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こだまの世界
2000年5月下旬号
倫理学との最初の直接的な出会いは一回生の教養過程[ママ]における講義にあった。
(中略)
その講義を聞いて、私は信じられなかった。
倫理学の歴史において論じられてきた伝統的・基本的な諸問題、
それが私にとって何ら問題ではなかったからである。
それは私には全く判りきったことのように思えた。
まず直観的にそのように感じ、続いて問題解決の論理を(少なくとも私の中では)
容易に発見することができた。これが私の倫理学研究の、
従ってまた本書の出発点となったのである。
(中略)
私は倫理学の現状が歯痒くて仕方がない。
何故そのような議論をするのか、
何故そのような議論が罷り通るのか、
私は不思議に思う。
その欝積した苛立ちが噴出し、
文字となって刻み込まれた---それが本書だと言えようか。
かくして、本書は倫理学界の常識の否定の上に立つ。
それは異端の書なのである。
平尾透、『倫理学の統一理論』、ミネルヴァ書房、2000年、ii-iii頁
5月下旬の見出し一覧
  - 21日
       
  
 - 22日
       
	 - 3コマ目の倫理学概論に出ました。
	 
 - 某君に本をもらいました。
       
 
   - 23日
       
	 - 3コマ目の科哲の授業に出ました。
	 
 - 4コマ目の演習に遅刻しました。
	 
 - ウォーノック読書会をしました。
       
 
   - 24日
       
  
 - 25日
       
	 - 鹿児島県の店長刺殺事件について。
	 
 - 3コマ目の科哲の授業に出ました。
	 
 - 4コマ目の生命倫理学の授業に出ました。
	 
 - 今日ルネで買った本。
	 
 - 編集後記
       
 
   - 26日
       
	 - 昨日買った本。
	 
 - 3コマ目の科哲の授業に出ました。
	 
 - 所用で竜安寺と嵐山パークウェイに行ってきました。
       
 
   - 27日
       
  
 - 28日
       
	 - もう一つ掲示板を作ってみました。
	 
 - 某所で買った本およびCD。
       
 
   - 29日
       
	 - 3コマ目の倫理学概論に出ました。
	 
 - 夜中、学校に来る途中の疎水でホタルが見えました。
       
 
   - 30日
       
	 - 3コマ目の科哲の授業を休みました。
	 
 - 4コマ目の第二演習で発表しました。
	 
 - 昨日買った本。
       
 
   - 31日
       
	 - 昨日、夕方にウォーノック読書会をしました。 
	 
 - 昨日、本を買いました。
	 
 - 半日寝てました。
	 
 - 某国から古本が届きました。
	 
 - 雨に降られました。
	 
 - 3コマ目の加藤先生の授業に出ました。
       
 
 
今日のニュース
  - 論文を書いています。
  
 - 頂上まであと少しなんですが。
  
 - 一応書けました。
  
 - しかし、測ってみたら19000メートルを越えてしまいました。
      10000メートルから12000メートルと言われていたのに…。
      もっと低くする必要があります。
  
 - 編集後記
 
昨夜、下宿に戻る途中に突如ざあざあと雨が降ってきて、ひどい目にあいました。
しかも、下宿に戻るやいなや、雨は止んでしまいました
(No sooner had I got back to  my apartment, it stopped raining)。
これは日頃から敬虔な生活をしているわたしをサタンが見て、
「人間なんて一皮剥けばみんなエゴイストですよ」
と神さまに注進した結果かと思われましたが、
まあそれにしてもこれほどのバチが当たるほど悪いことをした覚えは
(最近は)ないので、
神さまの何か深い思慮が働いていたのでしょう。
母の腹から裸で生まれ / わたしはかしこに裸で戻る
天なる神が雨をもたらし / 天なる神が雨を止ませる
神の御名に栄光あれ
ちなみに、今朝は地震で目が覚めました。
ひょっとすると神さまが起こしてくださったのかもしれません。
(敬虔深い編集者α)
今日のニュース
  - 3コマ目の倫理学概論に出ました。
  
 - プラトンの『国家』における正義の位置付けと、
      個人の徳と社会制度との関係(知恵は支配階級の徳だとか、そういう話)
      についてでした。先生は風邪気味だそうです。
  
 - 某君に本をもらいました。
  
 - ありがとうございます。
      
	- A.P. ダントレーヴ、『自然法』、久保正幡訳、岩波書店、1952年
      
 
 
