一瀬
  

ひとくちに教育と言っても,小学校や中学校の学校教育だけでなく,社会教育や家庭教育,特別支援教育や矯正教育といったさまざまな領域や分野があります。また,対象も幼児や児童生徒,青年から高齢者まで,幅広い年齢層の人々が多様な教育を受ける機会がありますし,個別の支援から集団によるものまで方法も様々です。
そして,この領域でもストレスは重要なテーマです。
例えば,「どうしてこんな問題を起こしてしてしまったのだろう? 何かストレスが溜まっていたからだろうか?」と考えることはよくあることですし,子ども達に「ストレスはたまっている?」と聞いたら,「うん,宿題が一杯あってストレスたまっているよ!」 などと小学校3年生くらいなら答えられる児童もいるかもしれません。
保健体育の中でストレスを学ぶ機会が設けられていますが,近年,教育・特殊教育分野では,実際に生じている様々な問題に対して,ストレスマネジメントの方法による予防的・治療的な取り組みが行われ,成果が報告されています。
東日本大震災後の岩手県沿岸部では子ども達の心のケアのためにストレスマネジメント教育が展開されました。また本学会には,ストレスマネジメントによる「いじめ防止教育」や「道徳教育」,「心の健康教育」の実践が毎年数多く報告されています。部活動や受験に向けたメンタルトレーニングとしてストレスマネジメントを行っている学校も増えてきました。

さらに,2018年度から全国で開始された高等学校での特別支援教育において,ある都道府県ではストレスマネジメントを取り入れた学習プログラムを実施しています。
私達は,教育・特殊教育分野で実践されている良質なストレスマネジメントの学習機会が各地各分野でさらに活用されるようになるために努めて参ります。

一瀬 英史(山梨県立中央高校)

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