった。

しばらく駅前を徘徊し、紀伊国屋を発見する。 お昼は駅前のファーストキッチンで。チーズ味のポテトを注文すると、 ものすごく臭くて困った。そのポテトも今は胃の中に収まっている。

夕方

某ファーストキッチンも煙害がひどいので、 食事をしたらすぐに出る。 駅ビルの本屋にも行ってみる。こちらの方が大きい。 売れてるのかどうか知らないが、岩波文庫や新書もかなりある。 夜10時までやってるようだし、これは便利だ。

それから駅前の喫茶店に。今日はどうも調子が悪い。眠い。

夕方2

新聞を読む。もっと勉強しなければ。

真夜中

夕方、自由ヶ丘駅前を散策。夕食はヴェトナム料理。

夜、汗だくになってフラットに戻ってくる。 とにかく蒸し暑い。

机に向かっている時間…5.75hr
今日の勉強時間…4.0hr
マルクス係数…34.8


26/Jul/2002 (Friday/vendredi/Freitag)

起きる。パン、チーズ、トマト。

フラットにコンピュータメンテの方が来たので尋ねてみると、 光ファイバーではなくADSLとのこと。あれ? やっぱりそうなのか。

昼下がり

午前中はキリスト教の成立についてすこし勉強。 キリスト教はイエスという人が作ったそうだ。

お昼ごろ、某君に頼んで京都から送ってもらった無線LANのアクセスポートと、 ルータが届く。LANケーブルが足りないので、駅前まで歩いていって、 1.5Mのケーブルを購入。ついでに1000円くらいのスピーカも購入。 外は蒸し風呂状態。戻ってくるころには全身汗だくになる。 いったい人々はどうやって生活しているのか。

戻ってきてつないでみると、うまくつながらない。 う〜んう〜んとしばらくうなって考えていると、 どうもルータにカスケード接続の機能がないせいだと結論する。 仕方がないのでもう一度駅前に行き、2000円ほどのハブを購入する。 再び汗だくになって戻ってきて、接続してみると、今度はつながった。 万歳。これで部屋でBBC Radioが聴けるようになった。

5分ほど感謝感激の踊りを踊る。某君にも感謝。助かりました。

昼下がり2

某ニューズレターの記事

夕方

枝豆を食べる。

米国の太った人々が、マクド、バーガーキング、ウェンディーズ、KFCを 相手どって団体訴訟を起こしたそうだ (Fat Americans sue fast food firms)。 「油ぎっていて、砂糖や塩にまみれた食べものを食べたら太るということを、 ちゃんと注意しなかったのはファストフード会社の責任だ」 ということらしい。米国では5割以上の成人がoverweightとのこと。 はたから見たら喜劇だが、 本人たちは太っているせいで心臓病や糖尿病を患っているから、 相当真剣だろう。判決が待たれる。

机に向かっている時間…4.75hr
今日の勉強時間…4.25hr
マルクス係数…47.5


27/Jul/2002 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中 (午前)

昨日は夕方から日本橋に行き、某大の某先生と食事をする。 いろいろ勉強になる話を聞かせてもらったうえ、 ごちそうになってしまった。 感謝。

「キリスト教はイエスという人が作ったそうだ」→ 「キリスト教はイエスを救世主と考え、その復活を信じる人たちによって作られた そうだ」に訂正。

早朝に目覚めたので、 廊下にたまっていてハエが大量にわいている生ゴミを外に出しておく。 昨日聞いたところでは、フラットには一人筋金入りのフリーライダーがおり、 そのせいでフラットの人々の公共精神はかなり枯れてしまっているそうだ。 そういう場合にどうtit for tatするかは実際には難しい。

朝2

二度寝してしまう。さて、勉強勉強。

お昼前

ツナそうめん、トマト、牛乳。

ネットで新聞。

お昼

まだダールの『デモクラシーとは何か』を読んでいる。 政党や選挙のあり方など。

昼下がりから都立大学前の喫茶店で勉強。ダールの本(『民主主義とは何か』) をようやく読み終わる。 デモクラシーの規模が大きくなるにつれて、市民の参加が難しくなったり、 文化的な多様性が出てきたりするので、それが今日の大きな問題とのこと。 また、移民、グローバライゼーションや資本主義と民主主義の関係も問題。 まあだいたい知ってることばっかりだったが、 多元的な文化において民主制が実行可能かとか、どのような選挙制度が 望ましいかなどの議論はおもしろかった。 各国の政治体制をちゃんと勉強する必要あり。

机に向かっている時間…8.25hr
今日の勉強時間…7.25hr
マルクス係数…79.6


28/Jul/2002 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中 (午前)