今日のニュース
  - 3コマ目の科哲の授業に出ました。
  
 - 要復習。特に、conjunctive forkとpseudo processについて。
  
 - 4コマ目の演習に遅刻しました。
  
 - レジメ(未完成)を書いていたせいです。先輩すいません。
      次回発表です。がんばります。
  
 - ウォーノック読書会をしました。
  
 - シジウィック読書会の続きです。
      ムーア、プリチャードの直観主義でした。
 
今日のニュース
  - 昼まで寝てました。
  
 - 疲れていたようです。
  
 - 3コマ目の応用倫理学の授業に出ました。
  
 - 情報倫理学入門でした。知的所有権やプライバシーの話など。
  
 - UCLの語学センターにお金を振り込みました。
  
 - 授業開始前の一ヶ月間、英語の修行をします。
      寮代も含めて○十万円もしました。しくしく。
  
 - 散髪に行きました。
  
 - ひさしぶりです。
  
 - 今年はじめて蚊にかまれました。
  
 - ひさしぶりです。
  
 - Classical
      Utilitariansm
  
 - 古典的功利主義者必見のサイトです。
      いやまあ、ただベンタムとミルとシジウィックの主要著作が
      電子化されているだけですが。
  
 - 日記の整理をしました。
  
 - 5月中旬は授業に出たりサーヴェイ論文を書いたりしていたようです。
 
今日のニュース
  - 鹿児島県の店長刺殺事件について。
  
 - また少年犯罪が起きたようですが、
      cnn.co.jpによると
      (ソースはasahi.com)、
      買い物中に事件を目撃した主婦(40)は次のように話したんだそうです。
      「最初はじゃれ合っているように見えたが、
      少年が包丁を持っているのが分かって驚いた。少年は『死ね、死ね』
      と言いながら男性を追いかけ、胸から腹の辺りを正面から刺していた」。
      いや、この「死ね、死ね」という表現が気になって。
      この言葉ってこんな風に本気で使われる場合もあるんですね。
      やはりこれからはこういう言葉を冗談で使うのはやめることにしましょう。
      本性がばれてしまうので :-)
  
 - 3コマ目の科哲の授業に出ました。
  
 - わからないのでついウトウトしてしまいました。
      それで目が覚めたらますますわからなくなっていました。助けて。
  
 - 4コマ目の生命倫理学の授業に出ました。
  
 - 第二次世界大戦前後の医者の役割の変化と、臓器移植の話でした。
      研究者の場合と同様、医者の権限もどんどんと削減されていくという内容です。
  
 - 今日ルネで買った本。
      
	- J.R.サール、『言語行為』、坂本百大・土屋俊訳、勁草書房、1986年
	
 - Charles E. Harris et al、『科学技術者の倫理 その事例と考え方』、
	    日本技術士会訳編、丸善株式会社、1998年
	    丸善の本は1.5割引セール中。
	    倫理学関係の単語の訳が、
	    京大倫理学研究室の一員の目からすると少し変な感じがします。
	     
	       - 共通モラル --common morality
	       
 - 共通意識 --common sense
	       
 - 相反問題 --conflicts (?)
	       
 - 人を尊重する --respect for persons
	       
 - 自治 --autonomy
	     
 
	 - エルンスト・マッハ、『時間と空間』、野家啓一編訳、
	    法政大学出版局、1977年
      
 
  - 編集後記
  
毎週木曜日のThe Daily Yomiuriには、
デイヴ・バリーという米国人のWit's Endというエッセイが載っていますが、
これが毎回おもしろい。以下で少しだけ訳してみましょう。
今回(25/May/2000)は読者から寄せられる可笑しな事件報告についてです。
われわれもまた、
ここ米国において数多くの問題をかかえていることを忘れてはならない。
なかんずくマサチューセッツ州のサドベリーなどの、
犯罪だらけの地獄のような都市においてはそうである。
そのサドベリーでは、8月19日のサドベリー町廷吏の警察記録の部門に
次のような項目が出ていた。
これはルー・ワインスタインという鋭敏な読者から送られてきたものである。
「午後4時15分。
シルヴァー・ヒル・ロードの住人が自分の家の中に野生動物がいると警察に通報した。
警察がやってきて、腐りかけたジャガイモを見つけ、除去作業をした」
え、あんまりおもしろくないですか。
それはきっと訳が悪いんでしょう。すいません。
今日のニュース
  - 昨日買った本。
  
