小児専門管理管理栄養士制度の策定に向けて
小児専門管理栄養士制度合同協議会代表
大阪母子医療センター 位田 忍
こどもは「成長・発達」します。大人のミニチュアではありません。こどもは「成長中」であり、「受動的」な存在です。出生後1-2年という授乳期離乳期を持っており、その間は親(保護者)から食物を与えられなければ生存できません。その後も食べ物の入手や調理などを自分で行えるようになるまで10年以上に渡って保護者からの「受動的」な養育期間を持つのです。
こどもの発育に影響する因子には、栄養、生活リズム、内分泌ホルモン、精神的ストレス、社会的環境、疾病などがありますが、中でも栄養の質と量は重要です。栄養食事指導に当たっては、成長発達を考慮に入れ、こども自身とともに保護者へのアプローチも必須であり、こういった小児の特性を理解した栄養管理の専門家が求められています。その中で日本臨床栄養学会、日本臨床栄養協会、日本栄養士会を中心に日本小児科学会、日本外科代謝栄養学会、日本小児アレルギー学会、日本小児外科学会、日本小児栄養消化器肝臓学会、日本健康栄養システム学会、日本小児保健協会の協力を得て合同で2017年に日本小児専門管理栄養士制度合同協議会をつくり検討を開始しました。
この度、これらの企画を具体化していくための背景調査のためアンケートを実施することとなりましたので、是非ともこの構想にご賛同いただき、ご支援いただければ幸いです。