日本生命倫理学会で発表するための要旨を作らないといけないので、 ふたたびダイアン・プリティについてネットで調べる。 記事が大量に出てきたので、ちゃんと読まねば。

調べられたかぎりでは、 生命倫理関係の雑誌ではまだこの事件はカヴァーされてないようだ。 欧州人権裁判所まで行ったので重要な事例だと思うんだけど、 生命倫理学的にはそんなに大事件じゃないのかな。

モニタの見すぎで目が痛い。つぶれる。

起きる。昨夜はリブレットのバッテリを外したまま、 コンセントを引っこ抜いてしまった。やばいやばい。

シャワー浴びる。朝食はバナナと牛乳。

今日はお昼ごろに鰻を食べに有楽町に行くが、お目あての店がやっていないので 近くの店でパスタとピザを食べる。これがまずくてまいった。F。

それから新宿に行き、高島屋のそばの紀伊國屋に行く。 洋書を科研費で買おうとするが、 手続きが面倒そうなのであきらめる。明日東大にでも行くか。

夕方から某夫婦と会い、タイ料理を食べる。 歓談をしながらおいしい食事を食べた。感謝。

それから下宿に戻ってくる。眠い。

真夜中

洗濯。ツナそうめん。

産経新聞の夫婦別姓についての社説(「主張 家族の絆を壊しかねない」7月28日)。 いちおう練習がてら反論しておく。

自民党内で再び、夫婦別姓制の導入を求める論議が活発になっている。古参議 員らが次々と推進派に加わり、議員立法を目指す勢いだ。しかし、家族の絆 (きずな)が求められている今、それを損ないかねない立法には賛成できない。 (…)

しかし、どんな形であれ、夫婦別姓は日本の伝統的な家族観を否定するもので ある。夫婦が結婚した当初は、別姓でよいかもしれないが、やがて子供が生ま れた場合、それをどう説明するのか。現在の夫婦別姓論に欠けているものは、 子供を含めた家族と家庭教育のありようである。(…)

別姓論者は「先進国で同姓を強制しているのは日本だけだ」と主張する。だが、 別姓先進国の欧米では離婚が増え、子供たちがそれによる家庭崩壊の犠牲になっ ている。米国や英国では、その反省もあって、家族の価値が強調されるように なってきている。

男女の自立は大切だが、離婚が奨励されるような社会は、健全ではない。いた ずらに欧米の風潮を追うだけでなく、その教訓も学ぶべきである。

「夫婦別姓は家族の絆を損ないかねない」 「別姓先進国の欧米では(夫婦別姓のせいで)夫婦離婚が増えている」 「夫婦別姓は離婚を奨励する」。 これらの主張は同性愛を許すと社会が崩壊するという議論と同様、 因果関係がはっきりしない。夫婦別姓が家族の絆を損なう例として 欧米諸国の離婚率の高さを挙げているが、 夫婦別姓のゆえに欧米の離婚率が高いという調査は聞いたことがない (もしあるなら産経が示すはずだろう)。 これと同じような論法で、 「別姓先進国の欧米では女性の社会進出が増えている」と言えるだろう。 また、夫婦別姓が離婚を奨励するというのも、 欧米の事例を悪用したいいかげんな因果推論でしかない。

「夫婦別姓は子供に悪影響を与える」。この主張はもっともらしいが、 やはりいくつか問題点がある。一つは、もし子供への悪影響というのが、 夫婦別姓による差別だとすれば、それは差別の方が悪いのであって、 なくすべきのは夫婦別姓ではなく差別の方である。 また、子供のいない(あるいは今後作るつもりがない) 家族にとってはこの批判は当てはまらない。

「夫婦別姓は日本の伝統的な家族観を否定するものである」。 日本の伝統的な家族観を重視するのも大切だが、 多様な結婚のあり方、もっと一般的には多様な人生のあり方を 認めることも重要ではないか。伝統的な一つのあり方しか認めないというのは 自由主義が擁護する多様性の考え方と相反する。 もちろん、産経は自由主義を擁護するつもりはないかもしれないが…。

机に向かっている時間…1.0hr
今日の勉強時間…1.0hr
マルクス係数…12.5


29/Jul/2002 (Monday/lundi/Montag)

寝すぎた。こないだ民主主義の勉強で文民統制(civilian control)という言葉を 目にしたせいか、文系と理系に分けられた軍隊の文系の方を統率することになる、 という夢を見た。

朝食。パン、牛乳、トマト、バナナ。

台所にはびこっているゴキブリをなんとかする必要がある。

お昼

ネットで新聞を読んだり、メイルを打ったり。シャワー。

昼まで部屋にいるのは精神的に悪い。 なるべく朝のうちに部屋を出れるようにしよう。

お昼すぎ

外に出てみると涼しいので、東大に行ってみようかとも考えたが、 途中で喫茶店の引力に負けて入ってしまう。 東大は日本生命倫理学会の原稿を仕上げてからにしよう。

Boredom killed the cat. 勉強しよう。

昼下がり

新聞読む。 新聞を読んでいるときに集中力が続くのは1時間から1時間半くらい。 英語の新聞を読んでいると知見は広がるが、頭は良くならない。 頭を鍛えるには産経新聞の社説を読んで反論を考える必要がある :)

