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KODAMA'S (NEW) WORLD

人類のうちでもっともねたみ深いのは東洋人である。 東洋の道徳家や東洋の物語には、ねたみ深い人が目立って多い。

---J・S・ミル『代議政治論』


昨日 / 明日 / 2013年5月 / 最新 / はてな

この日の出来事


09/May/2013 (Friday/vendredi/Freitag)

まだ風邪気味

定時起床。髭剃り、朝食、朝刊。朝、家の用事を少ししてから大学へ。午前中 は某研究相談など。まだ体調が悪い。

お昼は少し遅めに百万遍でカレー。午後はメールの返事などの雑用。いろいろ 催促メールが来始めている。

夕方、百万遍で買い物をしてから帰宅。娘を保育園に迎えに行く。

夜、夕食。そのあと風呂の準備をして食器を洗う。まだ体調が悪い。薬が効い ているのかいないのか。

そろそろ簡単に風呂に入って寝よう。


09/May/2012 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

娘の予防接種など

定時起床。ゴミ出し、朝食、朝刊、髭剃り。

朝、娘を保育園に送る。昨日落とした靴下を見つけようと目を皿にして探した が、見つからず。

それから本三の某喫茶店で仕事。途中、お腹が減ったのでパンを食べる。

お昼前におにぎりを買って研究室へ。少し雑用。

お昼から二つ会議。途中、某事務室でおにぎりを食べる。

昼下がり、研究室で雑用。明後日の講義の準備など。喉の痛みなどの症状がま だ改善せず、薬の効きがあまりよくない模様。

夕方、某氏来訪。その後、某論文の執筆を少し。〆切が近くてまずい。明日が んばろう。

夜、雨。某氏と茗荷谷まで一緒に帰る。夕食。某妻が娘を予防接種(MR第I期、 おたふく、みずぼうそう)に連れていってくれたそうだ。感謝。UNHCRに少し寄 付。

夜中、娘を風呂に入れ、食器を洗う。しばらく娘と遊んで疲れさせたあと、抱っ こひもで抱っこして寝かしつける。しばらく泣き叫んでいたので(娘が)、妻に 心配(および指図)される。

真夜中、某所から論考が送られてきたので、ついつい最後までおもしろく読ん でしまう。すごい博学の先生だ。


09/May/2011 (Monday/lundi/Montag)

真夜中

朝、少し遅めに起床。朝食、昨日の新聞、某翻訳。 某宅急便が届いてからシャワー。

お昼ごろに大学へ。某ランチョン・セミナー。

お昼すぎから夕方まで、某コモンルームに陣取り、学生の指導やら雑用やら。 あっという間に一日が終わってしまう。

夜、研究室で一服したあと、白山の某ハンバーガー屋で夕食。ビール二杯。

夜中、帰宅。野良猫が迎えてくれる。 近所の某スーパーで少し買い物。

真夜中、二階の勉強部屋で少し勉強してから、週アスを読む作業。 もう寝なければ。


09/May/2010 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中

今日は少し遅めに起きる。シャワー、シリアル、(一昨日の)朝刊。

お昼ごろに某妻と外出。コーヒー豆を買ってから一緒に本郷の研究室へ行き、 某作業を手伝ってもらう。お昼は少し遅めに某ベトナム料理屋で。

購買部で買い物をしてから、また研究室へ。夕方まで某作業。

夜、帰宅して急いで夕食をとり、某オンライン研究会に参加する。夜中まで。

真夜中、少し夜食をとってから、別の作業。 明日(厳密には「ゴールデンウィーク明け」なので、相当な拡大解釈だ) 〆切のものが三つあるが、まだどれも終わっておらず、大変まずい。


09/May/2009 (Saturday/samedi/Sonnabend)

夜中

朝、早起き。シャワー、シリアル。某妻と逗子へ出かける。

朝から海。富士山が見えた。今年も某船底掃除の手伝い。夕方まで。 眼鏡の上から付けるサングラスを某義父からいただく。感謝。 サングラスをまともにかけるのは人生で初めてかも。よく日焼けした。

風呂に入ったあと、某漁師さん宅でバーベキュー。ビール、ワインなど。 サザエやウニをいただく。感謝。

夜、早目に帰宅。電車の車内では死んだように寝る。


09/May/2008 (Friday/vendredi/Freitag)