 - 某古本屋です。どうも半額セール中のようです。
       
	 - 岸本重陳、『経済のしくみ100話』、岩波ジュニア新書、1988年、
	     25円
	 
 - 中村雄二郎、『哲学入門』、中公新書、1967年、25円
	 
 - 安倍能成、『西洋道徳思想史』、角川全書、1948年、100円
       
 
   - 3コマ目の科哲の授業に出ました。
  
 - 時空の超実体説(supersubstantialist)についてでした。
      超実体説とは、実体説のように時空の実在性を主張するだけでなく、
      時空内の物体は、実は時空の幾何学的構造に他ならない、と説く理論です。
  
 - 所用で竜安寺と嵐山パークウェイに行ってきました。
  
 - 友達の車で行きました。所用です。
 
今日のニュース
  - FINE研究会に
      出てきました。
  
 - サイバースペースと可能世界についてと、
      自由意志論についての発表でした。
 
今日のニュース
  - もう一つ掲示板を作ってみました。
  
 - 日本語用です。ドイツ語用、フランス語用、
      エスペラント語用などの掲示板の設置も前向きに検討中です。
      英語の方もちょっとディレクトリを変更しました。
  
 - 某所で買った本およびCD。
  
 - ためしに小説も買ってみました。スペリオールも買ってしまいました。
      
	- Queen, Queen, EMI Records Ltd., 1994, 300yen.
	
 - The Rolling Stones, Still Life (American Concert
	    1981), Rolling Stones Records, 1982, 300yen.
	
 - 筒井康隆、『ジーザス・クライスト・トリックスター』、
	    新潮文庫、1982年、50円
	
 - ヘルマン・ヘッセ、『車輪の下に』、秋山六郎兵衛訳、
	    角川文庫、1998年改版、50円
	
 - ジャン・コクトー、『怖るべき子供たち』、東郷青児訳、角川文庫、
	    1993年改版、50円
      
 
 
今日のニュース
  - 3コマ目の倫理学概論に出ました。
  
 - モンテスキューの三権分立論と、
      プラトンとアリストテレスの政体論との関係についてでした。
      次回は君主制、貴族制、民主制の分類を発展的に捉えた
      ヘーゲルについてだそうです。
  
 - 夜中、学校に来る途中の疎水でホタルが見えました。
  
 - 毎年6月10日前後から見えるらしいですが、
      今年は暑かったせいか早くから見ることができるようです。
      このページに、京都市内のホタルマップがあります。
      ホタルリンクを辿るとホタルの生態もわかります。
 
今日のニュース
  - 3コマ目の科哲の授業を休みました。
  
 - すいませんすいませんすいません。
  
 - 4コマ目の第二演習で発表しました。
   
 - 完成したレジメはここです。
      ロンドンに行ったらさらに勉強する予定です。
  
 - 昨日買った本。
  
 - 某古本屋で買いました。
      
	- 三宅泰雄、『空気の発見』、角川文庫、1962年、50円
	
 - 佐藤勝彦監修、『相対性理論を楽しむ本』、PHP文庫、1998年、50円
      
 
 
今日のニュース
  - 昨日、夕方にウォーノック読書会をしました。 
  
 - W・D・ロスと、
      直観主義の評価です。
  
 - 昨日、本を買いました。
  
 - 某古本屋です。スーパージャンプも買いました。
      
	- 筒井康隆、『夢の木坂分岐点』、新潮社、1987年、210円
	
 - 筒井康隆、『朝のガスパール』、新潮社、1992年、210円
	    両方ともハードカヴァー。
       
   - 半日寝てました。
  
 - 疲れていたのでしょう。
  
 - 某国から古本が届きました。
  
 - 不在届が来ていたので、郵便局にとりに行きました。
      
	- Peter Singer, Animal Liberation, Avon Books, 1977.
	
 - Henry B. Veatch, Rational Man -- A Modern Interpretation
	    of Aristotelian Ethics, Indiana University Press, 1973.
	
 - James Q. Wilson, Thinking About Crime,
	    New York: Vintage Books, 1977.
	
 - Antony Flew, A Dictionary of Philosophy 2nd edition,
	    New York: St. Martin's Press, 1984.
      
 
   - 雨に降られました。
  
 - まいりました。
  
 - 3コマ目の加藤先生の授業に出ました。
  
 - 応用倫理の発表の仕方と、企業倫理についてです。
 
KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Tue Jun 13 17:56:47 2000