優秀論文賞(山中 寛賞)

「正規雇用労働者における価値に沿った行動の推敲の程度と職場適応との関連」

田中佑樹・加藤あい子・嶋田洋徳 20巻20号、2024

田中祐樹(和洋女子大学)
 このたびは、栄誉ある優秀論文賞(山中寛賞)を賜り、誠にありがとうございました。ご関係の先生方に深く感謝申し上げます。
 本研究においては、日常的に自身の価値に沿った行動を多く遂行する労働者は、仕事の裁量度が低い環境下においても文脈的パフォーマンス(組織における自他の職務をよりよく機能させるための協力行動)が発揮されやすいことが示唆されました。院生時代に指導教員の嶋田洋徳先生のご指導の下、加藤あい子さんとともに取り組んだ研究に対してご評価いただけましたことを大変光栄に思っております。
 今回の受賞を契機として、ストレスマネジメントの研究と実践にさらに励んで参りたいと存じます。

田中先生と嶋田理事長
田中先生と嶋田理事長

奨励研究賞(冨永良喜 賞)

「女性労働者の心理的ウェルビーイングに対する、ダイバーシティ風土、職場サポート、強味の関連性に関する検討」
早坂美奈子・森本哲介・河野禎之・水上勝義 21巻1号、2025
早坂 美奈子(筑波大学)
このたびは、奨励研究賞という栄えある賞を賜り誠にありがとうございます。本研究では、働き方の多様性や職場の包摂性というダイバーシティ風土の違いにより、女性労働者の強みの認識や活用感が、心理的ウェルビーイングや精神健康にどのように関連するかを検討しました。ダイバーシティ風土は、女性労働者のウェルビーイングの向上に重要であることが示唆され、より多くの職場でのDE&I推進につなげていきたいと考えております。社会人の原体験から取り組んだ本研究を、今回の受賞へと導いてくださった先生方に心より感謝申し上げます。冨永先生をはじめ、心温かい先生方がこれまで築き上げてこられた本学会で、今後も人々のウェルビーイングの向上に資する研究に努めてまいります。

早坂先生&冨永先生

早坂先生と冨永顧問

早坂先生&嶋田理事長

早坂先生と嶋田理事長