お昼前

朝、地震で目覚める。昨日夜更ししたせいで、ゴミ出ししてから二度寝してしまう。 早寝早起きをしないといけない。

シャワー、朝食、朝刊。

ビルマで活動しているセーブ・ザ・チルドレンに少し寄付。懸案だった歯科検診の予約も取る。

さて、仕事仕事。

真夜中

今日のこと。


09/May/2007 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

昨晩は丸山眞男の「超国家主義…」を読んでから寝る。

早起きしてゴミ出し。 シャワー、朝食。風邪はほぼ治りつつある。

朝2

定時出勤(少し早目)。順調に社会人になりつつある。

眠い。

昼下がり

午前中は某勉強会。お昼は集会室でお弁当。

〆切を過ぎた原稿に手を付ける気にならず、昼下がりに購買部へ。 iPod shuffle(小さいやつ)の青を買ってしまう。 水泳もさすがに飽きてきたし、しばらくジムで汗を流そうと考えたため。

それから総合図書館に行き、『群像』1956年8月号の「文学・倫理・享楽」 という対談(佐藤春夫と舟橋聖一)をコピーする。 石原慎太郎の「太陽の季節」の関連で起きた 「快楽論争」の一環として組まれたもの。 自分でコピーしようとしたら、紙が痛んでいるという理由で、 生協の人にやってもらうことになった。 上からスキャナを当ててコピーするやつで、一枚20円。

それから研究室に戻ってくる。

『君たちはどう生きるか』の吉野源三郎による、『職業としての編集者』も ぱらぱらと読んでいる。岩波新書も世界も創刊にはこの人が関わっている。

真夜中

昼下がり、よい知らせが一件。

夕方に帰宅。大学では何も生産的なことはできず。反省。 明日はもうちょっとがんばろう。

区民図書館に寄って、予約していた本を受け取ってから帰宅。 夜は夕食後、朝夕の新聞を読み、それから図書館で借りた本を読む。 図書館のおかげで精神生活が豊かになりつつある(が、仕事は進まない)。


09/May/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

今日もそれなりに早起き。

曇りで涼しくてよい。

朝2

定時出勤。今日もがんばろう。

昼下がり

午前中は新聞。もうちょっと午前中を有効活用できるようにしなければ。

お昼は某ランチョン・セミナー。昨日のクローズアップ現代の ハンセン病女性患者の胎児標本の話をDVDで見る。

夕方

昼下がり、少し勉強したあと、某ミーティング。今日は簡単に終わる。

真夜中

夕方、某研究倫理セミナーに出席。 途中は抜けて、本三で買物し、腹が減ったので某定食屋で夕食。小雨。

夜、再び大学に戻り、某研究倫理セミナーに出席。利益相反の話を聞く。

やたらに眠いので、早目に帰宅。微睡む。あれ、「まどろむ」って、 こう書くのか。漢字と読みはどう対応しているんだろう…。

今日のニュース


09/May/2005 (Monday/lundi/Montag)

昼下がり

昨晩も夜更ししたせいで、お昼前に起きて研究室へ。

レイコフのMoral Politics。 この認知言語学というのに親近感を持つのは、 ベンタムの言語論がこの話を先取りしているからかもしれない。 昔から言語の働きについて興味があるので、いつかこの分野も研究してみたい。

ああ、そうか、寓話というのは、 自分の立場から離れてものを考えるために有効なわけだ。 だから道徳的な思考に役立つんだな。 イソップの寓話でも何でもよいが、 自分の物語ではなく、他人の物語として考えることによって、 公平な思考が可能になるというわけだ。

真夜中

夕方、プールで少し泳いでから、某講演会を聴講する。 米国は「いのちの贈り物(Gift of Life)」というスローガンが臓器移植推進派 によって使われたのに対し、日本での「いのちのリレー」の方が好まれた。 日米で別のメタファーが使われた背後には、 違った文化背景がある…というような話だったと思うが、 最後の方は時間切れでわからなかった。

