2023年度の日本ストレスマネジメント学会優秀論文賞は下記の2点に授与されました。
受賞者の先生方から喜びの声を伺います(敬称略)。
優秀論文賞(山中 寛賞)
岸野莉奈,杉山智風,𠮷次遥菜,小池 由香里,市倉 加奈子,小関俊祐 20巻1号 2024
「日本語版Parental Locus of Control Short Form Revised尺度の信頼性・妥当性の検討」
奨励研究賞(冨永良喜 賞)
森 夏海,上地 広昭,竹中 晃二 19巻2号 2023
「児童のメディア利用に関わる衝動性抑制を目的としたゲーム開発」
「日本語版Parental Locus of Control Short Form Revised尺度の信頼性・妥当性の検討」
岸野莉奈
この度は、名誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。受賞させていただいた論文は、大学生の時に初めて調査を行ったデータを用いており、思い入れがあるため、心から嬉しく思っております。
本研究は、Parental Locus of Controlの短縮版尺度の日本語版を作成し、信頼性と妥当性の検討を行いました。Parental Locus of Conrolとは、保護者自身の行動に随伴する結果が、内的な要因によるものなのか、外的な要因によるものなのかを判断する認知様式のことです。
この研究によって、保護者支援におけるストレスマネジメントの一助となれば幸いです。これまでご指導いただいた先生方、共著者の先生方、調査にご協力してくださった施設や保護者の皆様に、深く感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、より一層精進して参ります。
「児童のメディア利用に関わる衝動性抑制を目的としたゲーム開発」
森 夏海
この度は、奨励研究賞という名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。本研究は、2022-23年度科学研究費補助金挑戦的研究(萌芽:「子どもを対象にしたメディア・エンパワメント強化プログラムの開発および評価」)の適用を受け、代表者である竹中晃二先生および共同研究者の上地広昭先生に多大な指導を賜りました。本研究では、子どもがSNSやゲームなどの「メディア」を適切に利用できるように、その方略を子ども自身が楽しみながら学んでいけるように配慮しています。研究過程では、調査段階からカードの開発まで、小学校の児童および先生方に協力いただきました。また、ゼミ仲間には、開発過程で何度もお付き合いいただき、その時の経験は学生時代のよい思い出になっています。現在は就職し、研究とは別の道を歩んでおりますが、これまでの学びと感謝の気持ちを胸に、新たな環境で精進してまいります。