昼下がり2

BBCのダイアン・プリティのドキュメンタリーのトランスクリプトを読む。 すこし涙する。

昼下がり3

今日もピザが食べたくなり、駅前のパリオの6階のイタリアン・レストランで 食事。マルゲリータ、C。アラビアータ、B。パスタはおいしかったが、 サービスが今いち。中華料理だと平気なのに、イタリア料理屋だとサービスが 悪いと文句を言いたくなるのは不思議だ。

夕方

本屋でしばらく情報収集(aka. 立ち読み)したあと、 またさきほどと同じ喫茶店に戻ってきてダイアン・プリティの勉強。 安楽死一般の勉強もする必要がある。

夕方2

某イトーヨーカドーで買物をしてから帰宅。勉強勉強。

生命倫理学の勉強。

最近悩みが多いと思っていたら、そろそろ悟りを開く時期なのだ。 ゴーダマ・シッダルタが出家したのが29歳(6年後に悟りを開いてブッダになる)、 キリストがヨハネの洗礼を受けたのが30歳、 孔子が官を辞したのが35歳、 ムハンマドが啓示を受けたのは40歳だそうだ。 オレもおそらく、そろそろ啓示か何かが来るころなのだ。

(冗談です、念のため。CIAに通報するのはやめてください)

それにしても、孔子という人は2500年も前になかなか良いことを言っている。 「怪力乱神を語らず」なんてのはテルトリアヌスの「不合理なるがゆえにわれ信ず」 とか、「語りえないことは…」というウィトゲンシュタインを思わせる。 「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」なんてのは、 ニーチェの超人の話かと思う。とにかく、学んで思うように努めよう。

そういえば、「不合理なるがゆえにわれ信ず」と言えば、 「不合理なるがゆえにわれ道徳的に行為する」 なんて主張する人はいないのかな。

あれ、意味不明なことを書いてるな。まあいいか。

夜2

そうめんを作る。小さなナベでそうめんをゆでようとすると、 ナベからはみでたそうめんに火が着き、そうめんが燃えだした。 すぐに消したが、コゲができてしまって食べるのに苦労した。

机に向かっている時間…5.5hr
今日の勉強時間…3.25hr
マルクス係数…24.0


30/Jul/2002 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中 (午前)

昨夜、某夫婦が車で蒲田に来てくれたので、 駅前のモスバーガーでしばらく歓談。 人生相談に乗ってもらう。 ヨーグルトの種もいただく。感謝。

ジョージ・ハリソンのAll Things Must Pass。良い。B++。

今日中に原稿を書いてしまうこと。終わったら自由主義と寛容の勉強。

学んだら思うこと。思ったら学ぶこと。読んだら書くこと。書いたら読むこと。 聞いたら話すこと。話したら聞くこと。寝たら起きること。起きたら寝ること。 食べたら歯を磨くこと。歯を磨いたら食べること。あれ、ちょっと違うか。

お昼前

朝起きる。バナナ(2本)、ヨーグルト、トマト。シャワー。

さて、喫茶店で勉強しよう。学んで思うこと。というか、原稿書くこと。

お昼前2

喫茶店。5分外を歩いただけで、Tシャツが汗だくになる。

Berlusconi, Silvio
イタリアの現首相。メディア王で、イタリアの9割のテレビ放送を牛耳る。 ムソリーニのときのような強力な大統領制を確立し、 安定した政権を築こうと画策している。

お昼

新聞。ベルギーのコンゴ虐殺の過去、ブラジルの不景気と犯罪、 ゴードン・ブラウンとケインズ主義、55歳になっても元気なイギー・ポップ、 カリフォルニアの排気ガス規制法など。

昼下がり

ダイアン・プリティの勉強。彼女の安楽死を禁止した主な理由は、 一つには生命権は死ぬ権利を含まないこと、 もう一つには彼女の事例で自殺幇助を認めると濫用の危険性があること (すべり坂議論)。 さて、どう考えるべきか。