というか、 一般に(偏見だと思うが) 文化人類学者とかその手の人は自分がインタビューした具体的な事例を持ってきて、 自分の説の正しさを「証明」しようとするが、 その事例がどのくらい代表性があるのかがわからないので、 おもしろいんだけども説得力がない。 ベラーぐらい大規模なインタビュー調査をしていたりすれば 説得力があるんじゃないかと思うが。

それにしても、「なぜ日本では脳死臓器移植が進まないか」という問いに きちんと答える方法はないんだろうか。

夜、某丼屋で食事をしたあとに、研究室に財布を忘れてきたことに気付く。 青冷めてしばらくどうしようかと悩んだが、 けっきょく謝って一度研究室に戻り、財布を持ってきてから支払う。 今度から気をつけよう。


09/May/2004 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中 (午前)

まだ大学。 正義について勉強していると、 なぜか行為功利主義と規則功利主義の論争の勉強になってしまう。

夜明け前

思想史の意義についてメモ。思想史研究というのは、 自分あるいは自分の属する文化の精神的な家系図を 辿るようなものだろうか。 家系図を調べることの意義は、あまり興味がないのでよくわからないが、 一部には自分のアイデンティティを知りたいという欲求を満たしてくれる、 ということにあるのだろう。 とすれば、思想史の系譜を繙くことも、今の自分の思想の由来を確かめたい という自己分析的な欲求に結びついているのかもしれない。

そういえば、金曜日と土曜日に、`ultima ratio'(最後の手段)という言葉を まったく別の文脈で聞いた。毎日使われるような言葉ではないと思うが。 奇遇というべきか。

夜明け

なぜかプーフェンドルフの勉強。 (本当は理由はわかっている。 配分的正義→匡正的正義→刑罰 (punishment)→Pufendorfという風に倫理学事典を読んでいったわけだ)

脱線するのは楽しいものだが、現実逃避している場合じゃない。 そろそろ帰って寝て、起きたら資源の配分の発表の準備をしなければ。

早朝

帰宅。あれ、菅代表もやめちゃうのか。 未納期間10ヶ月で責任を取らされるのはいささか気の毒な気もするが…。 小泉首相も未納期間があれば、菅代表もやめることはなかっただろう。 う〜ん、 この辞任劇も福田官房長官(未納期間8年9ヶ月)の深謀遠慮だったのだろうか。 まあ、民主党はこれを機に若返りを狙ったらどうだろう。

昼下がり

お昼すぎに新聞の集金が来て起きる。その前にeBook-offの配達も来たが。

大学に来て、医療資源の配分について勉強。 シアトルの神の委員会の話をまとめる。

腹減った。

夜2

某海鮮丼屋に食べに行ったあと、 しばらく研究室の椅子に座ったまま寝る。

『ブラックジャックによろしく』を古本で5巻まで買ったので、 途中まで読む(以前に一度読んだ)。やはり医学部って特殊だよなあ。 経済学部からは官僚やビジネスマンが輩出され、 法学部からも官僚や弁護士や裁判官が輩出され、 文学部からは編集者や思想家が 輩出されるわけだが、 どの学部も医局を通じて各地の病院を牛耳るほど大規模なことやってないからなあ。

これはあれだ、文学部で言えば、灯台は岩浪、鏡台は高段者を完全に支配し、 出版社が気に入らない雑誌や新書を出したりすると、 「うちからはもう君のところに就職させないからね」というような権力構造が 成り立っているようなものだろう。 法学部で言えば、「うちからは東京地裁には裁判官を行かせないからね」 と灯台法学部教授が脅かしたり、地方の裁判所には人数が足りなくて 法学部の教授から名義を借りたりする、というような状況になる。 経済学部だと、ソニーや松下は完全に灯台や鏡台の植民地になっているわけだ。 工学部とかに行くと、多かれ少なかれそういうつながりもあるのかもしれないけど、 医学部ほど産学が利益関係で結びついている、というか、植民地支配が進んでいる 学部はほかにないだろう。いやまあ、植民地支配と書いたが、 どこまで支配がおよんでいるのかよく知らないんだけど。 いずれにしろ、やっぱり文学部の世界とは違うよなあ。

「あたりまえだろ。今ごろ気づくなっつーの。 医学部行ったら国家試験受けて医者になるけど、 文学部行っても文学者にはまずならないだろ」

以下、読者のための練習問題。選択肢は思いつきです。

「ま、しかし、あれですね、裏を返すと、文学部に行ったら何にでもなれるけど、 医学部に行ったら医者あるいは医学研究者にしかなれないとも言えますよね」

「まあ、文学部の面目を保つためにそういうことにしておこう」


09/May/2003 (Friday/vendredi/Freitag)

早朝

早寝早起き。散歩、朝食。今朝は寒い。

新聞。SARSや西ナイルウイルスなど新しい感染症が流行している原因。

トヨタ好調の理由。徹底したコスト削減と、 小型車からトラックまでそろえるフルライン戦略が有効なんだそうだ。

お昼すぎ

少し寝てしまう。

アマゾンからCDが届く。

いかん、勉強勉強。

夕方

抹茶そばとさつまいもを食べてから、勉強。

夕方2

近くのスーパーで買物。

すこし草抜きをする。草を抜いていると、 アイスクリームに付いてくるスプーンのような白いプラスチックの棒が 倒れているので、手にとって見てみると、「カメックスの墓」と書いてある。 そういえば先週も一つ、判読できない文字が書いてある同じような白い棒を 見つけたのだった。ここはカメの墓場だったのか。 いや、ツタンカーメンと名前が似ているので、 ひょっとすると財宝が埋まっているかも…、 などと考えつつ草を抜いているとけっこう抜けた。 あともう一息で全部抜き終わる。もっとも、抜き終えたところからすでに新しい 雑草が芽を出しているのだが…。

ちょっと駅前に行き、インド料理屋で食事。また食べすぎた。


09/May/2002 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中 (午前)

ちょっと風呂。ぼーっとしてて髪を二度洗った気がする。

気合い入らず。

お昼

朝ゴミを出してから二度寝してしまう。深く反省して勉強しよう。

昼下がり

やっとやる気がでてきた。 コーナーに追いつめられないとやる気が出ないダメ人間。

早く立派な社会人になりたい。

夕方

昼下がりに大学に来て、 某君と明日の応用倫理学の授業の発表の相談をする。 あ、「の」が多すぎ。

う〜ん、今夜はこれの準備をやらないとな。

某氏に『ムーラン・ルージュ』のサントラ盤をお借りする。感謝。

ひさしぶりに某サン・ジェルマン・シルなんとかに行き、 たこ焼きを食べながら新聞を読む。買物をしてから帰宅。

ちょっと右目の奥が痛い。う〜ん。

あ、Donutのオプションでファイルの関連づけを設定すれば、 メールに書かれているURLをクリックしたときにIEで開かずに済むのか。 おかげでずいぶん便利になった。

真夜中

ひさしぶりにビートルズのRevolverを聞きながら勉強中。

今日の勉強時間…2.5hr


09/May/2001 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中 (午前)

ミルの『代議政治論』を、和訳の助けを借りて通読中。 非常におもしろいが、あまりおもしろがっている時間はない。

奴隷と呼ばれるのにふさわしいのは、自助ということを知らない人々である。 奴隷は疑いもなく、未開人よりは一歩進んでいる。(中略) [しかし、] 彼らは命令されたことを、命令されたときにすることしかできない。 彼らが恐れている人がうえに立って、刑罰で脅かしていれば服従するが、 その人が向こうを向けば、仕事はなげやりになってしまうのである。 (世界の名著、381頁)

人類のうちでもっともねたみ深いのは東洋人である。 東洋の道徳家や東洋の物語には、ねたみ深い人が目立って多い。 (同、399頁)

朝食にまにあうように起きる。眠い。

今日の発表は、 有機的政治観と機械的政治観に対するミルの回答→ 文明の発展段階とそれに適した統治形態→ 最終的な理想としての代議制民主主義と、 多数者の専制に対する予防措置というふうに進めるつもり。

昼下がり

『代議政治論』についての発表

ベンタムの授業に出席して、無事に発表してきた。 実際の発表は上の順序とは違い、

  1. 善い統治の基準は、市民の利益を守り、市民の自己実現を促進すること。 その意味では代議制民主主義が理想的。
  2. しかし、文化レベルによっては、民主主義は不適当。 (父ミルとマコーレーの論争) 市民が満たすべき3条件。
  3. 代議制民主主義の詳細。普通選挙とその制限条項。 普通選挙によって生じかねない「多数者の専制」 (the ignorant manyによるthe intelligent fewの抑圧) に対する予防措置(比例代表制、複数投票、上院の設置など)。