同じ喫茶店で昼食にパンを食べる。眠くなってきた。

昼下がり2

あ〜、退屈だ。マインスイーパをやってしまったくらい、あまりに退屈だ。

いかんいかん、逃避してはいかん。原稿を書け。

昼下がり、どうしようもなく退屈になり、 しばらく本屋で立ち読みする。 それから大井町に行き、 また立ち読み。 スタバがあったのでそこでしばらく本を読む。

夕食は自由ヶ丘で中華料理。 汗だくになって下宿に戻ってくる。

さて、逃避しないで勉強しよう。

真夜中

原稿を切り貼りしてだいたい書き上げる。 明日午前中に見直ししてメイルで送ること。

机に向かっている時間…4.5hr
今日の勉強時間…3.5hr
マルクス係数…34.0


31/Jul/2002 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

早朝

朝、目が覚めたので、燃えるゴミを出しておく。

暑い。

お昼前

二度寝して寝坊してしまう。なんだかおもしろい夢を見ていたので、 ついつい寝すぎてしまった。反省。

朝食。トースト、ヨーグルト、バナナ。

お昼

とりあえず、 某原稿を書いたのでメイルしておこう。

あれ、そういえば先日書いた日本倫理学会用の発表要旨や、 先日の日本公益(功利)主義学会の発表用のハンドアウトをHTML化してないな。 情報後悔、あれ違う、情報公開の原則に反するので出しておこう。 これが日本公益(功利)主義学会の方。 いろいろ批判されたので、よく検討しなければならない。 これが日倫の方。 先日新幹線で書いたやつで、前置きばかりが長くて本題に入ってない。

昼下がり

シャワーを浴びてから下宿を出る。暑い。携帯ラジオを付けると ポール・マッカートニーの`Silly Love Song'がかかっている。 リンダ・マッカートニーとのコーラスを聞いていると、 この曲を聞いてポールはどう思うんだろうと考え、すこし涙する。 ジョン・レノンもジョージ・ハリソンも先に逝ってしまったので、 若い女性と結婚でもしなければやっていけないのだろう。

などと考えてから、喫茶店へ。サンドウィッチを買う。

昼下がり2

新聞。ハロルド「気違い医者」シップマン事件、 欧州人権裁判所での性転換者の勝訴、 ドイツ経済の窮状など。

カフェラテをおかわりする。

夕方

チャート式の新倫理、おもしろい。中国哲学なんて大学受験以来やっていないから、 今読むといろいろ考えさせられる。あまりに何も知らないので恥ずかしいが、 以下ちょっとメモ。

孟子はハチソンやヒュームらスコットランドの道徳感覚派と似ていて、 人間にはもともと惻隠の心とか羞悪の心とか是非の心が備わっているから、 これを開発することによって徳が身につくとする。

荀子はホッブズ的で、「人の性は悪、その善なる者は偽(=人為)なり」 なんて言って、人は本性的に利己的だから礼(サンクション) によって矯正し、有徳な方向へ導く必要があるとする。

朱子と王陽明はどうでもいいが、二人とも実践を重要視している。 「行動すれば、すなわち知いよいよ進む。これを知ること深ければ、 すなわち行いよいよ達す」(朱子) 「知りて行わざるは、ただこれを未だ知らざるなり」 「知は行の始め、行は知の成れるなり」(王陽明 cf. ソクラテス)

無為自然と小国寡民を説く老子はルソーそのもので、 RoushiとRousseauというつづりの類似性から考えても、 同一人物じゃなくてもおそらく親戚か何かじゃないかと推察される。

荘子の万物斉同説は意味不明だが(彼はライプニッツに就いて学ぶ必要がある)、 「窮するもまた楽しみ、通ずるもまた楽しむ」 というような楽天的な姿勢は評価できる。

今後は中国思想も勉強するようにしよう。

夕方、年金を払いに閉まりかけの郵便局に行くと、時すでに遅く、 保険業務は4時に終わっていた。

それから駅前のマンガ喫茶にとうとう入ってしまう。 以前ネットを使いたいので渋谷か新宿で一度入ったことがあったが、 マンガを読むために入るのは初めて。

入ってみるとこれが非常に快適な空間で、マンガは山ほどあるし、 フカフカの椅子に座ってマンガを読んでいると、 これはまさにノージックの快楽機械か龍宮城かという快適さ。 はまってしまいそうで恐い。

それで3時間半ほど『部長島耕作』を読んでしまう。 そんなの読んでないでこれを読め、 というマンガがあったら教えてください。

店を出て某Subwayでサンドイッチを買い、某スーパーで牛乳を買って下宿に 戻ってくる。楽しんだので勉強しよう。

夜2

勉強しようと思っていると、 某オーストラリア人が日本語のスピーチを聞いてくれというので聞く。

蚊がいる。

真夜中

洗濯。勉強中。

「マンガ喫茶に行くことも人生の実験の一つだっ」 とダイモンの声が聞こえた(気がする)。

机に向かっている時間…8.0hr
今日の勉強時間…4.5hr
マルクス係数…31.6


何か一言

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KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Mon Aug 19 22:23:41 LMT 2002