という順序で発表した。 発表後は、普通選挙の制限条項と、予防措置の是非を中心に議論がなされた。 このあたりをテーマに今週末にエッセイのドラフトを書く予定。

6月末までに、ベンタムのエッセイ(ミルの代議民主論で書くつもり)、 政治哲学のエッセイ(ドゥオーキンの平等論について書くつもり。たいへん)、 法哲学のエッセイ(ベンタムとハートの法理論の比較について書くつもり。 7000語なので超たいへん)を書かねばならず、 しかも一方でディサテーションの計画も立てないといけないので、 予定を立てて真剣に勉強しないとやばい。

重大な〆切がこれほどいっぺんに来るのは、 人生においてはじめてかもしれない。 自愛の思慮が問われている。

夜中

某ノルウェー人が誕生日を迎えたので、 某イタリア料理屋で誕生日ディナー。 楽しいひとときを過ごす。

あ、今日郵便で届いた古本。


09/May/2000 (Tuesday/mardi/Dienstag)

今日のニュース

3コマ目の科哲の授業に出ました。
帰納と演繹の違い、帰納についてのミルの見解など。
4コマ目の第二演習に出ました。
アダム・スミスについての発表でした。
倫理学史読書会をしました。
カントでした。次回で読み終わります。

05/09/99 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中

某所に行ってキムチ鍋。 昔一緒にバンドをやってて、 今は某寮に入って元気にやってるらしい友人と会い、 少し話す。 それから『一二の三四郎2』を第2巻まで読み返す。 『一二の三四郎』を読んでないとわからないところがわかって楽しい。 それにやはり『2』の方がプロレスシーンに迫力がある。

店を出て、某古本屋に。一冊だけ古本を購入。


ところで、猫の話だが、 今日、某疎水に沿った道を自転車で走っていると、 道端にうずくまっている二匹の仔猫が目に入った。 もちろん、ここで言う「〜が目に入った」というのは、 「〜を見た」と同義語である。念のため。

ああ、かわいいなあ/かわいそうだなあ、と思って、 一度通りすぎた道を引き返し、 お腹が減っていたらコンビニでエサでも買ってやろうか、 などと偽善者しながら猫に近づいていった。 一匹はトラ猫で、 もう一匹はアメリカンショートヘアみたいな、 灰色と白がまざった毛の猫である。

近づくと、トラ猫の方がタタタっと茂みに逃げこんでいく。 ショートヘアもどきはおとなしく座りこんだままだ。 うんうん、こいつはガキのくせに人間を見る目があるな、 などと思ってすぐそばまで近寄って見ると----

なんと、この猫は盲目だったのだ。

よく見ると、目が毛のようなもので完全にふさがっている。 目ヤニか何かかとも思ったが、どうも違うようだ。 しかし、先天的なものでもないように見える。

とってやろうかどうか迷ったが、 おれは偽善者だが小心者でもあるので、 面倒なことにならないうちにその場を立ち去ることに決めた。 運がよければ生きるだろうし、だめなときはだめだろう、 などと考えつつ。

今から考えれば、 コンビニで猫カンぐらい買ってやればよかった気もする。 しかし後の祭。 今度見かけることが万一あれば、財布とよく相談した後で、 何かしてやるかもしれない。


スクラーの勉強。 非ユークリッド幾何学の相対的な無矛盾性の証明の話から、 ヒルベルトの公理系はとっても厳密だという話まで。

ほとんど全訳になってしまった。 しんどいので残りはまた今度。


お昼

快晴。あれ? 「快晴」と書いたあとに空を見るとうっすらと曇っている--。

とにかく良い気候。風も心地良い。


昼下がり

バンドの連中と霊山(りょうぜん)歴史館に行ってきた。

八坂神社を少し下り、急な坂を上って博物館へ。 この博物館は八坂神社の南にあり、 ずっと坂を上った先にある。

霊山歴史館に行ったのは、新撰組の特別展示があったから。 幕末と明治初期の資料を見るのはおもしろかった。 今月16日までやってるらしいので、興味のある方はどうぞ。


ところで、今思い出したが、明後日は新歓コンパじゃないか。 どうするんだ。金ないぞ。金ないぞ。食い逃げか。食い逃げだっ。


某所で某食事。某感謝:-)

まだスクラーの勉強中。 ところで、real analysisというのは、「実解析(学)」と訳すようだ。 どういう内容なのかさっぱりわからんが。


スクラーのまとめ。 三次元空間にある曲線を数式を用いて特徴づける際に、 ガウスは曲率やねじれを使って、 特定の座標軸に依存しないやり方でうまく特徴づけた、という話の途中まで。

前回の授業はもう少し進んだんだけど、力つきたので今回はここまで。


さあ、次はヘーゲルの予習だっ。 ほんとは授業の勉強ばっかりしてないで、専門の勉強もすべきなんだけど、 とにかく予習だっ。ドイツ語だっ。

しかし、まずは先週の復習から。 実は何を読んでるのかよく知らないんだけど、 『論理学』の途中らしい。 Cの無限者の話から。

あ、以下の訳は、 某教授の話を半分ぐらいしか理解できない人間の手になるいいかげんな訳なので、 その点を考慮に入れて読んでください。


C1 無限性 DIE UNENDLICHKEIT

Das Unendliche in seinem einfachen Begriff kann zunaechst als eine neue Definition des Absoluten angesehen werden;

ansehenは「みなす」という意味。werden+過去分詞で受動態だった気がする。 「無限者っていうのは、その単純な概念においては、 さしあたり、絶対者についての一つの新しい定義とみなすことができる」。 要するに、「絶対であるものは、無限なものである」と言えるってことか。

es ist als die bestimmungslose Beziehung-auf-sich gesetzt als Sein und Werden.

Beziehung-auf-sichは「自己関係」と訳すらしい。 「無限者は、無規定の自己関係としては、 存在生成として規定される」。 大体の意味は、 「無限なものは、他のものによって規定されないという意味で、自己関係的である。 そこで、無限なものは、自分によって存在するものと規定される」ということらしい。 細かい話は忘れてしまったが、有限なものは存在と生成が一致しないのに対し、 無限なものは存在と生成が一致する(=自己原因causa suiである)んだそうだ。 へー。そうなのか。

Die Formen des Daseins fallen aus in der Reihe der Bestimmungen, die fuer Definitionen des Absoluten angesehen werden koennen, da die Formen jener Sphaere fuer sich unmittelbar nur als Bestimmtheiten, als endliche ueberhaupt, gesetzt sind.

Seinが「規定されていない存在」であるのに対し、Daseinは「規定されている存在」 なんだそうだ。「定有」なんて訳があるが、わかりにくいので、 そのまま「規定されている存在」と訳してしまおう。 Bestimmungは「規定、命令、指令」などの意味。 Bestimmtheitは「定められてあること」という意味らしい。 前者が能動的、後者が受動的なとこが重要だとか。 「規定されている存在の諸形式は、 絶対者の定義としてみなされうる規定の系列には含まれない。 というのも、その領域の諸形式は、それ自体直接的には、 規定されるものとしてのみ、すなわち有限者一般として、規定されるからである」。 う〜ん、よくわからんが、 無限者は自分で自分を規定するが、有限者は他のものによって規定を受けるんだ、 という話をしてるんではないだろうか。

Das Unendliche aber gilt schlechthin fuer absolut, da es ausdruecklich als Negation des Endlichen bestimmt ist, hiermit auf die Beschraenktheit, derer das Sein und Werden, wenn sie auch an ihnen keine Beschraenktheit haben oder zeigen, doch etwa faehig sein koennten, im Unendlichen ausdruecklich Beziehung genommen und eine Solche an ihm negiert ist.

gelten fuer ...で「〜とみなされる」、ausdruecklichは「はっきりと」、 hiermitは「これによって」、Beschraenktheitは「限られていること、制限」、 dererはたぶん女性2格の関係代名詞でfaehigと結びついているんだろう。 wenn ... auchはeven ifだった気がする。sieはan ihnenという形からすると、 三人称複数のようだ。するとdas Sein und Werdenを受けるのか。 後半意味不明。nehmenはどうも「奪う」という意味で使われているらしい。 auf die BeschraenketheitはBeziehungとつながるものと考えよう。 eine Solcheはよくわからんが、Beschraenktheitを指しているようだ。 negierenは「否定する」。

「しかるに、無限者は端的に絶対的なものとしてみなされる。 というのは、それは、明らかに有限者の否定として規定されるからであり、 それゆえ、存在と生成が--たとえいかなる制約を持ったり示したりしなくとも-- いくらか被ることがありうるような制約との関係は、 無限者の内においてはっきりと取り除かれ、 制約は無限者においては否定されているからである」。 要するに、無限者は有限ではないんだから、制約されてない、ってことか。 ううん、クラクラ来るなあ。

C2 無限性 DIE UNENDLICHKEIT

Damit aber selbst ist das Unendliche nicht schon in der Tat der Beschraenktheit und Endlichkeit entnommen;

selbstはこういう位置にあるときは強調らしい。schonは「まだ」。 in der Tatは「実際に、本当に」、entnehmenは「〜から出る」という意味のようだ。

「しかしながら、とはいえ、無限なるものでさえ、 実際のところはまだ制約性や有限性からは脱しているわけではない」。

die Hauptsache ist, den wahrhaften Begriff der Unendlichkeit von der schlechten Unendlichkeit, das Unendliche der Vernunft von dem Unendlichen des Verstandes zu unterscheiden;

die Hauptsache ist, ... zu tunで、「肝心なのは〜することである」 という意味のようだ。あとは何となくわかるな。 「重要なのは、無限の真の概念を悪い無限から区別すること、 すなわち、理性の無限を悟性の無限から区別することである」 ここから、有名な真無限と悪無限の区別の話。

doch letzteres ist das verendlichte Unendliche, und es wird sich ergeben, dass, eben indem das Unendliche vom Endlichen rein und entfernt gehalten werden soll, es nur verendlicht wird.

verendlichteは「有限化された」という意味らしい。 es wird sich ergeben, dass...は「〜ということが明らかになる」 という意味のようだ。ebenは「まさしく」、indemは「〜によって」、 sollenはなぜここで使われるのか不明。接続法か。 nurは「まさに」かなあ。

「後者(悪無限)は有限化された無限であり、そして明らかに、 無限者が有限者と混ざることなく遠ざけられるということによって、 無限者はまさに有限化するのである」。 要するに、悪無限とは有限なものと対立する無限のこと。 自己の外側に対立するものがあるかぎり、真の無限とは言えない、 というわけ。


あかん。復習するだけで頭がクラクラしてしまった。 予習はまた明日(たぶん)。


05/09/98(Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中

うう。まだ翻訳中。〆切がっ(過ぎた)。

昨日の夕ごはんは、「にんにくと唐がらしのスパゲティ」と 「トマトとレタスの和風ドレッシング和え」 。 近くのスーパーが閉まる寸前に、 たかの爪とオリーブ油とパスタを買ってきた。 あと、トマトやサニーレタスや卵なんかも。

が、サラダはともかくとして、スパゲティは大失敗。 にんにくはこげるわ、スパゲティはゆでてザルにあげた後、 お互いにくっついて離れないわ、食べても味は全然しないわで、 散々散々。 しかし、 めげずに明日の昼に再度挑戦するつもり(塩をかけると良いらしい)。 夜はやきめし。


スパゲティがくっついて離れなくなったら、 オリーブ油を加えればよい、とのこと。情報提供感謝。

翻訳は疲れた。いや、翻訳が疲れた?いや、おれが疲れたんだって。 あ、そうか、おれが翻訳は疲れたんだ。あれ?翻訳がおれは疲れたのか? …う〜む。おれの翻訳が疲れたのかもしれない。

とにかく自分の分が一段落ついたのでほっとしている。 これから沖縄な人や非常勤でさすらっている人 のお手伝いをして、 早いとこ完成してもらわなくてはならない。


夕方

わ。昼過ぎまで寝てた。お昼はスパゲティとサラダ。 スパゲティは昨日と比べたらずいぶんうまくいった。 そもそも簡単なんだよな、これって。 「大根おろしとしょうゆと刻みのりスパゲティ」 もそのうちやってみるか。

さあ、仕事仕事。


05/09/97(Fri)

・朝・

・うむ。ドイツ語の予習をせねば。

・昨夜観た『ニューヨーク・ニュー ヨーク』は非常に良い映画だった。基本的にああいう映画がぼくの好みだ なあ。


・昼・

・どうも『法実証主義と功利主義』等を書いている深田三 徳は、まだ同志社で存命中らしい。てっきり死んだもんだとばかり思って いた。

ひどい話だが、某教授(か○う先生ではない)が「たしか彼はもう死んだんちゃ うの」と言っていたので、そのまま信じてしまっていたのだ。まあ、なんにし ろ死んでなくてよかったよかった。

地球上にわずかながら存在するベンタマイトに、そのうちお会いしたいと思う。


・昼・

・三コマ目の演習でうとうと(というかぐっすり)寝ていたので、先生に「6人 しか出ていない演習で寝るとは良い度胸やな」と言われてしまう。反省。

・「エッチする」について。現在、「こだ まに賛成」が5票、「ぜんぜんおかしくない」が4票、「それは差別だ」が1 票です。


・夕方・

・ところで、ぼくはいつもガムをかんでいる。すなわち、 自分の格律(ルール)として、寝る時と食べる時以外は(あごの)健康のためにシュ ガーレスガムを噛むことにしている。え、おかしい?やっぱり?よく笑われる んですよ。

・が、実はこの習慣はもう2年ほど続いている。(ジョン・レノンも緊張をほぐ すためによくかんでいたっていうし)

・それで、授業中でもガムを噛んでいる時が多いのであるが、やはりときどき 怒られてしまうことがある。タバコに比べてまったく他人に害は無いと思うの であるが、しかし不快に思う人が現にいる以上、考慮にいれないわけにも行か ない。

・ま、ぼくも塾で教える時はガムを噛まなかったわけだし、ある程度場所をわ きまえる、ということは心得ているつもりである。しかししかし、(タバコも 横行する)大学の授業ではこのぐらいは許されるはずだっ、と思っているこだ まが甘いか。

・そこでちょっとあなたの意見をお聞かせ願いたい。大学関係者以外の人もぜ ひ意見をお願いします。

あまい。大学でも授業中は許されん。
べつにいつ噛んでても実害はないので構わないと思う。
たばこは許すが、ガムは許さん。

その他(授業中の缶ジュースも許さん、貧乏ゆすりしてるやつは退出させる、など)


・夜・

・バンドの練習終わり。これから夜中のベンタム読書会。明日は塾の代講が入っ ているので大変。

ガムに関するアンケート、現在「あまい」が一票、 「構わん」が1票。ちなみにこの方(「構わん」の方)はミントを勧められてい る。ぼくも最近は、ブルーベリーとかは臭いので、もっぱらミントである。

(ところで、ガムを噛むと賢くなるって話を噂で聞いたんですが、ほんとでしょ うか?それともこれは「味の素」と同類のうわさ?)

・もう一人の方によると、早見優が上智にいるとき、ガムを噛んでいることを 注意されて「誰にも迷惑かけてないじゃないですか」と言ったとか言わなかっ たとか。うむ。

・その通りの気がするが、現にガムを噛むと腹の立つ人がいる。それが自分 (早見優)には理不尽だと思えても、やはりその人は依然として腹が立つのであ る。それに早見優も、葬式に真っ赤な服を来て行っても誰の迷惑にもならない、 とは言えないであろう。やはり時と場所によって、たとえ他人に危害を加えな くてもやってはいけないことがある。

・しかし、それは「ディスコではぶさいくな男や女は迷惑であるから立ち入り 禁止」というのとどこか本質的に違うのだろうか?

・うう、世の中難しい。


・真夜中・

ガムに関するアンケート、現在「あまい」が3票、 「構わん」が1票。うう、きびしい。「たばこもガムもあかんのとちゃいます か」という意見もいただいた。

・すず○きさんとのベンタム読書会終わり。しろ○ずさんがいらしたので、こ れから三人で一緒にご飯を食べて、それから友達のところに泊まりに行く。ま た明朝。


Satoshi KODAMA
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Last modified: Sat Jun 29 15:51:17 JST 2013